浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

豊前市がんばれ。

2023年10月30日 | Weblog
10月30日(月)

福岡空港から徒歩1分と言っても過言ではないところにある、伯母の嫁いだお寺さんの秋の法座にお参りさせていただきました。



お話の中で「私の住んでいる福岡県豊前市の〜」と言うとお参りの方々がざわつき、「え?大分県じゃない?」と聞かれました。

どうやら皆さん昔、昔の豊前の国から中津や宇佐をイメージするため、豊前市は大分県と思っていたらしく…「田舎者ですが、私も福岡県に入れてー!」という気持ちになると同時に、もう少し豊前市の知名度アップ、何とかならないものかと思いました。

それはさておき、私からすると、とても都会のお寺、都会の人たち、なんですが、式章をつけた門徒さんがズラリ、若い方のお参りもあり、そしてあたたかい雰囲気、日頃からの御院家さま、坊守さまのお力あってのことだろうと思います。

お声かけしてもなかなかお参りくださらない場合、心折れることが多いですが、まだまだ頑張らないといけません。

浄福寺ではもうすぐ報恩講をお迎えします。

多くの方とともにお聴聞できることを願っています。


おしあわせに。

2023年10月18日 | Weblog
10月18日(水)

上毛組(こうげそ)内のお寺さんの結婚披露宴に住職と出席しました。

笑顔の素敵な若坊守さんをお迎えし、またゆっくりお話できる日が楽しみです。

ご来賓の祝辞にて総代さんが新郎の若院さんが中学生の頃のお話をしてくださいました。

数年前に亡くなられた前住さんが毎朝のように軽トラに自転車を積み、若院さんを中学校まで送って行っていたこと、

そして自転車を押して長い坂を上って行く若院さんのことを見えなくなるまで見ていた、そんな姿を懐かしく思い出します、と話してくださいました。

中学校まで送っていた、という話の時は「うんうん」とうなずくように懐かしそうに総代さんの話を聞いていた若院さんでしたが、坂を上る自分を見えなくなるまで見ていた、というところで表情が変わりました。

きっと、そんなこと気づかず、この時初めて知ったのでしょう。

前住さんは数年前に亡くなり、若院さんの結婚式の姿を見ることはできませんでしたが、おじいちゃんの思いはこれからも変わることなく若院さんを支え続けるでしょう。

そして披露宴の場でこんなお話をしてくださる方が総代さんをつとめてくださって、なんとしあわせなことかと思いました。

仕合わせってきっとそんなことだと思います。




稚児行列。

2023年10月03日 | Weblog
10月8日(日)

組内のお寺さまで慶讃(きょうさん)法要があり、稚児(ちご)行列がありました。


実に5年ぶりの大きな法要、住職継職などで数ケ寺が法要を予定されていましたが、コロナ禍で延期、縮小となり、久しぶりのお稚児さんでした。

1歳の時にお稚児さんでお参りした際は着物もきちんと着られず、抱っこしての参加でしたが、今回は着物を着て、頭に瓔珞(ようらく)をのせて、お寺の周りを歩くことができました。


頭の飾りが重くて落ちそうで不機嫌ではありましたが、それもいい思い出。

お稚児さんが出ると若いお父さん、お母さんもご一緒にお参りしてくださるので、とてもいいご縁となります。

賑やかなお寺、お稚児さんたちがお祝いに花を添えてくれました。





10月になりました。

2023年10月03日 | Weblog
10月3日(火)

朝が寒くてびっくりです。


秋のお彼岸はニケ寺へお参りさせていただき、ご法話のご縁をいただきました。

数年に一度行かせていただいている院内のお寺さまは、夜のお座もお勤めされています。





お昼のお座に比べてお参りの方は少ないのですが、静かに、こじんまりとあたたかい雰囲気でおつとめする夜座、ありがたいです。

また、隣寺の御院家さまがご輪番を務められている四日市別院へも行かせていただきました。


豊前門徒と呼ばれた篤信のご門徒が集った広い本堂でおつとめさせていただき、身の引き締まる思いでした。



また、浄福寺の彼岸会には紅楳先生においでていただきました。

おもしろくて、楽しいお話、その下に満ち満ちている尊いご法義、先生のお取次が本当に好きです。

決して自分を僧侶や布教使として良く見せようとなさらないお姿に、ありがた話や綺麗な法話にしようとしている自分の薄っぺらさを思いました。

ご高齢のため、これが最後のご縁と言われ寂しい限りですが、いつか先生のように正直な取り繕わないご法話ができるようになりたいと改めて思いました。

ありがとうございました。