浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

ただいま。

2015年08月31日 | Weblog
今日もブログを見てくださり、ありがとうございます

お休みをいただき、一泊二日でしたが、主人の実家へ帰省しました

実家は糟屋郡粕屋町というところで、郡ですが豊前のような田舎町ではなく、福岡空港のすぐ近くで、とても便利な福岡市のベッドタウンのようなところです

基本的にお休みのない私たちですので、なかなか帰れず、ご無沙汰ばかりしていますが、両親はいつでもあたたかく迎えてくれます

「忘れたふりを装いながらも 靴をぬぐ場所があけてある ふるさと」

中島みゆき 『異国』より

この曲は聴いたことがないのですが、どなたかのブログかなにかで見たのか、手帳にメモしてあり、ふと思い出しました



キャリアウーマンだった義母にかわり、小さな頃は祖母が主人の子守りをしていたそうです

97歳になる祖母にも会え、よかったです

楽しい時間を過ごさせてもらいました

10年ぶりの再会。

2015年08月29日 | Weblog
今日もブログを見てくださり、ありがとうございます

お盆明けすぐのことですが、韓国の友だちが妹さんと湯布院に旅行に来るということで、会いに行きました

ハワイ留学の際の友だちですので、10年ぶりの再会

時間をかければ、なんとかメールできるものの、しどろもどろの英会話。。。

それでも、久しぶりの再会に、楽しい時間を過ごしました

母国語とは違う言葉でのコミュニケーションで、初めてできた異国の友人

同い年ということもあってか、親しくなり、彼女とはいろんな思い出があります

彼女が通っていた韓国特有のキリスト教の教会にも行きました

国の違い、言葉の違い、宗教の違いを超えて、友人になれたことを改めて嬉しく思いました



言葉が通じず、終始おとなしかった息子も、最後は仲良くなっていました

お育て。

2015年08月27日 | Weblog
今日もブログを見てくださり、ありがとうございます

台風が過ぎ去り外に出てみると、様々なところで被害があり、みなさまお見舞い申し上げます

おかげさまで浄福寺では、お庫裡(くり)の瓦が三枚割れ、玄関外の電気カバーが割れ、雨樋(あまどい)が外れたりしたくらいですみました。

停電の中、ロウソクの灯りだけでお勤めさせていただく、お月忌(がっき)のご縁にもあいました

台風直撃の25日の午後から、上毛組(こうげそ)・円光寺様にて、ご本山・伝道院(でんどういん)にて布教のお勉強をなさっている方々の布教実習があり、お参りさせていただきました

今日はもうないだろう・・・と勝手に思っていたのですが、実習生も無事到着し、門徒さんや、れんけん(連続研修会)OBの方もお参りくださいました

円光寺様の本堂も被害があり、急遽お庫裡でおつとめされました。

私も同じように、福井で実習をさせていただいてから、もう7年



そのときのことがありありと思い出され、涙が出そうになりました

緊張が伝わってきましたが、お話の仕方も、内容も、あの頃の私とは比べものにならないほどすばらしかったです

私は初めての実習の際、途中で頭が真っ白になり、一分ほど沈黙してしまいました

その中、男性の門徒さんが、大きな声でお念仏してくださり、続けてみなさんがお念仏してくださり、本当に尊いお育ての場を頂戴しました

最近の私、次に何を話すか忘れたときは口から出任せのような言葉が出て来たり、ありがたく聞こえるような口調になっていたり、オリジナルがなかったり。。。

布教使の卵を育てるなんてとんでもない、私が初心に戻され、これからの励みや、布教の悩み解決のヒントを頂いた、尊いお育てのご縁でした

本当にありがとうございました

これからもお互い精進しましょう

嵐の前に。

2015年08月25日 | Weblog
台風がすごいです

先ほどから、何度か停電

大きな被害が出なければいいのですが。。。


嵐の前に。。。

昨日は、帰省中の姪と耶馬渓(やばけい)へ遊びに行ってきました

初めて行った、バルンバルンの森という洞門キャンプ場



かわいいツリーハウスがあります



雑貨屋さんはお休みでしたが、お食事できるところもありました



これから紅葉の季節

耶馬渓は日本でも有数の景勝地です

またゆっくり訪れてみたいです


老人クラブ追悼法要。

2015年08月23日 | Weblog
土曜、日曜と、合河老人クラブ追悼法要が、浄福寺にて勤められました

合河には、浄福寺の他に、真宗大谷派のお寺さんが二ケ寺あるため、三年に一度の持ち回りでお勤めされます



門徒さんでない方にもたくさんお参りいただき、新鮮な気分でした

会所寺院の住職がご法話をすることになっていますが、初日は住職、二日目の本日は私がお取り次ぎさせていただきました

住職の前でご法話するのは、なんとなく嫌なのですが、改めて変だった箇所などを指摘してもらい、自分では気づけなかったことに気づけてよかったです

もともと、人見知りでおとなしい性格だったので、皆さんの前でお話させていただくのは本当に大変で、いつもへこたれ気味ですが、これからも精進していきたいと思います

皆さん、ようこそのお参りでした

前回のつづき。

2015年08月21日 | Weblog
上毛組(こうげそ)日曜学校一泊研修・お寺のキャンプの様子のつづきを

今回、たまたま姪が夏休みで横浜から帰って来ていたので、助っ人としてスタッフをつとめてもらいました



姪は東京の方で、小中学生を対象としたお寺のサマーキャンプのスタッフをしています

夏休みには、全国各地のお寺で同じような行事が行われていますから、興味のある方は、お近くのお寺やご縁のあるお寺に問い合わせてみてくださいね

先日掲載した「食事のことば」をみんなでとなえ、夕食のカレーをいただきました



その後は、写仏・仏さまを描きました

真剣に阿弥陀さまを見て





子どもの感性って本当に豊かですね

夏休みには、学校関係や塾など、様々な合宿があるそうなのですが、カルタやこの写仏は、お寺のキャンプ独自のものを、ということで今年やってみたそうです

なかなかない経験、子どもたちの思い出になってくれるといいです

そして、お楽しみの花火



若い御院家(ごいんげ)さんたちががんばり、昨年からとても見応えのあるものになっています

そして、就寝前のお参り



仏さまのお話を聞きました



お話は、ジャータカといって、お釈迦さまがお釈迦さまとして生まれる前に、どんな行いをなさったかという物語で、子どもにもとてもわかりやすい内容でした

いのちの尊さは、偉い人も、そうでない人も同じ、人も動物も同じ、かけがえのないもの

それをわたしたちは、いただいて生きているのだということ

学校では聞けないお話を、お寺の本堂という特別な場所で聞いて、きっと伝わるものがあったことと思います

やわらかい心をもった子どものうちに、仏縁にあうことはとても尊いことです

それは、道徳では伝わらないものを教えてくれます

二日目、私はお参りで参加できませんでしたが、「楽しかった」という声も聞けて一安心

また来年、元気なみんなに会えるのを楽しみに

お寺にお泊まり。

2015年08月19日 | Weblog
今日、明日と上毛組(こうげそ)日曜学校一泊研修会が三毛門の善正寺さまであっています



浄福寺からも数名が参加してくれ、50人ほどで楽しんでいます



お寺のことや、豊前周辺のことを題材にしたカルタを班ごとに作りました



上手に阿弥陀さまが書けました

そして、カルタとり



みんな本気です

お楽しみは、まだまだこれから

さて、今夜はみんな眠れるんでしょうか?



お盆があけて。

2015年08月17日 | Weblog
15日の夜は、恒例の為国(ためくに)地区の盆踊りが、浄福寺駐車場にて行われました



地元の方や、帰省した方で、毎年とても賑わいます



踊るのは、『しんらん音頭』と『炭坑節』のみ

親鸞さまのご生涯を歌った『しんらん音頭』が、夏のなつかしい思い出とともに、子どもたちの胸に残ればいいな~と思いました


そして今日は、伯父の四十九日法要のため、母の実家にお参りに行きました

朝から、ものすごい雨でしたが、お斎をいただく頃になると、あの雨がうそのように晴天に



住職は、「お念仏するたびに、父に叱られている気がします」とお礼の言葉で述べられました

凛とした厳しさをもっていた伯父

やさしさだけでなく、厳しさを兼ね備えたお念仏であることを、改めて感じた満中陰のご縁でした




平和を考える。

2015年08月15日 | Weblog


(帰省した人っぽく、道の駅「豊前おこしかけ」にて


終戦の日。

今年は、東九州龍谷高校にて、平和についてのお話しをさせていただいたからか、戦後70年という節目の年だったからか、安保法案の審議がなされているからか、今年ほど平和について考えたことは、今までなかったように思います。

そのきっかけとなったのが、NHKの番組でした

ジャーナリストの立花隆さんが、『次世代へのメッセージ わが原点の広島・長崎から』と題して、長崎大学で特別講義をなさいました

その中で立花さんは、一枚の写真と、一つの絵を見せます。

写真は、原爆で焼け焦げ、真っ黒になった死体を写したものでした。

そして、絵の方は、画家の香月泰男さんという方の書かれた「1945」という題の絵です。

1945年というと、今から70年前、終戦の年。

その年、旧満州で、香月さんが汽車から見た死体、それは日本人が衣服をはぎとられ、生皮を剥がされ、真っ赤になった死体でした。

戦時中、日本人から痛めつけられた中国人の反日感情が、終戦を迎え、一気に噴き出し、酷い殺され方をしたのです。

生前、香月さんは立花さんにこう語られたそうです。


「戦争の本質への深い洞察も、真の反戦運動も、黒い死体からではなく、赤い死体から生まれ出なければならない」


この言葉が深く心に残りました。


もう、すぐそこに、戦争を知っている人が一人もいない時代が、目の前にやってきています。

だから、戦争を知らない私たちが、何を語り継ぐのか。

子どもや孫に、知ってもらわなければならないことがあるはずです。

いのちをいただく。

2015年08月13日 | Weblog
(写真は、文 大平光代 絵 村上祐喜子 絵本『はるちゃんのいただきます』より )

昨日の夜から、住職は福岡市内のお寺さまへ旅立ち、明日までお盆参りのお手伝いをさせていただいております

お盆参りをおつとめされるお寺さまでは、お忙しい日々をお過ごしのことでしょう

先日、門徒さんのご法事に家族みんなでよばれ、お参りさせていただき、お斎になおらせてもらいました

お食事をいただく前と、終わった後、住職が食前・食後のことばを言います

そのときに初めて、本願寺派の食事のことばを耳にされる方も多いことでしょう

食後のことばを言い終わった後、門徒さんの娘さんが、「そうよね、今日はカニさんのいのちをいただいたんやもんね」とおっしゃいました

大切なことに気づけたのも、きっと先立ったお父さんのおはたらきでしょう

昔は、お盆のときには殺生するな、と虫取りや魚釣りをする子どもたちは、叱られたそうです

他のいのちをいただいてしか、生きていくことのできない私ですが、いのちをいただいていること、たくさんのお恵みを受けて、生かされていること、忘れないようにしたいです

それが、お食事をおいしくいただく、ということにつながるのではないでしょうか

と言いつつ、食事のことばを言ったか、まだ言ってないか忘れ、二度繰り返したりしている私です

そのことばの意味を、もう一度確かめさせていただいたご縁でした


合掌して、いただいていますか?

秋はそこまで。

2015年08月11日 | Weblog
「あと三ヶ月で、お盆ってゆうのがくるらしいよ~」と、昨日息子が言っていましたが、北九州ナンバー以外の車がたくさん走るようになりました

3日ほど前から、夜、窓を開けていると、さむ~~~い

つい、この間まで、夜中に何度もエアコンをつけていたのですが

門徒さんは、毛布をかぶって寝ていると言っていました

求菩提(くぼて)から吹き下ろす風は、もう秋風

ちょっとした避暑地です

14日には、求菩提の岩屋(いわや)地区の盆踊りがあり、地域外の方の参加も大歓迎だそうです

花火もあがります

帰省の折に、ぜひ遊びに来てください

お参りマメ知識。

2015年08月09日 | Weblog
今日は長崎・原爆の日でした。

朝のニュースで、原爆の日や終戦記念日を知らない人が多く、さみしくなりました。

首相の戦後70年談話の発表までも、もう少しです。


さて、そろそろお盆、ご縁のあるお宅へ初盆のお参りへ行かれる方もいらっしゃることと思います

そこで、先日、門徒さんに配布した寺報『みのり』に掲載しました「お参りマメ知識」を載せたいと思います


お盆を迎えるにあたり、ご縁のある方のお宅へ初盆参りに行かれる方も多いことでしょう。

お参りの仕方にきまりはないのですが、ほんの少し、知っておいていただきたいことをご紹介します!

初盆のお宅には、お仏壇と遺影を飾った中陰(ちゅういん)壇(祭壇)があります。

中陰壇にお線香や御仏前をお供えする前に、まず、お仏壇に手を合わせましょう。

その際、お賽銭などをお供えされる方もいらっしゃいます。必ずしなければならないことではありませんが、尊いことだと思います。

お賽銭を頂いた場合は、そのお金を貯めて、お仏華やお線香など、仏さまに供えるものを買わせていただきましょう。

次に、中陰壇へお線香をお供えします。

みなさんご存知でしょうが、真宗では、お線香は折ってから、ろうそくで火をつけ、香炉へは、立てずに寝せて、お供えしましょう。

御仏前は、自分側から名前が見えるように置きます。遺影に見せるように逆さまにはしません。お仏壇へ供える場合も同様です。

中陰壇のところにも、リンが置かれている場合がありますが、リンを鳴らすのは、お経を読むときだけです。合掌礼拝のみの場合、リンは鳴らしません。

中陰壇のない場合もありますが、同様に、お仏壇にお参りしましょう。

いずれにせよ、故人を偲び、お寂しいお盆をお迎えのご家族の心に寄り添うことが、初盆参りの大切な点でしょう。

父の初盆の折、私の知らない父の話を、お参りくださった方々より、たくさん聞かせていただいたことが嬉しかったです。

また、参り合いや礼儀、といったことだけでなく、先立たれた方が、すでに仏さまになって、私を導き、お参りさせていただくのだ、ということも味わっていきたいものです。

関係ない?

2015年08月07日 | Weblog
昨日は、広島・原爆の日でした。

豊前市ではサイレンが鳴り、小学生も中学生も登校して平和学習をしていますが、友人と話していると、そのような地域は減ってきているようですね

式典の様子や、原爆ドームを息子に見せようと、「ほら、テレビ見てごらん」と何度も言っていると、「もう見らん!そんなのいっちゃん、関係ないもん」と、言われてしまいました

自分は関係ない、と思う子たちに、どう伝えていくのか。。。

70年前なんて、そう遠くない過去だと思うのですが。。。



私に関係のないものはひとつもない、というのが仏教の立場でしょう

今だけでなく、未来までずっと、戦争しない日本であってほしい。

この時期、戦争に関するたくさんのテレビ番組も放送されています

今一度、それぞれが戦争や平和について考える夏にしたいですね

いのちの話。

2015年08月05日 | Weblog
一昨日の夜、またまた、「あーちゃん(お母さん)まだ死なんよね?」と聞いてくる息子

「まだ死なんかもしれんけど、いつか必ずお別れがくるんよ」と一応答えてみる。。。

すると、、、

「あーちゃんがいのちの話をすると、いっちゃん(ぼく)は、いっつも涙が出そうになるんよ」

と、言いました

「いのち」なんて言葉、使っていないのに、、、親バカな私は感心してしまいました

涙が出そうになるからこそ、その涙の中に、阿弥陀さまはいてくださるのでしょう

これからも、いのちの話、伝えていこう



(いざ、お庭のビニールプールへ準備はオッケーの図)

セトモノ。

2015年08月03日 | Weblog


最近、ACのCMで流れている相田みつをさんの詩


「セトモノとセトモノと ぶつかりっこすると すぐこわれちゃう

どっちかやわらかければ だいじょうぶ

やわらかいこころをもちましょう

そういうわたしは いつもセトモノ」

相田みつを 『セトモノ』


CMではこの後に、「街の機嫌はこわれやすいものだから。おおらかな気持ちでいることも、りっぱな公共心です。」と続くようです


最後の、「そういうわたしは いつもセトモノ」という一文が好きです

家族に対しては特に、「いつも私が我慢してる」と思いがちですが、本当は、我慢してもらってばかりなんでしょうね

やわらかいこころをもつことは、もちろん大切なことですが、自分がセトモノだと気づかされることは、それと同じくらい大切なことだと思うのです

そして、セトモノだからこそ、ぶつからないように、お互い相手を大切に、自分を大切にする努力をしたいものです