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JR垂水駅のみどりの窓口に五色塚古墳の鰭付朝顔形埴輪などの展示スペースが設置されました

2024年02月13日 05時36分12秒 | 神戸情報
JR垂水駅のみどりの窓口に新たに設置された五色塚古墳の鰭付朝顔形埴輪などの展示スペースが
新たに誕生しました。展示の内容などを紹介します。
五色塚古墳にはJR垂水駅から西に進んで行くと徒歩で15分位で到着します。
山陽電車霞ヶ丘駅より東に徒歩約5分です。
是非、お出かけください。

展示スペース 

上の写真は展示されている鰭付朝顔形埴輪(複製品)撮影:2024-2-10

上の写真はJR垂水駅のみどりの窓口の遠景。右手に展示スペースがあります。
撮影:2024年2月10日

説明パネル 
上の写真は五色塚古墳、小壷(こつぼ)古墳の特徴を記した説明パネル
撮影:2024年2月10日
上の写真は「五色塚古墳、小壷(こつぼ)古墳とは」の説明パネル
撮影:2024年2月10日
上の写真は五色塚古墳、小壷古墳の整備に関する説明パネル
五色塚古墳、小壷古墳への行き方についても記載されています。
撮影:2024年2月10日

五色塚古墳の住所 
神戸市垂水区五色山4丁目1−22 (現地管理事務所)
 現地管理事務所のTEL:078-707-3131(団体の見学申し込み等)
Googleマップを添付しておきます。


リーフレット 


五色塚古墳の概要 
 五色塚古墳は3段構築の前方後円墳で、全長194m、高さは前方部で11.5m、
 後円部で18mである。
 (上段の長さは約150m中段の長さは約170m下段の長さは約194m)
 後円部の直径は墳頂で約30m、段部で約72m中段で約100m、下段で約125mである。
 兵庫県下で最大の古墳である。築造年代は4世紀末と推定されています。
 被葬者は明石海峡及び海陸交通を支配した豪族と推定されています。
 斜面には葺石(ふきいし)が葺かれその数は223万個 重量にして2,784トンあります。
 葺石は下段のほうは地元の古墳周辺から集められた小石で上段部になると大きなものだと
 直径30cmくらいにもなり淡路島から運ばれてきたと推定されています。
 「日本書紀」に「仲哀天皇の偽陵をつくる為に淡路島から船で運んだ」との記述あり。
 葺石は太陽光を乱反射する効果をもたらし、明石海峡を往来する船からよく見えたようです。
 五色塚古墳は奈良県にある佐紀陵山(さきみささぎやま)古墳(全長208m、高さ約20m)と
墳形が似ています。埴輪においてもその関係性が指摘されておりヤマト王権と深い関係に
あると考えられています。
 さらに出土した埴輪は総数2,200本と推定されています。
但し、昭和40年(1965)~昭和49年(1974)の発掘調査で取り上げられてたのは600本で
 600本のうち約半数を2002年から2004年にかけて接合復元。その結果円筒埴輪、
 朝顔形埴輪48本を復元。これらは2010年度に国の重要文化財に指定
 五色塚古墳の西側には直径60メートルの円形の「小壷(こつぼ)古墳」があります。

上の写真は五色塚古墳の構造と寸法が入ったパネル 
令和3年(2021)度春季企画展 国史跡「五色塚古墳の歩み」 の展示より


整備前の写真 




上の2枚の写真は復元前の五色塚古墳 昭和39年(1964)
撮影:2024年1月27日
出典:垂水センター街 特別展示 垂水歴史館

神戸市埋蔵文化財センター保管埴輪




上の2枚の写真は2012年に国の重要文化財になった五色塚古墳の円筒埴輪とその解説パネル。 
平成24年(2012)9月6日重文に指定 

鰭付円筒埴輪、 鰭付朝顔形埴輪、 円筒埴輪
 附 形象埴輪残欠 、附 土器・土製品

文化庁データベースの解説文をそのまま引用紹介します。

本件は、古墳時代前期の五色塚(ごしきづか)古墳から出土した埴輪を中心とする出土品一括である。
 五色塚古墳では墳頂と墳丘平坦面にそれぞれ埴輪が密接に樹立されており、三重に墳丘を囲繞する。この埴輪列は鰭付円筒埴輪と鰭付朝顔形埴輪を中心に構成されており、その配列は規則的である。墳丘に対して鰭が平行になるように樹立され、鰭付円筒埴輪が五点ないし六点ごとに鰭付朝顔形埴輪を一点樹立する。また、外堤でも埴輪列が一部確認されている。なお、周濠内には、三ヶ所の島状遺構が確認されている。そのうち北東の島状遺構では、鰭付円筒埴輪と蓋形埴輪とを組み合わせた埴輪棺が確認されており、土師器壺を副葬品にもつ。
 五色塚古墳出土の埴輪には、すべて黒斑がみられる。鰭付円筒埴輪は、四条突帯五段構成と五条突帯六段構成とに大別でき、それぞれ相似た形態をなす。底部高が高く、底部に半円形の透孔をもち、一条目突帯から最上段突帯の間に鰭を付す形態である。器高は、平均して前者が百センチメートル、後者が百十四センチメートルを測り、突帯間隔は約十七・五センチメートルで共通する。これらの特徴から、形態と法量において強い規格性をもった生産体制がうかがわれる。

五色塚古墳の埴輪胎土分析


上の写真は神戸市埋蔵文化財センターの埴輪の展示 撮影:2022年9月23日 
埴輪の胎土分析の結果、五色塚古墳、舞子浜遺跡、幣塚古墳、念仏山古墳の
埴輪の原料の土が同一産地であることが判明との展示あり。
分析装置としては波長分散型X線分析計や蛍光X線分析計が使用されます。

兵庫県で1番大きい五色塚古墳


2022年4月24日、神戸市埋蔵文化財センターで開催の春季企画展「神戸でいちばん」の展示

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