河童の歌声

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消えゆく世界第四位の湖・・アラル海

2017-07-07 22:13:13 | 日記
かつて世界で4番目の広さを誇ったカザフスタンのアラル海の今を取材






アラル海は中央アジア西部の内陸湖です。
その面積は、

①  カスピ海・・・・・371平方キロ
②  スペリオル湖・・・・82 〃 
③  ビクトリア湖・・・・69 〃 
④  アラル海・・・・・・68 〃

世界第四位の面積、
それは琵琶湖の100倍。北海道よりやや小さいという湖でした。

アラル海はカザフスタンとウズベキスタンにまたがる湖ですが、
1960年代、
ソ連はアラル海の東に広がる乾燥地帯を農地に変えようと、
灌漑を始めました。
灌漑の水はアラル海に注ぐ、アムダリア川とシルダリア川から取った。
2つの河川から灌漑用水路を引き、
新しく生まれた農地では綿花が栽培されました。

ウズベキスタンの綿花生産量は、
1940年代は150万トンでしたが、
1970年代には450万トンと3倍に増大しました。

1960年までのアラル海は、年間4~5万トンの漁獲量がありました。
最盛期には2000人の漁師がいて、
5000人の労働者が、キャビアの瓶詰めや、
魚肉缶詰などの水産加工に従事していました。

アラル海は(塩湖)ですが、塩分濃度が1%と海水の3分の1程度だったので、
淡水魚も海水魚も住めたのです。



ところが2つの河川からの流入が減ってアラル海が縮小すると、
塩分濃度が上昇。
1970年代には淡水魚が死滅。
1980年代には、塩分濃度が3,5%と増えました。

1990年代になるとアラル海南部の湿地帯は干上がり、
植生が沙漠の植物に変わり、渡り鳥が飛来しなくなりました。
2000年に塩分濃度が海水の2倍の7%になると、
魚は死滅し、漁業は不可能になりました。

アラル海の危機は「20世紀最大の環境破壊」と呼ばれ、
生態系は完全に破壊されました。



干上がった湖からは濃度の高い塩分が風に乗り飛来し、
住民の健康に多大な良からぬ影響を与えています。



干上がった湖は船の墓場と化してしまいました。

アラル海を元の姿に戻すまでには用水の利用をやめたとしても、
70年の歳月を要すると言われています。

自然環境は人類によって簡単に破壊されてしまいますが、
修復は長い時間がかかる上に困難を極めます。
自然の体系に大規模に介入する場合、
計画立案者は行動を起こす前に、
介入の結果を慎重に見極めなければなりませんが、
旧ソ連はこれを怠りました。
共産主義の弊害ここに極まれりという大きな失敗をしたのです。

これを元に戻す事も始めている様ですが、
既に綿花で生計を立てている人達の生活はどうなるのでしょうか?
果たして元通りに再生は可能なのでしょうか?
それが実現するのは、何十年後なのでしょうか?

現在は、復活というより、消えゆく湖として世界は見ている様ですね。






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世界一美しいオートバイ

2017-07-07 03:14:57 | バイク
1963 Triumph Bonneville T120)


イギリス製・トライアンフ・ボンネヴィル・650CC
私が世界で一番美しいと思うオートバイです。
特に燃料タンクが白いタイプは本当に惚れ惚れします。

私が若い頃に乗っていたのは、
1958年型だったと思いますが、
それから1963年型あたりまでが、最もトライアンフらしいですね。
それ以降のトライアンフは、あまり良くない。
現在のタイプに私は乗りたいとは、もう思いません。

1962 Triumph Bonneville


【クリッパーズ】 トライアンフ ボンネビル(69年式)
[parts:eNozsjJkhAOz1FQjkyTTFC9vjzy3yoBiY69yJjMTAyZjMwMmAyYEcHBwAAAPOwkJ



これは、その頃あったオートバイ。
やはりイギリス製の、ノートン・ドミネーターです。
ですが、これを目にする事は殆どありませんでした。





これは、トライアンフのライバルであった、BSAですが、
スタイルはトライアンフとよく似ていたのですが、
何故かトライアンフに負けてしまった印象があります。



やっぱりこのスタイルは世界で一番美しい。



バーチカルツイン(垂直2気筒)エンジン。
これぞトライアンフ。
そして、燃料タンクのエンブレムが凄くカッコ良かった。



これは、アリエル4気筒1000CC。
見た事は一度もありませんが、
「モーターサイクル誌」で、ツーリング記を見た事があり、印象に残っています。



やっぱり、これですね。
このタイプが今でも一番美しいオートバイだったと思います。

1963 Triumph Bonneville


高速道路のサービスエリアなどに行くと、
ハーレーばかりが目に付きますが、
あのファッションは好きになれない。
如何にも、イージーライダー風のにぎにぎしいやつ。

Triumph Bonneville 1961 T120 with Rodark panniers


それに比べて、イギリスのオートバイは、謙虚でカッコいい。
オートバイの神髄は、トライアンフにありと、私は頑固一徹に思っているのです。

The Great Escape (La gran evasión) - Hilts escapes in motorcycle


映画「大脱走」で、スティーヴ・マックィーンがドイツ兵から奪って、
走り回ったオートバイが、トライアンフでしたね。







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