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さて、そんなこんなで晴れた夏の日に毛無峠に立てたわけだが。道は県境にてチェーンが張られて車は入れないので、ここからは徒歩での移動となる。
で、これから辿るべき道なんだけども、
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素晴らしい九十九折れですねこれ。
で、実は鉱山までは別に歩道がありましてね。これだと距離は3分の1以下に縮まるんだけども
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途中にこういう崩壊が見えたので歩道は自重。まあ、元々県道を辿ろうと思っていたので良いんだけども。今から思えばこの崩落の迂回歩道あったかもね。
片道4キロ(我ながら良く歩いたわ)を踏破して鉱山跡の高台に位置する地蔵堂に到着。この地蔵堂は小串出身の方を中心に保存会も存在しているそうで、新しくきれいな建物(デジカメで撮るの忘れました)。鉱山跡では唯一きちんと人の手の入った建物で、記帳用の大学ノートまで置いてある。保存会とすると、小串鉱山があったことを広く知っていて貰いたい、という考えが見えるんですけどね。
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で、鉱山跡に降りてきたわけだが、はっきり言うがこの場所は相当な危険箇所。もともと大規模な地滑りが複数回発生しており、昭和12年には250名以上の犠牲者すら出している。また、大規模なズリは予想以上に崩れやすく、ひとたび雨が降れば、周囲は濁流と化すのは間違いない。実際、鉱山跡のほとんどの箇所に相当な勢いの濁流の跡が残されている。
簡単に言えば、周囲で強い雨でも降れば、周囲はあっという間の相当規模の濁流地帯になって、命の危険すらある場所と言える。周り、足下、空模様をにらみつつの相当な緊張状態で跡を見て回っていたことは明記しておく。
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相当に大規模な鉱山ではあったものの、遺構は恐ろしく少ない。これは一番遺構として残されている精錬所の遺構。
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残されていたトラック。廃鉱当時からあるんですかね。
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労働組合の事務所だったらしいです。
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オーシャンラッキーウイスキーは今でもメルシャンのウイスキーブランドとして残ってますが、社名変更前の「三楽オーシャン」時代のビンみたいです。
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そして小串鉱山の遺構の白眉、小学校跡に何故かぽつんと残された回旋塔です。
学校の建物は既になく、他の遊具も見えない中、この回旋塔だけが廃坑後40年近く経った今でも現地に立ち続けています。
小学校は鉱山跡では最下部に位置し、回旋塔を見て、ぬたりの見学は終了した訳なんだけどもね。
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またあそこを4キロも歩かなきゃいけないのよね。しかも今度は上り(TT)
最後に、繰り返しになりますがここは相当な危険箇所です。生半可な興味で行くべき場所じゃありません。ぬたりも足を踏み入れて激しく後悔しました。行くとしても地蔵堂(ズリよりも高台にある)までにとどめるべきでしょうね。それにしたってちょっとは危険よ。
ですのでここを読んで現地に立ち入られて、万一事故に遭われたとしても、ぬたりは一切責任を持てませんのでご注意下さいませ。まあ、そんな物好きはそうそういないだろうが。
あの歩道は遠目では崩落しているように見えますが、
実際は結構しっかりした道があったりします。
そうですか、やっぱりあそこ歩いていけるんですね。よぎったんはよぎったんですが一応大事を取って車道歩きました。
時間はかかりましたが、車道は斜度が緩いので、体的にはかえって楽だったかもしれませんね。