英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

第28期竜王戦七番勝負における羽生ファン(私限定)のシナリオ

2015-09-21 14:42:16 | 将棋
第28期竜王戦挑戦者決定戦第3局で、渡辺明棋王が永瀬拓矢六段を破り、2勝1敗で糸谷哲郎竜王への挑戦権を獲得した。

 羽生名人・王位・王座・棋聖に勝ち越しており、竜王位9連覇と竜王戦において無類の強さを見せる渡辺棋王(他の棋戦で弱いという主旨の表現ではない)
 森内前竜王を破壊してしまったのではないかという勝ち方をした糸谷竜王


           ………………………………非常に興味深い対戦である。

この七番勝負の羽生ファンとしての観戦意義
 羽生ファンにとって、“渡辺竜王”(現在は違うが)は、特別な意味を持つ。
 2008年、第21期七番勝負において、3連勝4連敗で、“永世竜王”を逃すと同時に、渡辺竜王に“永世竜王”を先んじられてしまった悔しさは大きな心の傷。しかも、その2年後のリベンジマッチにおいても、2勝4敗で退けられている。
 となれば、ここは渡辺棋王に竜王位を奪取してもらって、来期に“渡辺竜王”から竜王位を奪取し、“永世竜王”、“全七冠永世位”を成し遂げてほしい。

 というのが、理想のシナリオ。
 理想のシナリオと言ったが、それと同時に表向きのシナリオでもある。

 というのは、糸谷竜王の存在が関与している。
 昨期の竜王戦で見せた糸谷竜王の底知れない強さも侮れない。
 正直、羽生名人にとって糸谷竜王の得体のしれない強さは嫌な感じ。
 今期、糸谷竜王に挑戦し、糸谷竜王の“委細かまわない強さ”に、万が一敗れ去った場合(その可能性は低いとは言い切れない)、心が粉々になってしまうかもしれない。
 ならば、ここはひとつ、渡辺棋王に糸谷竜王から竜王位を取り上げてもらおう。(そして、上記の表向きのシナリオに続く)

 しかし、渡辺棋王が敗れる可能性も否定できない。
 その場合でも、渡辺棋王がおめおめと簡単に敗れ去るとは思えないので、糸谷竜王の弱点が露見するはずである。(これは、渡辺棋王に対しても言え、渡辺棋王の弱点も見えてくるはずである)

 そして来期、満を持した羽生名人(六冠が理想)が竜王位を奪取し、“永世竜王”、“全七冠永世位”を達成するのである。

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