崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

天長節と太陽節

2009年12月23日 06時20分31秒 | エッセイ
 今日、12月23日は日本の国民の祝日の一つで、平成天皇の76歳の誕生日である。戦前には「天長節」と呼ばれていた。4月15日は北朝鮮の金日成元主席の誕生日の「太陽節」(写真)である。戦後韓国は李承晩大統領の誕生日の3月26日を祝い、私は我が大統領を賛美する歌を歌ったことを覚えている。
 釈迦の誕生日は4月8日、イエスキリスト誕生日12月25日など聖人の誕生日を祝うことに因んで国家的な祝日となったようである。誕生日を祝うことは東西を問わず一般的と言える。日本や韓国でも還暦と古希祝いなどが行われている。しかし政治的な意味で国家を挙げて祝うことは独裁国家の象徴とも思われる。金日成の誕生日、金正日の誕生日を祝うというニュースを聞いた人はそれを感ずると思うが、12月23日にそのようなニュアンスを持つ人は少ない。ただの公休日と思う人が主であり、その聖日の意味が脱色してゴールデンウィークなどに関心が注がれていく現状である。祝日の基本は労働と休みの精神から成り立っているからである。