浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

温かさが消えないこと。

2011年04月30日 | Weblog
昨日はわたしが、今日は若院さんが、組内のお寺さまにご法話のご縁をいただき、お参りさせていただきました

父が亡くなり、ドタバタで精神的にも辛かったので、正直お話したくない…と思っていたのですが、終わってみると、少しこの悲しい別れを咀嚼できたような気分になりました

若院さんには、「一番いい時期にご縁をいただいてよかったね」と言われ、「こんな時期に…」と思っていたわたしですが、本当にそうだったと気づかされました


父が亡くなってすぐ、うちの近所で、お父さま・お母さまには本当にいつもお世話になっているご門徒さん(まだまだお若い方です)が、父のことをご自身のブログに載せてくださっていました

本当に父のことをよく見てくださっていたのだとうれしく思い、そのあたたかい文章に感動しました

温かさが消えないこと。(☆FREEDOM!☆ ver.2.0より)
(クリックして見られます)

どうぞみなさま読んでみてください
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お父さん、ありがとう。

2011年04月24日 | Weblog
ブログを二週間もお休みしてしまいました

ちょこちょこのぞいてくださっていたみなさま、本当にごめんなさい

少しゆったりペースになるかもしれませんが、また更新してゆきますので、お付き合いいただければと思います


ご存知の方も多いかと思いますが、4月11日(月)夜、父が亡くなりました。

パーキンソン病という病気になって10年以上経つので、あとどれくらいともに過ごせるかわからないと口では言いつつも、正直まだまだ大丈夫だと思っていました。。。

死に目にもあえず、急な別れでした。

亡くなる前日、10日にはお花見にも行きました










(笑)











思い出ひとつ増やせて、写真撮っておいて、本当によかった

母とわたしが食べたお弁当の唐揚げを「おいしい」と食べていました

でも、改めて見ると、やっぱり元気な頃の面影はなく、辛そうに見えます。

病気の辛さを口にすることのなかった父ですが、少しずつ体が不自由になっていく自分をどれほど情けなく思い、どれほど悲しかったことでしょう。

わたしはそんな父に、本当の意味で寄り添ってあげることはできなかったと後悔することばかりです。。。


小さな頃から意味もわからずに聞いてきた仏さまのお話。

その中にいつも登場する、「阿弥陀さまや親鸞さまって、きっとお父さんみたいな人だな。」

「お父さんって仏さまの生まれ変わりなのかな。」

「いや、お父さんがもしや仏さまなのかな。」

そんなこと思っていた子どもの頃。

自分の父をそんなに…と笑われそうですが、そう思える父をもったこと、そんな父の娘に生まれたことがわたしの誇りです。


「お父さんから受け継いだところが少しでも、ほんの少しでもわたしにあるとしたら、それ以上にうれしいことはない」

姉も以前にそんなことを口にしていました。


世界中の誰よりも尊敬するわたしの大好きなお父さん。

長い間、本当にお疲れさま。

そして本当に本当に、心から、ありがとう。
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結婚式。

2011年04月10日 | Weblog
昨日は、同じ組内(そない)のお寺さまの結婚式に出席させていただきました

空手界では有名選手の若院さん

お嫁さんも偶然、空手をされていたそうで、不思議なご縁です

ということで、初めて生で、空手の型や板割りを見ることができました

お嫁さんは、滋賀県の瀬田出身だそうで、わたしも瀬田に三年住んでいたので、またお話する日が楽しみです


披露宴中には、こんなことも





あれ髪が。。。

ちなみに坊主にしたのではなく、カツラでの入場でした

最後の新郎さんの言葉に、親のスネをかじって、かじって、かじりつくしてきた、これからは、二人のスネとなれるよう・・・とあり、とても感動しました

結婚してもまだまだスネをかじらせてもらっているようなわたしですが、少しでも両親の支えとなれればと改めて思ったのでした

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お釈迦さま。

2011年04月08日 | Weblog
今日はお釈迦さまのお誕生日・花まつりです

先日テレビで、「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展」という絵画展が東京で開催されていることを知りました

手塚治虫さんの『ブッダ』の映画が5月に公開されるのにあわせ、画家としても活躍する、石坂浩二さん、片岡鶴太郎さん、工藤静香さん、八代亜紀さんがそれはそれはすてきなお釈迦さまの絵を描いておられます

こちらは工藤静香さん、八代亜紀さんの絵
(クリックして見られます)

今まで見てきたお釈迦さまのお像や絵などとは少し違う感じがまたよくて、お釈迦さまのことをあれこれと想像して描かれたのだろうと思います

布教の先生が、「実際にお釈迦さまがいて、たくさんのお弟子に混じって、自分がお話を聞いているところを想像しなさい」とよくおっしゃっていました

わたしももっと想像しなければ、と思いました

片岡鶴太郎さんは、「大きなテーマだったので、まずブッダを知らなければならないと思い、手塚先生の原作やあらゆる資料を集め、数ヶ月かけて勉強しました。その中で3月11日の震災があり、ブッダを描くことと5月の映画の公開は偶然では無く、ミッションだと思いました」と語っておられます。

会場では絵画のポストカードが販売され、売り上げは震災義援金として寄付されるそうです。


そして、いよいよ明日から、京都のご本山・西本願寺にて親鸞聖人750回大遠忌が勤修されます


今、このときを、仏教はどのように見つめ、どのように応じてゆけばよいのか?

そして、このわたしは??

問われているようです。

さくら。

2011年04月06日 | Weblog
お天気もよく、あたたかい毎日が続いています

今日は父といっちゃんと少しお散歩に出かけました

菜の花がきれいです



うちの近くの桜は満開になっているのですが、ここの桜はまだこれからといった感じでした



施設のお花見は来週らしいので、ちょうどその頃が満開かもしれません


今朝、テレビを見ていると、京都・円山公園・祇園のしだれ桜のおもりをしている方が出ていました
わたしたち日本人は、桜が大好きだけれど、桜が散ってゆくのはなんだか物悲しい気持ちになりますよね

まぁ、その、はかなさがいいとこかもしれませんが

けれど、その方は、悲しい気持ちにはいっさいならないと言い切っておられました。

なぜか?

それが桜の一年の始まりだからだそうです

確かに、桜が散らないと、新芽が出てきませんもんね


もしかすると、阿弥陀さまから見れば、わたしたちのいのちの終わりは、終わりではなく、始まりなのかもしれません

もちろん、わたしたちはいつまでも生きたいと願うだろうし、最期は必ず悲しいものですが、そう思ってくださる方がいるというのが、なんとも心強いのです

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花より団子。

2011年04月04日 | Weblog
お隣さんの白蓮がきれいに咲いています



青い空に白い花

春です



昨日、久しぶりに幼なじみと会いました

「白蓮がきれいやね

「今年は梅の花が咲くの遅かったけ、桜はどうやろー

などと話していましたが、後で考えてみると少し前までそんな話してなかったような。。。

花より団子、もしくは花より男子だったような。。。
年をとったということでしょうか

でも、自然をめでるくらい心に余裕が持てるようになったのだとすれば、おばさんになるのも悪くないように思えます

花まつり。

2011年04月02日 | Weblog
先日、義姉の実家のご法事があり、義姉と姪が久々豊前へ帰ってきました

わずかな時間でしたが、横浜へ行くことができなかったかわりに、楽しいひとときを過ごしました



こちらがわたしの自慢の姪っ子

やさしくて、賢くて、叔母のわたしが尊敬してしまう、すてきな女性です



父もうれしそうでした

また会える日が今から楽しみです


さて、今日は上毛組で花まつりの行事に合わせて、震災の募金活動を行いました


この方も参加


隣のお寺さんの日曜学校のお姉さんたちに囲まれて御満悦のようでした



花まつりではお釈迦さまの誕生仏に甘茶をかけてお祝いします



募金の方も多くの方にご協力いただきました
ありがとうございました