崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

IT産業

2011年02月22日 06時24分47秒 | エッセイ
IT産業(Information Technology industry)が世界を変えるということはアメリカの未来学の学者たち、特にトフラーなどが予言した通りである。ハンチントンは第三の波として「民主化」を予言した。一時的に世界的に読まれても日本では読み終わったように、影響もないかのように思われる。ITとは情報・通信技術に関連する産業である。それが世界を変えると言うのは「情報」である。つまり以前には特定の知識人、国家が独占し、特に独裁国家は情報を独占してきた。今ITによって北アフリカが変わりつつある。40年以上続くカダフィも失権するようになりそうである。その風は黄砂のように中国そして最終の「禁じられた国forbidden country」の北朝鮮まで吹くであろう。
 いま日本では個人情報を守る対策がいろいろ工夫されているが、秘密、内緒などは知られても意味のないことや恥ずかしさなどに限ることであり、個人も公正さをもっていつ公開されてもよい生活をすべきである。だれかがある人のことを調べようとしたらすべてがわかるようになると思う。情報は隠せないという時代になると思うので、できれば自分を隠さない方が良いかもしれない。独裁政権だけではなく、ITが人間関係も壊すかもしれない。人間が主体であり、ITを補助的に使いこなせる力を持つべきであろう。