浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

夏休み。

2022年07月29日 | Weblog
7月29日(金)

夏休み、保育園登園自粛、子どもたちと一緒にあっという間に一日が過ぎていきます。



5歳の娘のおしゃべりもすっかり成長して、私が注意したり怒ったりすると、「あ〜あ、こんなママじゃなかったらよかった、新しいママがいいな〜」と毎回言われます。

そんなこと、息子は一度も言ったことがありませんし、きっと言わないだろうなと思います。

ちなみに、私を「ママ」と呼ぶのもなぜか娘だけです。

息子は私を「あーちゃん」と呼ぶのですが、それは親の名のりで、よくご法話の例え話にしていたのですが、「ママ」とは名のっていないのに不思議です。

息子は自分に似ていて、彼の気持ちがよくわかるのですが、娘は私にとって未知の人。

心配になることも多いですが、知らない世界を見せてもらえるようで楽しみでもあります。

彼は彼のままに、彼女は彼女のままに、すくすくと育って欲しいと願います。


一人になっても。

2022年07月11日 | Weblog
7月11日(月)

門徒さんのお葬儀をお勤めさせていただきました。

奥さんは、お義母さん、ご主人と一年に二人を見送り、大きなおうちに一人暮らしとなりました。

たくさんの家族がいて、たくさんのものを築き上げてきたおうちに、最後は一人暮らしになった方がたくさんいます。

それでも、どこのお宅も、大きなお仏壇が、一人ではないことを伝えてくれています。




お先真っ暗ではありません。

2022年07月04日 | Weblog
7月4日(月)

早すぎる梅雨明け、蒸し暑い毎日です。


奥さまを亡くされ、一人暮らしになったご主人に七日参りの際「これからはご自分の体を大切にして、子どもさんたちに心配かけないように元気でいてください」というような言葉をかけました。

すると、「そうなんですけどね、自分には死ぬ楽しみができました」とおっしゃいました。

お浄土は本来、色も形もない、言葉も心も及ばないお悟りの世界です。

でも、どのように思ってくれてもよい、というやさしさをもっています。

「俱会一処」

私たちの先輩方はもう一度会える世界があるといただき、よろこばれました。

「過去は明るいけど、お先は真っ暗」と嘆かれた方もいましたが、本当は逆なのです。

往生浄土、死んでいく意味、生きる意味を与えられ、今の私を支えてくださっています。