俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

小学五年生

2010-01-22 02:39:33 | レビュー
小学五年生 (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋


文庫『小学五年生』(重松清)★★★

いや、今回も重松清らしい作品ではあったんだけど、
とくに感動を呼ぶような作品ではありませんでした。
内容としては小学五年生の男子が思うこと・考えることが書いてあります。
たぶん、男の人が読めば懐かしい気持ちか、恥ずかしい気持ちになるはずです。
私もついつい自分の小学五年生のときを思い出していました。

小学五年生。いうまでもなくバカだった(笑。
今と比べれば無邪気に話すお調子者だった気がします。
そもそも今のような感じになったのは中学以降の環境によるもので、
小学生のときはませてもいないし、冷めてもいないし、
そこらへんにいるなんも考えてない阿呆な男子だったように思います。

自分でいうのもなんですが、小学五年生のときはいわゆるクラスの中心人物でした。
理由は簡単で、五年生になってクラス替えやってみたら中心人物に成りうる人たちが
となりのクラスに集中していて、自分のクラスにそんな面白い奴がいなかったから。
まぁそれとは関係ないのだけど、私のクラスは中学受験組がなぜか多かったです。
考えてみれば桜蔭、女子学院、慶應とか受かって進学したクラスメイト。
半端ないよなぁ、まぁ私は残念な学校止まりですがね…(何。

当時の私が何をやっていたかというと、習い事は完全に塾と水泳だけだったかな。
一週間がほぼこれで終わりでしたね…考えてもみれば高学年になって、
誰か友達と放課後遊んだっていう記憶があまりありません。
いや、あるにはあるんだけど、どう遊んで時間のやりくりしてたのかわかりません。
まぁそれはともかく、小学五年生になると私の落ちこぼれ能力が開花し、
塾の成績が奮わなくなっていったことをよく覚えています。

中学入試で塾に通ったことのある方ならよくご存知だと思いますが、
クラス分けテストっていうのはシビアであります。ものすごい線引きをされます。
たぶんだけれども、この振り分けはトラウマになる奴もいるんではないかと思います。
まぁ高校受験で塾に通った人とあまり変わらないのかもしれませんが。
もともと小学三年生ぐらいから塾に通っていた私は、通っていた塾生のなかで
ベテランというか大御所というか、かなり古参の塾生でした。
それが小学五年生にもなると徐々に塾生も増え、クラスの数が増えてきて、
のんのんと勉強しているだけでは一番上のクラスにはいられないようになりました。
もちろん、私はテスト勉強はもちろん宿題すらしないクソガキだったので、
テストの成績は当然良いものがでるわけもなく、クラスを落とされる結果に。
ただ、唯一の救いというのは一番上のクラスの雰囲気があまり好きではなかったことが、
私にまったくの焦りをいだかせなかったことです(何。
なんか必死に黙々と厳しくやる授業は苦手で、下のクラスで賑やかわいわいが
自分の性格に一番あっていたというか、甘えた考えがマッチしてました。
当時から「やればできる子」の呼び声高く、下のクラスにいるのが、
実にちょうど良い…必死に勉強しなくていいし、宿題やんなくて良いし(違、
まぁ塾には遊びにいく感覚がいつまでも消えなかった、そういう時期でした。
それに自慢じゃないですけど、小6で受けた四谷大塚の合不合判定テストじゃ、
慶應受かって進学した奴より成績よくて偏差値は軽く60を超えてましたから…
中学受験は努力じゃないです(笑。遊び感覚でどこまでやれっかです。

ま、それはともかく。基本的には塾関係の友達と遊ぶのが多かったのかな。
やっぱり学校でも受験組の奴と話す時間が増えてた頃で…
それでもまぁ顔の広い付き合いをしていたのかなぁ~。
あんまり派閥的なものはなかった気がします。さすがに小学五年生じゃ派閥はないか。
でも、一般的に仲良しグループってあるんだろうけど、
私の記憶ではどの構成単位で考えても親しくなかった人が思い当たらない。
受験組とはよく話していた記憶はあるし、運動系の奴ともサッカーやってたせいで
誰ともしたしかったかなぁ。みんな地元じゃサッカークラブやる奴多くて、
その関係で他校の奴とか他クラスの奴と親しかったりしたし、
帰宅部という概念があるかはわからんけど、そういう奴らとも遊んでました。
基本的にはいまほど好き嫌いをする人間じゃなかったかな。
唯一嫌いだったのは無駄に偉そうな感じで変に几帳面なくそ野郎一人ぐらいで、
女子ともかなり仲良かった方なんじゃないかな。保健室とかでまったり話してたりとか、
当時から無駄に話をすることが得意だったみたいです(汗。

考えてみてもそれほど悩みもなかった気がします。
小学生的な幼稚なレベルな悩みも含めて…
まぁあるとしたら当時から成績とか良いことに抵抗があったかな(何。
塾での成績なんてどうでも良かったのに、学校のテストが嫌だった。
はっきりいって簡単すぎて100点以外をどうしたら取れるかわからなかった…
だけど100点を取りたくなくてね、わざと空欄で出したりとかしてました。
受験する奴って思われたくなかったなぁ~。できる奴って一目おかれたくなかった。
そういう浮き方をしたくなかったんだよね。完全な被害妄想だけど(苦笑。
お陰さまでその後の人生で成績で一目おかれることなくなりましたが。

そんな小学五年生だったなぁと思い出した今日この頃です。

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