英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

順位戦開幕、予想など

2014-06-12 19:57:29 | 将棋
(本日(12日)、▲行方八段×△阿久津八段、▲深浦九段×△広瀬八段戦が行われていますが、それを観ないで書いています)

 開幕戦の▲久保九段×△佐藤九段戦は130手の1分将棋の末、佐藤九段が勝利したが、ここで遅ればせながら、今期の予想をしてみたい。
 メンバーは次の10名(勝敗は6月11日現在の通算成績)
1位 森内竜王  853勝482敗 0.6390
2位 行方八段  533勝315敗 0.6285
3位 渡辺二冠  478勝230敗 0.6751
4位 佐藤九段  939勝536敗 0.6366
5位 深浦九段  730勝391敗 0.6512
6位 三浦九段  505勝353敗 0.5886
7位 久保九段  625勝380敗 0.6219
8位 郷田九段  772勝438敗 0.6380
9位 広瀬八段  257勝130敗 0.6641
10位 阿久津八段 386勝214敗 0.6433

 新参加の広瀬、阿久津の両八段は評価の判断が難しいが、現時点での私独自(独善)の新八段を除くメンバーの実力評価は、①森内竜王、②渡辺二冠、③佐藤九段、④郷田九段、⑤深浦九段、⑥久保九段、⑦三浦九段、⑧行方八段で、広瀬八段は上位争いに加わると見ている。
 ただ、これがこのまま今期の順位に反映するかというと、悩ましい。

 森内竜王は調子が下降気味、渡辺竜王は一日ガッチリ将棋漬けになる順位戦はやや苦手のように思う。王位になったころの広瀬八段の終盤の距離感の正確さは非常に脅威を感じたが、現在は振り飛車穴熊に若干の行き詰まりを感じているらしく、居飛車も指し熟せるよう改造中。
 振飛車党は一時よりも勢いを取り戻しつつあるが、振り飛車オンリーだと順位戦では狙い撃ちされてしまう可能性がある(対局前の事前研究がされやすい)。そういった点では、広瀬八段の方向転換は正しい選択だと思えるが、まだA級を突きぬけるには未成熟であろう。
 そんなわけで非常に悩ましいが、竜王位を失い、30代になり、今が勝負時と腹を決めた渡辺二冠が本命。対抗はそろそろ爆発する頃の佐藤九段。3番手は広瀬八段。

 降級については……
 阿久津八段が現状では苦しそうだが、一年間揉まれるうちにもう一段階ステップアップする可能性もある。
 行方八段は、昨年の王位戦を見ると、羽生王位とは力の差が大きいと感じた。しかし、その前年度B級一組を独走で昇級を決め、その後も王位挑戦権を得た。また、昨年度のA級順位戦では後半白星を重ね2位に躍進。昨期の王位戦が力を発揮できなかっただけというのが順当な見方かもしれない。
 久保九段の振り飛車は一級品なのは間違いない。しかし、羽生王将からタイトルを奪取した時のような、難解な将棋を読み切って勝ち切る力がなくなってきているように感じる。怖い変化を踏み込めず、すぐに負けない手を選ぶことが多いような気がする。
 三浦九段も一時の“研究の虫”のような雰囲気が感じられない。私が重視する生涯勝率の低さも気になる。
 2人に絞るのは、これまた悩ましいが、行方八段、三浦九段としておこう。


 それにしても、初戦で森内×渡辺戦が組まれているのは、一体どういうことなんだ!
 もちろん、公平な抽選の悪戯であるが、大相撲や大学将棋リーグ戦のようにリーグ序盤は「上位対下位」、最終戦で「ランク一位対ランク二位」が対戦するようにした方が盛り上がるのではないだろうか。(抽選にこだわる必要はない)

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