禿富鷹秋（ねたバレ注意）

私が好きなミステリー作家、逢坂剛氏が生み出した、ダーティ・ヒーローである。
「とくとみたかあき」と読む。間違って「はげとみ」なんて読んだら、本の中から
主人公のパンチが飛んできそうである。
（実際に主人公は作中でもぶっ殺す、ってすごんでいる）
ずいぶん前に買ったまま、本棚に眠っていた「無防備都市」、ハゲタカシリーズの
第２作目に当たるのだが、ようやく読んでみたわけで、
いまや、逢坂剛の悪徳警官シリーズとして定着した感のある存在感である。
だが第１作では「あわや殉職？」というシーンがあった。もし防弾チョッキを
着ていなかったら・・・、というか、作者も語っていたが、本当は単発の
書き下ろしで、殉職させるつもりだったらしい。ところが「憎まれっ子、世にはばかる」
よろしく、クライマックスで防弾チョッキを着させてもらえて、そのまま順調に？
シリーズ化されていった。
小説は文庫にならないと読まない主義なので、まだ文庫化されていない最新作（第３弾）を
読んではいないが、渋谷を舞台にさらに悪の限りを尽くしてくれるのではないだろうか？