俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

誠実であること

2015-04-14 22:07:40 | 今日この頃
いつだったかなぁ。

何のときだったか。

…。

たぶん、就活のときだったと思います。

人事が何を見ているか、という話で最も重要なのは「誠実さだ!」と、某IT系ニュースメディアの人事の方がおっしゃっていたと記憶しています。

その時は「ふーん」程度な感想というか「当たり前なことをなにを」と思っていた気がします。

でも、実際社会に出てみるとそれを実感します。

自分が当時思っていた以上に世にいる人間は不誠実で、常々自分に降りかかろうとする火の粉を振り払い、その火の粉を周りにばらまいたり、

わたしには関係ないと決め込んだり、悪いと思っていても謝らず逆切れしたりもします。

正直な人間がバカを見るような部分が絶対的にあるわけです。

「なにをそんなことを」「いまさら」

と長らく人生お楽しみいただいているみなさんは思うことかもしれません。



そうなのである。

誠実であろうとすることは、うまく生きていくこととは違うんです。

残念ながら。悲しいことに。



でも。

私は思います。

誠実さよりもこの世で尊いものはないであろうと。

誠実さは、ときに愛というものよりも高貴で、そのひとたらしめるものであると思うのです。

そのひとの能力やスキルではなく、そのひとの味というかひととしての深みがでる部分であろうと。



いま、ひとを教育する立場にあって思うのです。

能力やスキルを向上させることはうまく生きることの手助けになりますが、誠実さや謙虚さを身につけても金にはなりません。

でも、大切なのはスキルやノウハウを身につけることではなく、本当に大切なのはどういったスタンスでそれを活かすのかだということ。

もちろん、ひとによってその価値をとらえ方が違うので、どういうスタンスでいようと関係ないことなのだろうが、

それでも私は、誠実さによって手にする周囲からの信頼や期待に勝るものはこの世にないと思うのです。

誠実である人間を揶揄する人間は腐るほどいるが、全面否定する人間はいない。

私自身、誠実であろうと思うとともに、それをいかに学生に教えられるか最近は思います。

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