ストーリーの本筋とは離れたことが気になってしまい………
まず、その点から。
15年前の舞子の(栗山千明)の母・真理子(奥貫薫)の事故現場付近に咲いていた白い小さな花にひっかかっりを感じました。
この花、パッと見はハルジオンやヒメジョオンに似ています。丈や茎の枝分かれ具合からすると、ハルジオンに近いです。花も良く似ています。しかし、花弁の細さ・数はマーガレット並みでハルジオンよりやや太く、数も少ないように見えました。
葉もちょっと違うように見えましたが、ピントを合わせた画像は一瞬だったので、よく分かりませんでした。
何より違和感を感じたのは、その分布です。野原のようなところにポツンポツンと生えていました。この花のような野草は、舗装道路のアスファルトの割れ目のようなな生育条件が厳しいところでなければ、もっと密に一面に繁殖するのが通常のように思います。なんだか、人為的に植えたような気がしてなりません。もしかすると、花自体も造花かもしれません。かなり気になりました。(もちろん、私が知らないだけで、そのような花が存在することも十分有り得ます)
本題に入ります。
捨て山
白い花と同じくらい気になったのは、やはり「捨て山」(しつこい)。
中津川係長(嶋田久作)曰く、「事件性がない限り、事故か自 殺かを特定する義務は、警察にはありません」
言い切っちゃっていいの?
成績云々という刑事目線での「捨て山」ではなく、警察組織としての「捨て山」なんだね。
残された遺族にとって重要なことだし、現実的には生命保険などにも関わってくる。記録(報告書)としては特定する必要はないのだろうか?もう少し、話の分かる人かと思ったが。
舞子の辞職も理解できない。
警察を辞めて権限がなくなり、その上、能力もない舞子に一体、何ができるのだろうか?
警察に残って、しっかり捜査することが一番だと思う。捨て山ができないよう出世して権力を持つとか(無理か)、起動捜査隊に入って初動捜査をしっかりするとか、難しいとは思うが、警察を辞めるのは短絡的だと思う。実際、あの野崎刑事(千原せいじ)も舞子の影響を受けていたので、彼女の姿勢を貫くのが一番だったのではないだろうか。
かなり苦しい事件の真相
ストーリーをややこしくするため、真理子の夫・達夫(利重剛)に疑惑を向けるため、前回に真理子の事故を模倣した殺人事件を作った。
そのため、自 殺の疑いが強い事故→他殺→事故(脳出血が原因)と紆余曲折する事件の推理を展開しなければならなくなった。
その結果、脳出血のため右手以外(顔面も)が麻痺して、異常を知らせるために窓を開け右手を出すことしかできなかった。しかし、大型車とすれ違った際、ブレスレットと一緒に中指だけ持っていかれてしまっただけだった。その後、目を開けたまま、ガードレールを突き破り、炎上、窓を開けていたため、ガソリンが中に入り、車内も炎上。
脳出血、中指切断、全身打撲した上、焼死とは、惨い死に方だ。しかも、かなり製作サイドに都合の良い事故経過。
こういう死に方になったのは、自 殺の可能性が高い事故死、他殺の可能性を浮上させる、アタルでしか解けないような微細な事象を元に解明、という厳しい条件があったせいだ。
もう少し、条件を緩くして、たとえば、ドラマの流れにはそぐわないが、夫が真犯人とか、他殺を匂わせずに自 殺か事故かを解明するとかした方がスッキリしただろう。
まあ、ドラマ全体を通じて、アタルの発する言葉を元に解明していくのだが、そのヒントから結果までの根拠や論理が難しすぎて、鑑識の渥見(田中哲司)の説明を聞いて判った気になるだけで、途中は置いてきぼり感が強かった。
チョコザイを巡る愛
・沢(北村一輝)の正義感、それに基づくチョコザイへの愛
・ラリー(村上弘明)のアタルの特性を活用しようとしたゆがんだ愛(悪い奴ではないようだが、かなり自分本位、ただ、日本に来てかなりアタルを見る目が変わったようだ)
・舞子の無条件の愛(途中、捜査に利用しようとしたところもあったが)
チョコザイは沢と舞子を友達と思い、ラリーのことも嫌いではないようだ。特に舞子には、彼女のため(一応、沢のためでもあったようだ)に捜査をしたり、一番大切なネズミのぬいぐるみをプレゼントしていた。沢にはケチャップ(笑)。
また、気持ちや考えをうまく表現できないだけで、アタルは強くて人を思いやるやさしさを持っていた。
「泣いたら前が見えないよ。泣くのは見なくていい時だけだよ」
「今は、泣いていいんだよ」
事件(推理)は無理が多かったが、ドラマとしては面白かった。
その他の感想
・犬飼(中村靖日)が復活し、ラリーにとび蹴りを食らわせたが、視聴者の気持ちを代表してくれたように思う。ラリーも堪えてないようだし。
・タモリの出演はどうだったのだろうか?面白いサプライズだが、画面の雰囲気を変えてしまった気がする。
【ストーリー】(番組サイトより)
15年前、機動捜査隊・初動捜査担当の新米刑事だった沢(北村一輝)は、舞子(栗山千明)の母・真理子(奥貫薫)が亡くなった事故を担当していた。現場検証の結果、居眠り運転か決意の自 殺…いわゆる“捨て山”だと判断された真理子の事故。Nシステムの映像を見る限り、真理子が自 殺するようには見えず、沢は腑に落ちなかったが、真理子が目を開けて運転していたこと、ブレーキを踏んでいなかったことから、決意の自 殺である可能性が高いという結論に達していた。
自 殺するようには見えなかったが自 殺にした・・・舞子に負い目があったから捜査一課に引き抜いたと当時を思い出しながら舞子に話した沢。
すると、アタル(中居正広)が「目を開けていた、居眠り運転、ブレーキ踏まなかった」と突然呟いた。沢が「もう調査はするな」と3回言ってもアップデートせず、「事件にもう苦しまなくていいんだ」と言い聞かせても言うことを聞かないアタル。舞子は沢に、母の死に父・達夫(利重剛)が関係しているのかと訪ねると、少なくとも宝井真美(広澤草)の殺人には関係しているかも知れないと言う。
捜査一課を訪ねていた舞子に昇(玉森裕太)から連絡が入る。アタルが帝都医大にやってきて、「マリコ、お墓、どこ」と昇にたずねているというのだ。なぜアタルは舞子の母の名前を知っていたのか・・・。蛯名家のお墓で合流した舞子、昇、達夫、アタル。 すると、アタルは墓石から大きい骨壷を取り出し、骨壷の中の遺骨を出して並べ始め、「ありません、ありません」と言い始めた。すると、達夫が「母さんは、私が殺した!」と叫び走り去った。家に戻った舞子は、人の捨て山は平気で調べていたが、自分の捨て山を調べるのが怖くなったと涙を流した。その時、そばにいたアタルは・・・。
まず、その点から。
15年前の舞子の(栗山千明)の母・真理子(奥貫薫)の事故現場付近に咲いていた白い小さな花にひっかかっりを感じました。
この花、パッと見はハルジオンやヒメジョオンに似ています。丈や茎の枝分かれ具合からすると、ハルジオンに近いです。花も良く似ています。しかし、花弁の細さ・数はマーガレット並みでハルジオンよりやや太く、数も少ないように見えました。
葉もちょっと違うように見えましたが、ピントを合わせた画像は一瞬だったので、よく分かりませんでした。
何より違和感を感じたのは、その分布です。野原のようなところにポツンポツンと生えていました。この花のような野草は、舗装道路のアスファルトの割れ目のようなな生育条件が厳しいところでなければ、もっと密に一面に繁殖するのが通常のように思います。なんだか、人為的に植えたような気がしてなりません。もしかすると、花自体も造花かもしれません。かなり気になりました。(もちろん、私が知らないだけで、そのような花が存在することも十分有り得ます)
本題に入ります。
捨て山
白い花と同じくらい気になったのは、やはり「捨て山」(しつこい)。
中津川係長(嶋田久作)曰く、「事件性がない限り、事故か自 殺かを特定する義務は、警察にはありません」
言い切っちゃっていいの?
成績云々という刑事目線での「捨て山」ではなく、警察組織としての「捨て山」なんだね。
残された遺族にとって重要なことだし、現実的には生命保険などにも関わってくる。記録(報告書)としては特定する必要はないのだろうか?もう少し、話の分かる人かと思ったが。
舞子の辞職も理解できない。
警察を辞めて権限がなくなり、その上、能力もない舞子に一体、何ができるのだろうか?
警察に残って、しっかり捜査することが一番だと思う。捨て山ができないよう出世して権力を持つとか(無理か)、起動捜査隊に入って初動捜査をしっかりするとか、難しいとは思うが、警察を辞めるのは短絡的だと思う。実際、あの野崎刑事(千原せいじ)も舞子の影響を受けていたので、彼女の姿勢を貫くのが一番だったのではないだろうか。
かなり苦しい事件の真相
ストーリーをややこしくするため、真理子の夫・達夫(利重剛)に疑惑を向けるため、前回に真理子の事故を模倣した殺人事件を作った。
そのため、自 殺の疑いが強い事故→他殺→事故(脳出血が原因)と紆余曲折する事件の推理を展開しなければならなくなった。
その結果、脳出血のため右手以外(顔面も)が麻痺して、異常を知らせるために窓を開け右手を出すことしかできなかった。しかし、大型車とすれ違った際、ブレスレットと一緒に中指だけ持っていかれてしまっただけだった。その後、目を開けたまま、ガードレールを突き破り、炎上、窓を開けていたため、ガソリンが中に入り、車内も炎上。
脳出血、中指切断、全身打撲した上、焼死とは、惨い死に方だ。しかも、かなり製作サイドに都合の良い事故経過。
こういう死に方になったのは、自 殺の可能性が高い事故死、他殺の可能性を浮上させる、アタルでしか解けないような微細な事象を元に解明、という厳しい条件があったせいだ。
もう少し、条件を緩くして、たとえば、ドラマの流れにはそぐわないが、夫が真犯人とか、他殺を匂わせずに自 殺か事故かを解明するとかした方がスッキリしただろう。
まあ、ドラマ全体を通じて、アタルの発する言葉を元に解明していくのだが、そのヒントから結果までの根拠や論理が難しすぎて、鑑識の渥見(田中哲司)の説明を聞いて判った気になるだけで、途中は置いてきぼり感が強かった。
チョコザイを巡る愛
・沢(北村一輝)の正義感、それに基づくチョコザイへの愛
・ラリー(村上弘明)のアタルの特性を活用しようとしたゆがんだ愛(悪い奴ではないようだが、かなり自分本位、ただ、日本に来てかなりアタルを見る目が変わったようだ)
・舞子の無条件の愛(途中、捜査に利用しようとしたところもあったが)
チョコザイは沢と舞子を友達と思い、ラリーのことも嫌いではないようだ。特に舞子には、彼女のため(一応、沢のためでもあったようだ)に捜査をしたり、一番大切なネズミのぬいぐるみをプレゼントしていた。沢にはケチャップ(笑)。
また、気持ちや考えをうまく表現できないだけで、アタルは強くて人を思いやるやさしさを持っていた。
「泣いたら前が見えないよ。泣くのは見なくていい時だけだよ」
「今は、泣いていいんだよ」
事件(推理)は無理が多かったが、ドラマとしては面白かった。
その他の感想
・犬飼(中村靖日)が復活し、ラリーにとび蹴りを食らわせたが、視聴者の気持ちを代表してくれたように思う。ラリーも堪えてないようだし。
・タモリの出演はどうだったのだろうか?面白いサプライズだが、画面の雰囲気を変えてしまった気がする。
【ストーリー】(番組サイトより)
15年前、機動捜査隊・初動捜査担当の新米刑事だった沢(北村一輝)は、舞子(栗山千明)の母・真理子(奥貫薫)が亡くなった事故を担当していた。現場検証の結果、居眠り運転か決意の自 殺…いわゆる“捨て山”だと判断された真理子の事故。Nシステムの映像を見る限り、真理子が自 殺するようには見えず、沢は腑に落ちなかったが、真理子が目を開けて運転していたこと、ブレーキを踏んでいなかったことから、決意の自 殺である可能性が高いという結論に達していた。
自 殺するようには見えなかったが自 殺にした・・・舞子に負い目があったから捜査一課に引き抜いたと当時を思い出しながら舞子に話した沢。
すると、アタル(中居正広)が「目を開けていた、居眠り運転、ブレーキ踏まなかった」と突然呟いた。沢が「もう調査はするな」と3回言ってもアップデートせず、「事件にもう苦しまなくていいんだ」と言い聞かせても言うことを聞かないアタル。舞子は沢に、母の死に父・達夫(利重剛)が関係しているのかと訪ねると、少なくとも宝井真美(広澤草)の殺人には関係しているかも知れないと言う。
捜査一課を訪ねていた舞子に昇(玉森裕太)から連絡が入る。アタルが帝都医大にやってきて、「マリコ、お墓、どこ」と昇にたずねているというのだ。なぜアタルは舞子の母の名前を知っていたのか・・・。蛯名家のお墓で合流した舞子、昇、達夫、アタル。 すると、アタルは墓石から大きい骨壷を取り出し、骨壷の中の遺骨を出して並べ始め、「ありません、ありません」と言い始めた。すると、達夫が「母さんは、私が殺した!」と叫び走り去った。家に戻った舞子は、人の捨て山は平気で調べていたが、自分の捨て山を調べるのが怖くなったと涙を流した。その時、そばにいたアタルは・・・。
タモリさんが出てきてちょっとがっかりしました…画面の流れが切れちゃたよね
お父さんが怪しいと思っていたけど事故だってのね
簡単だったのね…
あっ…あの科捜研の男の人の口ぐせが移っちゃった(笑)
個性的な人物ひとりひとりは魅力的ですが、ちょっと無理やりなストーリーでしたね。。
母もタモリさんの友情出演、、意味があったのか?って思いました。通常だったらお店で聞いて終わりだよね・・・
おまけに「ファミリーリング」をもらって家族がやり直せるんだろうか???
それにしても、運転中にお母さんのようになったらと思うと凄く怖い・・・・そんな事って本当にあり得るんでしょうか??
>タモリさんが出てきてちょっとがっかりしました…画面の流れが切れちゃたよね
ええ。
でも、画面の支配力はすごいです。
「ジャジャジャジャジャッ♪↗、ジャジャジャジャジャッ♪↘」
て、例のテーマ曲が流れるのかと思いました。
>あっ…あの科捜研の男の人の口ぐせが移っちゃった(笑)
ふふふ、科捜研の人が一番目立っていましたね。
>ちょっと無理やりなストーリーでしたね。。
ええ、頑張りすぎで無理が生じてしまいました。
>おまけに「ファミリーリング」をもらって家族がやり直せるんだろうか?
対象物(象徴の品)があった方が、いいと思います。
あの夫婦、何が不和だったのでしょうか?「あなたは4人が乗るには窮屈だった」(多少表現は違っているかもしれません)という言葉は、けっこうきついですね。
ただ、その部分だけで、不和の原因、また、子供たちとの関係が全く描かれていません(幼かったからかも知れません)。
サヴァン症候群のアタルと周囲の関係と、やたら難解な事件を描くのに精一杯だったのかもしれません。