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山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

橋下市長、歴史修正主義の展示館つくり歴史教育に介入はじめる

2012年05月12日 09時15分49秒 | Weblog
 橋テ下大阪市長は、5月9日~11日にかけて、自らの任期中に近現代史を学ぶ施設をつくるといいだした。「新しい歴史教科書をつくる会」の会員・元会員(障碍者差別の家庭教育条例案の震源地である高橋史朗氏と思われる)らの意見も反映させて「両論併記」の施設をつくるというのだ。家庭教育条例の動きとかさね合わせて、この動きをみなければならない。彼そして彼らの思想運動を現実化させようと動き出した。新自由主義・自己責任の破壊政治から、さらに復古思想・憲法改悪へ全面展開だ。
 橋下氏は、知事になるずっとまえから人権を攻撃する文章を書いていた。また、高校で南京大虐殺を教えられたが、人から本を紹介されて読んだら南京は大嘘だったとわかった、高校では嘘を教えられたとテレビで放言した。橋下氏は、南京事件研究の開拓者であり、立派な業績を残した故・洞富雄(ほらとみお)早稲田大学教授の本を同時に読むべきだった。早稲田出身者で南京について発言するなら、洞教授の研究を知らずにものをいうのはあまりにさびしい。
 知事・市長が教育に介入するのは、違憲違法であることはくつがえしようがない。しかしマスコミは、この根本問題には関心をむけない。だから世間的には違法が違法とも思われない。で、ついに歴史教育に介入をはじめた。

 ツイッター「朝日新聞・橋下番記者」から橋下発言を、以下紹介しよう。
「しっかりした歴史教育が必要」「両論併記にしたらいい。つくる会とか育鵬社とか、自由社のメンバーの方々にも入ってもらって。というのは学校の教育現場で育鵬社の教科書、全然採択しない」「教科書採択の仕組みはおかしい。教委が最終決定権をもっているのに、なぜ下のほうの研究会で教科書のしぼりこみをやるのか」「こういう仕組みはおかしいので教委には突っ込んでいきます。教育現場が育鵬社の教科書を使わないというのなら、ひとつの判断としてありかもしれないが、検定を通って指導要領の範囲、法律の範囲内で認められている育鵬社の教科書やそういう考え方もしっかりと子どもたちにださないといけない」
「(学習施設では)東京裁判についても、今いわれている見解とそれから逸脱しない範囲内でいろんな情報も子どもたちに見てもらう」「しっかり太平洋戦争と日中戦争の違いも含めて。僕は今の教育には本当に不満をもってますから。政治側の方でしっかりそういう情報提供できる館を金かけてやろうと思います。任期中に何とか完成させたいですね」
「(ピース大阪は)リニューアルではなく、一回ゼロにして新しいモノをつくると考えています」

1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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民主主義の危機ですね (yama)
2012-05-13 12:35:08
橋下市長や石原知事らの反動的な行状と、それを煽り立て国民をそこへ動員しようとするマスコミの現状は、日本の民主主義の危機ですね。
これを押しとどめるのは、国民の批判の声と運動という「力」しかないと思います。
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