浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

暗闇を突き抜けて。

2024年01月28日 | Weblog
1月28日(日)

若くして突然亡くなられた長男さんの四十九日のご法事を本堂にておつとめさせていただきました。

大家族の一番上のお子さんでした。

数年前、おじさんのご法事をつとめた際に、「僕が長男です」とご挨拶された姿を思い出します。

お友だちの方々もお参りに来てくださっていました。

大事そうにお骨を抱かれたご両親の姿に悲しみと思いの深さを感じました。

「若くしてかわいそうに」という価値観からは脱却できませんが、住職から「少し目を閉じて亡き方のことを思い浮かべてください」との声かけの中、きっとお一人お一人のまぶたの裏にはたくさんの思い出があふれたことでしょう。

「災い」と言われるような避けて通りたい悲しみや絶望に、誰が、いつ、出あっていかなければいけないかわからないのがこの世です。

その暗闇を照らしてくださる仏さまがいらっしゃいます。


伯父さん92歳。

2024年01月16日 | Weblog
1月16日(火)

父方の伯父が亡くなり、お葬儀にお参りしました。

父が亡くなってからというもの、伯父を見ると父を思い出し、勝手にお父さんに会えたような気がしていました。

おとなしい伯父と明るくはつらつとした伯母、仲の良い夫婦だったようです。

63回目の結婚記念日が命日となりました。

長年連れ添ったからこそ、悲しみも深いのだと思います。

年末には、兄妹が夢に出てきて、「そろそろこっちにおいで」と呼んだんだそうです。

また会えるお浄土だと聞いてきたからこそだったでしょう。

私もいつかそんな夢を見る日がくるのか、亡くなった方の夢をほとんど見ないので、少し楽しみな気もします。



四十肩。

2024年01月12日 | Weblog
1月12日(金)

年末から急に四十肩になりました。

右手の可動範囲が限られ、不自由な思いをしていましたが、ようやく痛みが落ち着いてきたところです。

蝋燭に火をつけるのも、リンを叩くのも左手でしたが、右手を使わなければ大変な職業ではないので何とかなりました。

ですが、お参りに行く時に髪を結ぶことができず、夫に結んでもらったり、母に結んでもらったりの日々でした。

母に髪を結んでもらうのは実に30年以上ぶり。

何だか二人で感慨深い気持ちになりました。

人の手を借りなければならないのは心苦しいものですが、何だか嬉しい気がしたんです。

毎朝、長い髪をとかし、いろんな髪型に結ってもらっていた遠い日を思い出すことができた出来事でした。

それにしても、四十肩になった方が多いですが、それぞれにアドバイスが違っています



火宅無常。

2024年01月02日 | Weblog
1月2日(火)

明けましておめでとうございます



お正月早々、いろんなことがあり、「火宅無常の世界」を感じさせられます。

浄福寺の門徒さんも亡くなり、久しぶりにお葬儀のご縁にあわせてもらいます。

寂しいことも多かったでしょうが、そこにいるだけで、周りが明るくなるような方でした。

灯りが一つ消えたようで寂しいです。

おいちゃん、ありがとう