浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

手紙。

2023年09月26日 | Weblog
9月26日(火)

お盆前に帰省した友人と会う約束をしていましたが、友人がコロナに感染、会うことができないままでした。

その友人から渡そうと買ってくれていたお土産とともに、手紙が送られてきました。

便箋2枚にびっしり書かれた手紙には、子育ての大変さが綴られていました。

ラインでいつでもやり取りできるけれど、ここ数年はお互い深い話はしませんでした。

やっぱり、手紙だからこそ伝えられることがあるのかもしれません。

そういえば、高校時代は頻繁に手紙のやり取りをしていました。

すぐ会えるのに、授業中でも手紙を回してたような。

懐かしさと会いたい気持ちが募る、彼女からのおそらく数十年ぶりにもらった手紙でした。



巡回研修会。

2023年09月24日 | Weblog
9月24日(日)

記事をアップするのを忘れ、少し前になってしまいましたが、上毛組巡回研修会に門徒さんと二人でお参りさせていただきました。

ご講師は糸島の松月英淳師、YouTubeは見ていましたが、初めて実際にお聴聞させてもらいました。



帰り際、とてもわかりやすいいいお話を聞かせてもらったと喜んでおられた門徒さんが

「きっと私忘れてしまうと思う、でも忘れてもきっと何かがたまっていくのよね、そして何かの拍子に思い出せると思う」

とおっしゃった一言がとても嬉しかったです。

昔、総代さんをつとめてくださった方で真宗の勉強を本当に深くされた方が「今はなかなかお寺にも参れんようになったし、本も読めんようになったけど、庭木の剪定をしている時やらにふと、あれはそういうことだったのか、と思う時がある」とおっしゃられていた言葉を思い出しました。

お聴聞の尊さを感じます。


娘と二人で見た映画。

2023年09月14日 | Weblog
9月14日(木)

先日、娘と二人で映画「バービー」を見に行きました。

日本では原爆の写真を載せた宣伝ポスターで炎上したせいかそこまで人気がないようですが、世界中では話題のようです。

田舎の映画館では若い女性と私たち親子3人のみで見ました

泣けるシーンはないんですが、途中、フェミニズムを題材としたこの映画を娘と見ていることが嬉しくて泣いてしまいました。

母が若かった頃に比べると、女性の地位や立場は少しずつであっても着実に変化しています。

息子よりもたくましい娘がどうかそのままに輝けるように、田舎のお寺というかなり保守的な価値観の中にいる自分自身が娘に悪影響を与えることのないよう気をつけたいと改めて思います。

そして映画はバービーが「死」を考えるところから物語が展開していきます。

老いや死を考えることは生きることを考えること、そんなことも表現されている映画でした。




金子みすずさんの詩。

2023年09月09日 | Weblog
9月9日(土)

先週末、上毛組若婦研修会があり、代表さんと一緒にお参りさせていただきました。

金子みすずさんの詩に曲をつけて歌っていらっしゃるシンガーソングライターのちひろさんのお話と歌をお聞きしました。


みすずさんだけでなく、仏教婦人会創始者の九条武子さまの詩も歌にしてくださっています。

武子さまやみすずさんのお話を聞くと、100年以上前の方々ではありますが、同じ女性としてとても身近に感じることができました。

とても綺麗な歌声で、終始うっとりでした〜


話はちょっと変わって、二巻まで読んで満足していた『三体』の三巻を読んでいると、四次元世界のことを描いてある部分に「芥納須弥(かいにしゅみをいる)」須弥山を芥子粒の中に納れる、という仏教の言葉が出てきました。

その時に金子みすずさんの「蜂と神さま」という詩を思い出しました。

蜂はお花の中に、
お花はお庭の中に、
お花は土塀の中に、
土塀は町の中に、
町は日本の中に、
日本は世界の中に、
世界は神さまの中に。
さうして、さうして、神さまは、
小ちやな蜂の中に。

ここでは「神さま」となっていますが、「芥納須弥」という言葉を言い表しているように思います。

そして、すべてが透けていて、距離がないけれど果てしない、言葉では言い表わすことができないとされる四次元の世界

お釈迦さまが感知された世界もこんな感じじゃないのか、と読んでいて思いました。


今年の夏休み。

2023年09月01日 | Weblog
9月1日(金)

「夏休みお疲れさまでした」

スイミング教室で初めてお会いした方に言われました。

同じ母親としての連帯感、嬉しいです。

でも、久しぶりに子どもたちのいない静かな家は少し寂しかったです。


今年は大阪へ家族旅行に行きました。

ヘトヘトに疲れ果て、やっと帰路につく新幹線に乗り込む、その時!

新幹線の入り口とホームの間のわずか数センチの隙間にバッグから滑り落ちたスマホがホールイン…

大変でした。

きっとテーマパークで遊んだことより、語り継がれる思い出になることでしょう。


息子とゆっくり過ごす夏休みは、もしかすると来年までなのかもしれません。

夏休みが終わって嬉しい気持ちと、二度と戻らない今年の夏を思いセンチメンタルな気持ちと…

昨夜も息子は深夜まで宿題をやっていました。

いい加減にしてほしいです。

母の心は日々、喜怒哀楽、忙しいものです。


豊後高田、香々地の海

4年ぶり開催、上毛組お寺のキャンプ

豊前みなと祭りの花火を遠くから

本堂前でプール

全巻読破した大好きなハリーポッターの世界


さあ、2学期もがんばりましょう!