崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

クライストチャーチ

2011年02月24日 05時57分52秒 | エッセイ
一昨日の2011年2月22日ニュージーランド・クライストチャーチ付近でマグニチュード6・3の地震が発生した。一部倒壊された大聖堂の画像など深刻な被害を多数の写真を見て悲しくなった。私の日記によると1992年3月19日マウントクック、20日クライストチャーチで一日観光をしたことを思い出す。オーストラリアシドニー行きの途中であった。大聖堂の中に座って黙祷を捧げ、イギリスの植民たちが作ったガーデンシティを見回り、理想的な都市だと思った。最近定年して暮らしたい日本人が多いともいわれている。その島国が実は地震の多い国というのだ。今多くの被災者が続出している。
 私は偶然発生直後CNNが倒壊された現場を長時間視聴しているのを見て、日本の正午のニュースに回したが地震のニュースは出なかったので異様な感がした。日本人の安否などが問題になってようやく夕方から大きくニュースになった。アメリカの国民が多いなどというのではなくとも、CNNがニュース源に接することやニュースに対する価値判断の速さには驚き、尊敬する。日本が世界的「経済大国」の二位を中国に譲ったことを残念と思っている人が多いが、日本はまだまだの国とも思える。へそくり式の金持ちの経済大国であることを認識しなければならない。大国の心、心がグローバル化されていくべきであろう。中国人の日本人への別称が「小人」というが中国は寄せ集めの大きい村のようにしか感じない。中国の本当の大国への道のりは遠く、遠い。早く、そして一人でも多くのニュージーランドの地震での被災者の救済と回復を心から祈る。