電脳筆写『 心超臨界 』

人生は歎き悲しむよりも
笑いとばすほうが人には合っている
( セネカ )

業績を上げ、社会への貢献度を高めることが企業の使命――池田章子

2024-07-31 | 08-経済・企業・リーダーシップ
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そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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会社は社員が自ら選び、懸命に働き、生活の糧を得る場でもある。仕事で社会に役立てば誇りのようなものも生まれる。『会社を守る』という表現は使いにくい時代だが、105年の歴史を築いたOBの思いも含め、会社としての誇りは守りたかった。(米投資ファンドのスティール・パートナーズによる敵対的買収提案を退けて)


◆業績を上げ、社会への貢献度を高めることが企業の使命

きしみを越えて――守りたかった働く誇り
ブルドックソース社長・池田章子氏
(「『働くニホン』インタビュー(3)」07.10.10日経新聞(朝刊))

株主の意思で決まる企業のM&A(合併・買収)は社員の働き方を大きく変える。株主と社員の間に立つ経営者は買収提案を受けた時、何を守ろうとするのか。米投資ファンドのスティール・パートナーズによる敵対的買収提案を退けたブルドックソース。池田章子社長が8月の攻防終結後、初めて心境を語った。

【社員は平静保つ】

――日本で初めて買収防衛策を発動し、司法もそれを認めた。

「経営者が無警戒だから買収の標的になったとの見方があるが、全く違う。2000年の社長就任直後に株主名簿をチェックし、その後も株価や出来高を毎日報告させてきた。敵対的買収についてはMBO(経営陣が参加する買収)を含め、様々な対抗策を検討していた。私ほど考えた人はいないと思ったほどだ」

「防衛策発動を今年6月の株式総会に提案する際、これほど多くの賛成(出席株主の議決権の88.7%)が得られるとは予想しなかった。防衛策の仕組みを決めた時、司法の場で争うことになると覚悟したが、適法との自信があった」

――社員は動揺しなかったか。

「全くしなかったとはいえないが、思ったより平常心を保っていた。辞めた者は一人もいない。私はできるだけ社員が働く現場に出向き、状況を説明した。『当社はイカリソース買収や工場への投資など、企業価値向上に向けて本道を歩んでいる。皆さんも日々の仕事にしっかり取り組んでください』と呼びかけた」

――法廷対策などで残業する社員に手料理を振る舞ったそうだが。

「弁当や店屋物が続くと飽きるし、栄養のバランスも悪い。そこで社内のキッチンで大きな鍋を使い、牛丼や野菜スープなどをつくった。『頑張って』などとは言わない。夜遅くまで働いている社員がいれば声をかけて誘うだけだ」

――買収攻勢を受け、退けたことで池田社長の会社観は変わったか。

「基本的には変わらない。株主はもちろん大切だが、会社は社会から認められ、支えられて成り立つ存在でもある。日々の仕事を通じて信頼を得ていくことが重要だ。買収攻防の最中、会ったこともない客から手紙やメールで励まされ、そんな思いを強くした」

【市場否定できぬ】

――社員に対する思いはどうか。

「会社は社員が自ら選び、懸命に働き、生活の糧を得る場でもある。仕事で社会に役立てば誇りのようなものも生まれる。『会社を守る』という表現は使いにくい時代だが、105年の歴史を築いたOBの思いも含め、会社としての誇りは守りたかった」

――とはいえ、上場企業の株式は市場で自由に売買されている。買収者によっては防衛できず、社員の職場が一変する可能性もあるのでは。

「資本主義の世界で仕事している以上、市場を否定できない。私も自分より優れた経営者が現れれば、交代するしかない。業績を上げ、社会への貢献度を高めることが企業の使命なのだから」

「社員にはどこの会社にいこうと、自分の生き方に誇りを持てるようにしてほしい。どんな時代でも頼りにできるのは自分だけだ。自立した生き方をするには、一人ひとりが力を蓄える必要がある。だから『この会社にいる間に力をつけなさい』と話している」

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池田章子(いけだ・あきこ)
1964年実践女史短大卒、ブルドック入社。83年同社初の女性
管理職として厚生課長就任、94年取締役、00年社長。63歳。
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