崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「南苑」で送別会

2013年02月12日 05時26分25秒 | エッセイ
韓国からの派遣教員呉信媛氏の送別会が高級レストランの中華料理「南苑」で行った。「南苑」という店名から春を、韓国の歌「南国は我が故郷」を思い出す。彼女は韓国から来て多くの日本人と交わり、日韓文化交流に大いに活躍して帰る。「隠れ派遣公務員」とは異なる立派な業績を褒め称える時であった。
 二人の息子の母親でもあり、小児科医師の倉光誠氏と育児の話題があった。クリスチャンである彼女は子育てのテキストとして旧約聖書の「箴言」が多いに役立ったという。特別な育児方法は無く、ただ好きな本を一緒に読み、本屋に連れて行って子供たちの好きな本を選ばせて、彼らが必要な本は全部買ってあげたという。今、彼女の二人の息子は名門大学の学生になっているという。倉光氏は子供が好きで小児科の医師になった方であり、子供が大人より文化の受け入れが早いといい、私はユダヤ教の経典のタルムド、チンパンジーの子供の話、フロイドの発達心理、土居氏の『甘えの構造』、柳岸津氏の『韓国の伝統的育児』の本などを持って補足説明をした。今日本で話題になっている体罰やいじめの話はなく、明るい話題であった。タルムドに書かれている「人を賛美できる人こそ真に名誉な人だ」という言葉を思い出す。