浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

またいつか。

2022年03月30日 | Weblog
3月30日(水)

コロナ禍で行事が出来なくなり、コロナが終わっても、このままなくなってしまいそうなものがある気がしています。

その一つが地域主催の法要です。

浄福寺のある合河地区であれば、老人会主催の追弔法要、戦没者遺族による追弔法要が毎年行われていました。

その他の地域でも同様に、公民館や集会所で開かれる法要があり、布教に行かせていただくことも多く、一時期はお寺さんよりも地域の公民館でご縁をいただくことの方が多いほどでした。

それが全くなくなってしまい、寂しく思っています。

顔なじみになっていた老人会の会長さんや講の世話人さん方、お声かけいただいたお参りの皆さん、お元気だろうかと思います。

お寺にはないアットホームな距離の近さがそこにはありました。

仏さまのお話を聴く場所がお寺だけではなかったからこそ、この地は多くのお念仏よろこぶ方を育てたのでしょう。


先日、新聞に載っていた写真



懐かしさとあたたかさを感じる写真です。

またいつか法要が開かれることを願っています。


最近嬉しかったこと。

2022年03月18日 | Weblog
3月18日(金)

「そんな優しい仏さまが好きだからです」

息子が書いた一文が嬉しくて

「仏さまもYたんのこと好き?」(Yたん=娘の名前)

娘の一言も嬉しくて

仏さまを身近に感じられるお寺という場所に身を置いていること、尊く思います。




3.11

2022年03月11日 | Weblog
3月11日(金)

まん延防止が明け、春彼岸、永代経のご法座を無事お勤めしています。




11年前の今日も彼岸会をお勤めしていて、地震のことを知ったのは夕方テレビをつけた時でした。

コロナが他人事でないように、震災やウクライナ、そしてロシアのことも、他人事にしないように気をつけたいと思います。

本日、住職は先日お浄土へ帰られたY先生が結婚記念に送ってくださったお袈裟をつけてのお勤めでした。

ご法座は明日、12日までです。

どうぞお参りください。


先生ありがとう。

2022年03月05日 | Weblog
3月5日(土)

すっかり春らしくなりました。

月末、私の高校時代の先生であり、前仏婦会長の門徒さんが亡くなりました。

寂しくて寂しくて

先生の声、先生の口癖、毎日思い出しては泣いてしまいます。

高校時代、挫折を経験し少し道をそれていた私をかばってくれたこともありました。

お寺を思い、私たち家族を思い、いつも的確なアドバイスをいただきました。

先生のお母さまも仏婦会長をつとめてくださった方でした。

病床で先生の最後の言葉は「お母さん」だったそう

お母さまに導かれ、お母さまがその後ろ姿で示してくれたお浄土への道を、先生も同じように歩んでくださいました。

もう一度会いたかったけれど、先生の声を忘れないように、これからまたがんばって私も歩んでいきます。

ありがとうございました



先生と一緒に習っていたお花

今年も啓翁桜生けたよ。