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浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

いよいよ4月から受験生!

2025年03月06日 | Weblog
3月6日(木)

私よりも背が高くなった中2の息子、国語のテストで「読む」の丁寧語は?という問題に「拝読する」と答えたそう。

正解は「読みます」

先生から「さすが寺の子」と言われたそうです。

御文章、拝読しますもんね〜

お参り、というと嫌そうにしてますが、育てていただいております。











草を飾る。

2025年02月25日 | Weblog
観葉植物が大好きな住職

いろいろな植物を可愛がって育てています。

娘は何となくグリーンはおしゃれだというイメージがあるようで、「この辺に草を飾ろう」とよく言います。

彼女にとったら、庭に生えて目の敵にされている草も、お父さんが育てているグリーンもともにに「草」という分類なのです。

私ももう一度、そんな大きな視点でものを見てみたいと草が生え始めた庭を見つめ思うのです。









寛容の精神が醸成される社会へ。

2025年02月06日 | Weblog
2月6日(木)

寒いですね〜雪もかなり積もりました!



1月末、福岡県民生児童委員研修会へ行って来ました。



国際会議場に各地から委員さんが集まり、立花高校の校長先生の講演を聞きました。

不登校についてのお話ということで、児童委員としてためになるだろうと参加したのですが、誰かのためでなく、私のためのお話だと思いました。

ご法話を聞くときと同じですね〜

立花高校のことはまったく知りませんでしたが、地元では有名な「名前を書いたら受かる」と言われる高校だそう。

会場からはどっと笑い声が起こったのですが、、、

受験の日、保護者の控え室で校長先生が「お子さん、今名前を書かれてますよ」と伝えるとお母さんたちみんな泣かれるんだそうです。

学校に通えず、通知表に1や斜線が並ぶ子が受験できた、嬉し涙です。

「名前を書けば受かる」私にとってこれは誇りです、と校長先生が言われたとき、阿弥陀さまのご本願を思いました。

「一番困っている人を対象とすれば、みんなが心地よい」

「子どもを変わらせるじゃない、社会を変える大人でありたい」

阿弥陀さまのご本願は、一番救われがたい者を対象としたお救い、私に変われと言われない、阿弥陀さまの方が変わってくださった、

ご法話につながるようなお話でした。



早速、先生の本も購入



少しは子どものありのままを受け入れられる母になれるといいのですが…

ご縁に感謝です。












九州真宗の源流展。

2025年01月30日 | Weblog
1月30日(木)

終わる数日前に滑り込みで行くことができました!!

福岡市立博物館で行われていた九州真宗の源流展



年代を追って、どのように九州にお念仏が伝わっていったのか、歴史と地域、歴代の宗主との関わり、古い寺院の変遷など、大変わかりやすく、おもしろかったです。

「あ!あのお寺さんの宝物が!」と発見するのも楽しく、組内のお寺さまの蓮如上人の六字名号もありました。

私の口からなもあみだぶつと出てくるまで、長い長い年月の歴史があり、法を真摯に求めていった方々がいらっしゃったことを改めて目の当たりにしました。

展示の最後には、鹿児島のかくれ念仏に関するものがありました。

念仏弾圧、激しい取り締まりの中で、柱に隠された小さな小さな阿弥陀さま、箪笥に見せかけたお仏壇、殉教した方の歯まで。

私が同じ立場だったら、阿弥陀さまを踏みつけて、お念仏も捨てていたような気がして、情けない気持ちで展示を見ました。

そのあとすぐ、築地本願寺の常例で花岡先生が同じような話をされて、「最後までお念仏を守り抜いた方だけが救われていったのではないですね」というご法話がありがたかったです。


展示されたお経を書写した僧侶だけでなく、多くの名もなき門徒さん方がいらっしゃったことでしょう。

私も名もなき一人として、仏法を伝えていきたいと思います。











御正忌のおつとめ。

2025年01月20日 | Weblog
1月20日(月)

1月15、16日と佐伯市のお寺さんの御正忌にご縁をいただき、お参りさせてもらいました。



なんと!今年のお正月に高校卒業ぶりに再会した友人がお参りに駆けつけてくれました!

門徒さんの中にぽつんと一人でしたが、全く動じず、お聴聞を楽しんでくれたようで、とても嬉しかったです。

友人の友だちも仏教に興味があるらしく、また他のお寺さんにも行ってお話を聞いてみたい、とのことで、坊守さんに住まいから近いお寺を聞いていました。

私自身、若い人には伝わらない、と思いがちなところがありますが、そんなことはないし、求めている方もいるんだということを気づかせてもらいました。


女性の門徒さん方は喪服に式章をつけてお参りくださっていました。

若かりし日に私はピンクのワンピースで近くのお寺さんの御正忌にお参りして、坊守さんたちから注意された思い出があります

親鸞さまのご法事ですもんね〜

寒さの中でご門徒皆さま、そして友人とともにお参りできた嬉しいご縁でした。


夜伽。

2025年01月09日 | Weblog
1月9日(木)

しんしんと雪の降る夜、本堂でお通夜を行い、お姉さんとの最後の夜をご兄弟ご一緒に過ごされています。


一緒に布団を並べるのは何十年ぶりでしょうか。

施設での暮らしが長かったお姉さん、ご主人のお葬式にも帰ることはできませんでした。

危篤と言われてから数ヶ月、一人でがんばられました。

納棺師の方が来られてお化粧をしてくださると、ほっとされたような表情になりました。

寂しいけれど、よかったね、安心したね、と思います。

寒い寒い本堂、親族が集うと不思議とあたたかく感じられます。


2025!

2025年01月03日 | Weblog
1月3日(金)

新年を迎えました。



思った以上に多くの方が除夜会にお参りくださり、くじ引きが足りず、失礼をしました。

能登半島の地震から一年、読むのが辛くなるような記事が新聞に出ていました。

お仏壇が壊れたのか、ご本尊と両脇のお軸を壁に掛けている写真も載ってありました。

今年はお天気が良く、穏やかなお正月でした。

浄福寺では門徒さんが亡くなり、お通夜、お葬儀のご縁から始まりました。

90代の女性、白い肌が真っ黒になるほど働いたお母さんでした。




本年もどうぞよろしくお願いいたします。











ありがとうございました。

2024年12月31日 | Weblog
12月31日(火)

あっという間に1年が終わろうとしています。

除夜会をのぞいて浄福寺の最後の法要は無縁供養法要



報恩講が終わると皆さん全てが終わったように感じるのか、毎年、本部役員さんのみがお参りくださるような法要です。

報恩講はコロナ禍以降、夜のお座がないので御伝鈔の拝読ができなくなり、不甲斐なく思っていたので、昨年より無縁供養法要の折に御伝拝読、御絵伝の絵説き布教を行っています。

今年は実際に御絵伝を近くから見ていただきました。



親鸞さまのご生涯に少し触れていただけたことと思います。

除夜会のお勤めは31日夜11時半頃からですが、31日はいつでも鐘をついていただけますので、ぜひお参りください。

ささやかなくじ引きの用意をしてお待ちしています!

今年もお世話になりました。

皆さまに支えられて、尊い一年でした。

新しい年はもっとお寺の片付けやお掃除を頑張ろうと思います!

どうぞよいお年を〜

過去に遡って。

2024年12月19日 | Weblog
12月19日(木)

子どもたちももうすぐ冬休み、今年もあとわずかです。

かなり前の行事ですが…

10月6日(日)
上毛組仏教壮年会結成50周年、親鸞聖人御誕生850年、立教改宗800年の法要が安雲の光林寺さんで行われ、浄福寺からも8名の門徒さんとともにお参りしました。



医師の田畑先生のお話、雅楽と合わせて踊る舞楽、最後にはお餅まきもあり、盛大な法要でした。



浄福寺の壮年会は残念ながら休会となっていますが、盛んに活動していた頃においでてくださっていた門徒さんのお顔が次々に思い出されました。


10月22日(火)

別府コンベンションセンターで行われた九州地区仏婦大会に会長さん、副会長さんとご一緒にお参りしました。

大きな会場に遠近各地よりたくさんの仏婦会員さんが集まりました。



会場にいらっしゃるどの方もきっといつもいつもお寺にお参りされ、お支えくださっている方々だと思うと大変ありがたかったです。

超エリート会社員からお坊さんになられた前田純代さんのご法話、担当の大分教区皆さまによるコーラス、和泉元彌さんの狂言を堪能させてもらいました。

和泉元彌さんはご挨拶で、古くから伝えたれてきた型を大事にして、それを次世代を担うお子さまたちにもしっかりと教えてきた。子どもたちはおじいちゃんに会ったことはないけど、その中で出会えるんだと話されました。



どこかお寺にも繋がるような話で、お父さんのご挨拶を聞いた娘さんが涙を流さたのにも感動しました。

次回は福岡教区、また集えるのを楽しみにしています。


お世話になりました。

2024年11月26日 | Weblog
11月26日(火)

私は暇なはずなのですが、なぜか毎日があっという間に過ぎ去り、ブログの更新が遅くなりました。

御正忌報恩講にお参り、お供えくださった皆さま、お掃除や準備をお手伝いくださった皆さま、誠にありがとうございました。











ご講師の蓮谷先生のご法話に世間話はなく、ひたすらに親鸞さまのご生涯、ご法義を語られるのですが、大変わかりやすく、そして伝えたいという気持ちが溢れるような語り口で、皆さま「また聞きたい」と、とてもよろこばれていました。

上毛組ではこれからも次々と報恩講が勤まります。



ぜひ他のお寺さんにもお参りしてみてください。


報恩講です。

2024年11月05日 | Weblog
11月5日(火)

報恩講が始まりました。



お元気な頃お参りくださっていた方々の顔が次々に浮かび、今年も始まったよ、と心の中で伝えました。






お磨きにお掃除、お飾り、ご門徒皆さまのお力添えのおかげで今年もお勤めさせていただきます。

どうぞお参りください。






バスに揺られて。

2024年10月13日 | Weblog
10月13日(日)

少し前のことですが、別院永代経法要に門徒さんとご一緒にお参りさせていただきました。

割り当て地区の上毛組仏婦の皆さまとバスに乗って行くのですが、豊前から門司のお別院は遠いため、11時出発

ご飯をラップに包んだだけのおにぎりを持って行こうと準備していたら、Kさんが私の分までサンドイッチを用意してくれているとこのとで、バスの中で手作りサンドイッチにウィンナー、アイスコーヒーまでいただき、ピクニック気分で行ってまいりました。

「ご法話を聞くのが好きになりました」と言ってくださるKさん、お友だちにも勧めてくださっているそうです。

美味しいものを食べれば人にも勧めたくなるのと同じことでしょう。

僧侶だけでなく、こうして門徒さんが伝えてくださって今の浄土真宗がある。



一緒にお参りし、たくさんおしゃべりして楽しいご縁でした。











練習、練習。

2024年10月07日 | Weblog
10月7日(月)

9月末、お隣のお寺さんの彼岸会にてお取り次ぎさせていただきました。

前坊守さまにはいつも「あなたはこの前生まれたようにある」と言われます。

もう41年も前のことなのですが…

それでも、お寺さんに行かせてもらうと私も前住さんと父がお酒を飲んでいた姿を思い出します。

時が経ちました。

最近はこちらのお寺さんのお習字教室に通っています。



先生に褒められると嬉しくて、楽しんで練習しています。

お習字だけでなく、布教も日々の過ごし方が大切と感じます。

毎月ご縁があるわけでなく、お休みの月の方が多いのですが、楽しんで練習(お聴聞)していきたいです。











転んでも。

2024年09月26日 | Weblog
9月26日(木)

厳しい残暑が一転、涼しい秋の風が吹く中、彼岸会のお勤めをすることができました。


ご講師の先生のご縁で、大分の玖珠から御院家さま、坊守さまがお参りにおいでてくださいました。ようこそでした!

僧侶が身につける白衣(はくえ)と布袍(ふほう)や黒衣(こくえ)、なぜ白い?なぜ黒い?と今まで考えたこともありませんでしたが、さまざまな縁によって何色にも染まり、変化しやすい私が、何色にも染まらない仏法にであったということを意味しているのだと教えていただきました。


「何が起こるかわからない人生を 何をしでかすかわからない私が生きている」

住職が終わりの挨拶で教えてくれた法語が、最近失敗ばかりの私の胸に沁みました。

転んでも、そこに支えられる大地があることを知らされた。

だから、転んでも転んでも起きあがろうと思います。













あんなに、あんなに。

2024年09月21日 | Weblog
9月21日(土)

子育てをしているといろいろな初めて記念日があります。

覚えているものもあれば、覚えていないものもありますが、最近の息子(中2)の初めて記念日は親としてはちょっと切ないものばかりです。

初めて自分の部屋で寝た記念日、それからもう一緒の部屋で寝ることはありません。

初めて「友だちと出かけるならいいけど、家族とは出かけない」と言った記念日

あんなに一人で寝るのは怖いと言っていたのに、あんなに早く一人で寝れるようになってくれと願っていたのに…

あんなにお出かけの日ははしゃいでいたのに、あんなに早く夫婦だけで出かけたいと思っていたのに…

わが家にはまだ娘がいるので、娘と一緒に寝たり、お出かけしたりしているのですが、それでもこんなに切ないとは…先が思いやられます。