千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

「おらおらで ひとりいぐも」だ桃子さん若竹千佐子河出書房と

2018年12月04日 | 詠む

「おらおらでひとりいぐも」  若竹千佐子   河出書房新社

近藤和子さんから教えてもらった。芥川賞もの。わしとほぼ同年の夫をなくしたひとの作。あれれ、国立二期校のあと臨時教員という境遇も、わしと同じ。川口図書館で半年も待った。浦和は一年待ちなんだよ、すこぶるなよだよ人気作。

最初の一頁で、涙。すこし進んで「オラダオメダ、オメダオラダ」、ジャズを踊る姿にわー。再度一頁に戻って涙。いったい何回、涙があふれたことだろう。

心の声、小腸の柔毛突起の言が呼びかける。うう。

70代の桃子さんは、負けてはいない。自由だ。夫を失って更に自由だ。革命的転換だ。転んでも歩いていく、そだっっっ。

玄冬小説、青春小説の対極なんだと。そんないいよう、あったよな。

宮澤賢治の「永訣の朝」にある「Ora Orade Shitori egumo」、嗚呼これも忘れてた半世紀。衝撃の小説、というか詩の躍動があるのだ。

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