フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

まずは何をもって「売れた」とするかの基準を示せよ

2017年11月01日 15時22分25秒 | 日記
トヨタのでかい「ハイラックス」は売れるのか(←リンク先はヤフーのニュース)

買う気もねえくせにトヨタのお店に行って現車触りまくってきたぬたりが通りますよ。トヨタさんにすれば良い迷惑の話ではあるが、ぬたりがフォルクスワーゲンを買ったのはここのトヨタさん経営のVWディーラーである。既にこの販売会社の経営に貢献しているんだから、車くらい触らせろ、という自己正当化は完了しておりますよええもお(殴)
それにしてもホントトヨタって商売がうまいよなあ。ここへ来てピックアップトラックかよ。またニッチながらも特定の層を煽るような車出しやがって。
まあ前提の話として、この車が沢山売れることはあり得ない。大きさもそうだし、毎年車検がやってくるという制度上の壁もある。エコカー全盛の日本では、燃費が悪いにも程があるこの車は限定的なニーズしか呼べないのは明らか。
でも、これに飢えてる層は確実にある訳よ。月に何万台も売れるってことはないにしても、ある程度のオーダーは期待できる。しかもこれだけニッチな車を買う層は「とても欲しい」「こういう車が必要だ」という思いでディーラーの門を叩くから、値引き交渉なんかしなくても売れる。ディーラー側が「これ以上は値引けませんから」と強気に出ても、「んなら違う車買うわ」とはならない。そもそも日本にはピックアップトラックは他に選択肢はない。日産のダットサンも、三菱のトライトンも、渋いところではフォードのエクスプローラートラックも、今となっては新車で買うことは出来ない。となれば、潜在的なニーズは期待できる。
ただ、最初にも言ったように、この車がプリウスみたいに売れることはまずあり得ない。記事中ではSUVブームなんぞと言っているが、これは乗用車をかさ上げしただけの、昔風の言葉で言うライトクロカンが売れているに過ぎず、それにしたって販売はハイブリッド(要はエコカー)が販売を牽引している。ビルの爆破解体現場に置いておいても修理すれば生き返るような(※)ヘビークロカンはお呼びじゃないのよ。あと比較にランクル70が出てくるのもちょっとどうかと。確かに話題にはなったが、あれは限定販売だからね。継続販売される車と同列で語っちゃいけない。この車は継続販売されるわけで、おそらく販売台数は発売当初で月に数百台。数ヶ月もすれば月に二桁以下に落ち込むだろう。
もちろんトヨタもそれは織り込み済み。こんな車が沢山売れるなんて微塵も考えていない。その証拠はお高い価格。いくら頑丈な車とは言え、自家用車として考えた場合に装備が貧弱にも程があるタイ製の車が、装備絞っても330万円ですよ。店頭の車は色々オプションつけて430万円でしたわ。別にぼったくってると言いたいわけじゃなく、頑丈な作りでニッチなニーズの車である以上、値段的にはそんなもんだろと思うが、流石においそれと手を出せる値段じゃない。同じ条件で量販車ならもっと安く出来るはずだが、この車の場合、数が売れないから1台あたりの利幅を多く取らざるを得ない、というトヨタの考えがはっきり見えるわけさ。FJクルーザーもそんな感じだったな。装備は貧弱だけどあれも高い。
何にせよ、極端な車が新車買おうと思えば買える体制にあるってのは喜ばしい限り。なにしろここしばらくは車の世界も景気の良い話がなくて、「ハイブリッドのカタログ燃費で客呼ばんと、実際儲からんわ」とばかりに、各社そういう車に注力して極端な車を軒並みやめちゃったからなあ。なので、トヨタさんには、プリウスとアクアで儲けていただいて、それを原資に今後もこういう極端な車の維持をお願いしたいと心から思うわ。車も色々と種類があった方が楽しいもんね。


イギリスの自動車番組「トップギア」にて、「壊れないことで評判のハイラックスを壊す」という趣旨の企画を行い、ビル解体用の鉄球をぶつける、海に沈める、火をつける、等々の破壊工作を行った最後に行ったのが爆破解体の行われるビルの屋上に設置する、というもの。ここまでやっても、かなりの修理は要したものの、部品交換を行わずに自走することが出来た。
コメント
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