崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

痛み

2013年02月20日 05時54分22秒 | エッセイ
 胆石で苦痛を訴える弟子がいる。彼はFBに痛みを訴えている。以前彼は心臓病で危篤な時があった。後に回復して健康生活する彼をみて常に感謝している。その彼が今日ソウルで手術を受ける。以前の病歴との関係が心配である。彼は50代、まだ回復力は旺盛であろうと信じている。無事を祈る。
 痛みは「苦」「痛」「辛」など不幸な感覚である。痛みは彼だけのもの、私だけのものであろうか。誰も代わってあげることのできない、本人が戦うべきものである。彼の周りの家族などは見守るのが辛いだろう。しかし誰しも痛みを体験していて共感し、それを恐れている。すべての生き物に共有するものである。病気の中には痛みの感じないものがある。病には痛みも知らず重症化して死に至るものもある。その予防のために定期健康診断などを設けている。
 痛みは生きている象徴である。痛みからの回復は幸福の基本であるという。痛みを知らず衰えていく老い。苦痛から死を迎え、完全解脱するのが仏教の教えである。