3月3日(金)
小学校を卒業する息子、将来の夢の作文に「お寺の住職になる」と書きました。
まだよちよち歩きの妹を前に「お寺はYちゃんが継げばいい」などとこの前まで言っていたのに…
先日お参りに行った組内のお寺さまの門徒さんが、私にぼんちゃんやじょうちゃんたちの写真を見せてくれて、まるで自分の孫のように「かわいいでしょう」と目を細めていらっしゃいました。
その時、ああ、私もこうして育てていただいたんだと気づかされ、お寺の子ってなんてしあわせなんだろうと思いました。
「あんたはいつもみんなに見られようけ、悪いことせんのよ」と母親に毎日のように言われ、お寺に生まれたことを億劫に思ったものですが、見守り、育てていただいたこと本当にをありがたく思うようになりました。
先日、「あんたが成人式の時、振袖姿を見せに来てくれたけど、その時の機嫌の悪い表情、今でも覚えとう。うちのお父さんはお寺の子でも怒りたい日もあると言いよったけど」と門徒さんから言われてしまいました。
どんな時も欠かさずお祝いをしてくれていた門徒さんを前にして…なんて失礼なことを…20歳の自分を叱り飛ばしたいと切に思います。
それでも諦めず、あたたかく導き育ててくれたのだと、
その頃気づくことができなかったしあわせを今頃噛み締めています。