浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

今月の法語。

2011年03月31日 | Weblog
早いもので、三月も終わり

桜の季節がやってきます

大変遅くなってしまいましたが、今月の法語です

この法語ポスター、父の施設の事務員さん方も見てくださっているようで、「凡夫(ぼんぶ)って凡人と同じ意味??」と、母に尋ねられたそうです
母はドギマギしつつも、「凡人ではなくて、このわたしのことじゃないでしょうか」と、答えたそうです

親鸞聖人は、と「凡夫というふは、無明(むみょう)煩悩われらが身にみちみちて、欲もおほく、いかり、はらだち、そねみ、ねたむこころおほくひまなくして、臨終の一念にいたるまでとどまらず、きえず、たえず」おっしゃっています

もしかすると、「わたしのことじゃない」と言う人もいるかもしれません

大智とは、阿弥陀さまの智慧のこと
わたしたちは、阿弥陀さまの智慧によってのみ、煩悩で満たされた本当の自分に出遇うことができるのです

そして、そんな自分と出遇うと同時に、そんな自分だからこそ、阿弥陀さまはわたしのことが心配で放っておけなかったのかと、お慈悲のぬくもりに出遇います

愚かな自分に出遇った悲しみと、その者を決して見捨てない阿弥陀さまに出遇ったよろこび

悲しみとよろこびをともに味わってゆくのが浄土真宗のみ教えです

そして、「どうせ凡夫だから」と開き直ることも、殻に閉じこもることもせず、凡夫のわたしの上にはたらいてくださる阿弥陀さまを感じながら、日々を歩んでゆくのが浄土真宗の仏道なのです

花まつり♪

2011年03月29日 | Weblog

みなさまお買い物ついでに、どうぞご参加ください
募金のご協力もよろしくお願いします

ちなみに、わたしと若院さんは、スーパー大栄におります

先日、看板などの準備を坊守(ぼうもり)さま{住職の奥様}方で行いました



いかかでしょう

「"花まつり"の字どう思う??」と若院さんにたずねると、「なんか小学生が書いたみたい」と言われました
わたしがすべて書きました


少しでも多くの方に、お釈迦様のお誕生日を知っていただきたく思います

クリスマスみたいに、ケーキやプレゼント、あればいいのにな

でも、一番のプレゼントは、お釈迦さまからわたしのもとまで、仏さまの教えが届いたことかもしれません

コメント (2)

宣誓!

2011年03月27日 | Weblog
もうみなさんご存知かと思いますが、高校野球の選手宣誓、とってもすばらしかったですよね

インターネットで全文を掲載している記事を見つけたので、こちらでもう一度


「宣誓。私たちは16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。­

今、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみで­いっぱいです。

被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間ととも­に頑張っておられます。

人は、仲間に支えられることで大きな困難­を乗り越えることができると信じています。

私たちに今できること­。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。

がんば­ろう!日本。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプ­レーすることを誓います」


生かされているいのち

震災で奪われた多くの尊いいのちの前に、たまたま生かされているわたしのいのちに気づかされます。

大会の中止も直前まで検討されたようですが、多くの人の心に残る選手宣誓

聞かせてもらえてよかったです


写真は、仏婦の会長さんが見本にと作ってくださったひざかけです
いっちゃん用にいただきました

これより簡単な編み方のものを、昨日から作り始めたそうで、みなさん自宅へ持ち帰り、作ってくださっています

いつも夜は横になってテレビを見ているぐーたら母も、がんばってよなべをしています

完成が楽しみです

ひざかけ作り。

2011年03月25日 | Weblog
明日・26日13時より、仏教婦人会の勉強会・みのりの会があります

おつとめ後、ひざかけ作りを行います

寒い本堂で、みなさんが少しでも快適にお聴聞していただけるようにと、仏婦の方からの提案がありました

写真は母が、少し編んでみたものです

どんなのが出来上がるか、楽しみです
多くのみなさんに、一編みでも手伝っていただければと思っています


わたしは明日は、耶馬渓(やばけい)のお寺さんへお彼岸の法要のお話に参ります

実は最近、思ったようにお取り次ぎができずに、悩んでいます

なかなか勉強もできないし

焦らず、自分なりに、精一杯。
コメント (2)

お稚児さん♪

2011年03月23日 | Weblog
サボってしまいました

遅くなりましたが、3月20日(日)に、お隣のお寺さんで行われた稚児行列の様子を

お天気が心配でしたが、なんとか終わりまで雨は降りませんでした

まず、男の子用の衣装はこんな感じ


これにお帽子がありますが、いっちゃんはまだかぶれませんでした

総勢82名のお稚児さん



いっちゃんと母です



重いので途中はベビーカーで



いつの間にやら就寝



かわいい後ろ姿立派なお稚児さんです



こちらの本堂も、瓦のふき替えなど修復され、きれいになりました


みんなで本堂に入り、お参りしました



家族みんなで



最近、「いただきます」や「ごちそうさま」「まんまんまんまん」というと、手を合わせることができるようになり、とってもうれしく思っています

お稚児さんは、法要をより華やかに、盛大に盛り上げてくれます

けれど、単なるイベントということではなく、幼い子や若い親御さんが仏さまと出遇える大切なご縁です

お宮参りや七五三のように、お子さんの健やかな成長を願うというよりは、賜ったいのちに、出遇えたいのちに感謝し、どんなときも仏さまに見守られているのだということを確認する場であるように思います


今回の震災で、多くのお寺さんも被害を受けています。

いつの日か、そんなお寺さんで、立派になった本堂を背に、たくさんのお稚児さんがほほえむ日がくることを、今から願ってやみません。
コメント (2)

小さな春。

2011年03月19日 | Weblog
あたたかいお昼間に、いっちゃんを連れてお散歩
最近、一日中おうちでは対応できないような暴れっぷりになってきています

途中で、春を見つけました



東北の方にも、早く春がくるといいですが。。。

連休明けは、また寒くなるようで、心配です


さて、今日・明日と近くのお寺さんで、本堂修復落慶法要・親鸞聖人750回忌法要が営まれています

若院さんも、お手伝いで大忙しでした

明日は、稚児(ちご)行列の日

いっちゃんも参加します

稚児行列ってなに

それはまた次のブログで、写真とともにお伝えします
コメント (3)

AC。

2011年03月17日 | Weblog
ちょっとブレていますが、テレビに流れているCMを撮りました

いっちゃんが大好きなCMです

テレビに向かって手をふって喜んでいます

他にも好きなCMはたくさんあるのですが、最近、どこのチャンネルでも、ACのCMばかりですよね

震災後のため、企業がCMを自粛しているからなんだそうです。

調べてみると、AC{公共広告機構}とは、CMを営利目的でなく、公共のために役立てようと、全国の企業が集まった団体

広告を通じて住みよい社会づくりに貢献するというのが、目的のようです

でも、調べてみてわかったのが、ACのCMばかりで苦情が出ているということ。。。

「変な宗教っぽくて怖い」との意見も

確かに、ちょっと飽きてきたな・・・と思ったりもしますが、わたしはACのCM、けっこう好きなんですよね

いろいろ考えさせられるし、気づかせてもらえるし

今は流れていないようですが、一番好きなのは、「これでいいのだ」と言ってみて、というCM

浄土真宗の教えにつながるものがあるような気がします

あっやっぱり宗教っぽいのか。。。

でも、こんな時期だからこそ、物欲をかられるようなCMではなく、わたしたちの心にはたらきかけるようなCM、わたしはいいと思うのです。

コメント (4)

あたたかい贈り物。

2011年03月15日 | Weblog
先日のお彼岸にお話に来ていただいたご講師さん、といっても近くのお寺の住職さんで、わたしたちの仲人さんでもありますが、そちらの前坊守さんより、いっちゃんへ手編みのベストとお帽子をいただきました

山手は、まだまだ寒い日もあるので、春まで活躍しそうです

一編み、一編み、手作りのあたたかさです


さて、震災の被害に遭われた方々は、寒く、辛い夜を過ごされていることでしょう。

阪神大震災を経験した大学の友人は、10年経っても、震災の話はしたくないと、その話題になると口をつぐんでいました。

けれど、その友人が結婚式のとき、家族との一番の思い出は、震災のときの避難所での暮らしだと話していました。

家族が一致団結して、絆を感じた、とも言っていました。

一番辛い思い出のはずなのに、幼心にたくさんの悲しみと、それとともに人のあたたかさやもののありがたさなど、多くのことを感じたのでしょう。

もちろん、まだまだこんな話をする段階ではないでしょうし、今、大切な方を亡くした方々にとっては、ずっとずっと辛く、思い出したくないことかもしれません。

けれど、一人でも多くの人が少しでもあたたかい気持ちになれるよう、物資やボランティアなどの支援の手が早く、行き届くことを願っています。

親鸞さまに聞く。

2011年03月13日 | Weblog
お彼岸の法要も無事終えました。

みなさまようこそのお参りでした


さて、予定では明日から横浜の兄のところへ行くようにしていましたが、残念ながらキャンセルしました

不安ということもありますが、震災の悲惨な光景をテレビで見ていると、何をしても楽しめないような気がしました。。。

横浜の義姉も言っていましたが、何をしても申し訳ないという思いです。


親鸞聖人が関東においでになられたとき、災害の悲惨な光景を目の当たりにし、人々の幸福を願って『浄土三部経』を千回読誦しようとされたことを思い出しました

浄土真宗では、祈願や祈祷を行いませんが、何かを願う気持ちは、人間の根底にあるものだとわたしは思っています。

けれど、親鸞聖人はお経を読むことを途中でやめられたのです。

なぜか?

わたしはそのことを今、テレビを見ながら考えています。

春季彼岸会・一日目。

2011年03月11日 | Weblog
お彼岸、一日目でした。

法要中だったため、まったく知りませんでした。

地震、大変です。

心が痛みます。

横浜の兄のところも停電、東京で働いている姪は、自宅へ帰れず、公衆電話からか連絡をくれましたが、心配です。

兄も姪を迎えに車で出たようですが、ものすごい渋滞のようです。

言葉が見つかりません。

また更新します。

ガーーーン。

2011年03月09日 | Weblog
警察に、捕まりました

拇印を押す、あの屈辱

スピード違反です

ねずみとり対策のレーダーをつけているのにぃぃぃ

音楽を聞きながらノリノリだったわたしは、反応が遅く。。。

スピードメーターの所の人が、車の台数とかを数えるバイトの人に見え。。。

あっけなく御用です

17キロオーバーで、1万2千円がはためいてゆきました

反対車線を通り過ぎた運転手さん、なんで教えてくれないの~~~

以前、ご法話で、阿弥陀さまのお慈悲が、ねずみとり注意を教えるチカチカサインに、おもしろおかしく例えられていました

それは、人の痛みを、わが痛みとするものだと

そのご法話を聞いてからというもの、わたしはチカチカサインをみんなに送り続けてきたのです

それなのにぃぃぃ

けれど、捕まって思いました。

もしかすると、チカチカサインを送らないことは、智慧の厳しさかもしれません。

危ない運転で、事故を起こして、人や自分を傷つけることのないよう、わたしに知らしめてくれたのです

阿弥陀さまのお慈悲のあたたかさの方をご法話で聞くことが多いのですが、阿弥陀さまはただただやさしいだけの仏さまではありません。

智慧のまなこで、わたしたちを見抜き、厳しくおさとしくださいます

母の様なやさしさと父の様な厳しさ、両方持ち合わせているから尊いのです


みなさん、くれぐれも安全運転で

ちなみに豊前のみなさん、市役所通りからナフコの方に行く成恒の交差点付近ですよー

おっと、またチカチカサインを送ってしまいました


写真は、五島列島でいただいた椿のお寿司です

見た目も本当にかわいく、おいしくいただきました


それと
浄福寺では11日・12日と、春季彼岸会・永代経法要が勤まります
みなさま、ぜひお参りください
コメント (2)

五島へ出張。

2011年03月07日 | Weblog
6日~7日、長崎県の五島列島へ

一月に二週間、若院さんがおとりこしのお参りのお手伝いのため出張していたお寺さんに、わたしがご法話のご縁をいただき、この度は家族三人で出張でした



福岡空港より、30分で五島の福江空港に到着します

あっという間

ですが、いっちゃん連れのため、心配していましたが、行きも帰りも爆睡で助かりました
来週の東京行きも、こんな感じでお願いしますよ、樹さん

わたしを除くお二人さんは、まるで旅行気分でした



わたしはというと、初めてのお寺さん、初対面のご住職ということもあってか、お話の間、終始緊張

最後の最後をうまくまとめることができず、、、ただ今後悔、そして反省中です

本当にあたたかいご門徒さんばかりで、そのまなざしに励まされ、なんとかお話させてもらったという感じでした

終了後、住職さんに、島を少し案内していただきました

残念ながら雨でしたが、とてもきれいな島、そして人の心のとてもあたたかいところです

みなさんも、ぜひどうぞ

ひなまつり。

2011年03月03日 | Weblog
今日はひな祭り

ですが、わたしのひな飾りは、もう10年以上倉庫の中です

父の施設には、手作りのたくさんのお雛さまが飾られていました



その中でも、これがわたしのお気にいり



何とも言えないかわいさです

女の子の健やかな成長を願ったひな祭り

お雛さまは、祖父母から送られることが多いようです

おじいちゃんやおばあちゃんがいて、わたしがここにいます

たくさんの人に大切に思われている、わたしです

そんなことも感じさせてくれるお雛さまではないでしょうか

女の子に生まれたよろこびを感じます
コメント (2)

お散歩♪

2011年03月01日 | Weblog
三月になりました

本日より若院さんは、隣町のお寺さんで、非常勤の法務員{お参りのお手伝いをする僧侶}としてお勤めすることになりました
浄福寺のお月忌(がっき){月命日のお参り}は主に母が、ご法事はわたしがお参りさせていただきます

ご迷惑おかけすることもあるかと思いますが、何卒よろしくお願いします


三月に入りましたが、また明日から寒くなるようです

先日、暖かい日に、いっちゃんと二人で近所をお散歩に出かけました

はずかしながら…、いっちゃんと二人きりのお散歩はこれが初めて

いつもはわたしが掃除機をかけているときなどに、母が連れだしてくれています

近所の方に会えるかな…と期待して出かけたのですが、誰にも会えず。。。

でも、昨年の六月に亡くなった、わたしのおばあちゃんみたいなご門徒さんのおうちの前で、写真を撮ってみました



恥ずかしながら、ここ数日、母とケンカばかりしていて、おばちゃんがいてくれたら、間に入ってくれ、ここまで言い合いになっていなかっただろうと、おばちゃんのことばかり思っています

心霊写真とかじゃなく、わたしの目にはいっちゃんの隣でほほえむ、おばちゃんの姿が見えました



おばちゃん自慢の梅の花が、今年もきれいに咲いています

梅の花のつぼみを開かせた、春のおおきなはたらきの中に、おばちゃんがいるようです