山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

極右をやっつけたオーストリア大統領選、改憲を否決したイタリア、日本の極右首相は

2016年12月05日 22時57分19秒 | Weblog
 オーストリア大統領選の決選投票で極右勢力阻止のための統一候補が勝利した。緑の党の前党首のファンデアベレン氏(72)だ。対立候補は反移民をかかげる極右・自由党員だ。ヨーロッパで戦後初となる極右大統領誕生を阻止した。
 ひるがえって日本はどうか。すでに安倍という極右首相が誕生している。戦後政治の原点である戦争責任を否定し、ポツダム宣言をつまびらかに読んでいないと公言する政治家だ。ポツダム宣言にすべてが詰まっている。これを受諾して戦争を終えたのだ。この戦後政治の原点をくつがえす政治家が権力を握っているのは日本だけだ。これの支持率が50%を超す現状は異常としか言いようがない。
 イタリアでは改憲の国民投票でこれが60%の圧倒的な反対票で否決された。議会の上院の権限を縮小し強権的な政治を狙うものだった。内閣不信任の権限を下院に限定し、上院の議員定数を削減し、地方自治体の首長や地方議員に兼任させるというものだ。日本では維新がこれと同趣旨のことを主張している。
 いまのヨーロッパでの反グローバリズムは移民排斥運動とも並行し絡み合いながら進んでいる点で複雑だ。反グローバリズムは、新自由主義・構造改革に反対し、税金を払わない多国籍企業に対決する点で進歩的だ。ギリシア、ポルトガルで政権を取るところまできた。ヨーロッパ全域を包むに至った。反グローバリズムが反EUとつながった。EUがおもに南ヨーロッパの国々に対して内政干渉的な緊縮政策のおしつけをし、財政支援の代わりに社会保障、医療、労働者の権利はく奪を強要してきたことへの怒りがある。EUは戦争の傷をいやし、経済的な共同から政治的な共同の枠組みへと進んできたが、その過程では農業や弱い産業分野などに痛みを強いてきた。くわえてリーマンショック以後ドイツを盟主とするEUが機関として抑圧的な傾向を強めてきたことが様々な問題を生んだ。イギリスのEU離脱もそのひとつだ。いまいちど各国国民経済と国家主権の尊重を約束しないとEUはとん挫しかねない。つまりEUの民主化が必要だ。EUの民主化闘争が求められる。
 日本でももっともっと反グローバリズムのたたかいを燃え上がらせなければならない。多国籍企業の利益のためのTPPなどもってのほかだ。だが国民の認識はまだゆるい。安倍極右政権は大企業の利益極大化のために、法人税引き下げをする。税収が減るのをおぎなうために、消費税引き上げと年金・医療・社会保障の削減をすすめる。これがひとつの攻撃だととらえなければならない。
 日本国民はトランプ減少に驚くだけでなく、ヨーロッパの動向に学ばなければならない。
 
 
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素晴らしい マラソン・川内選手

2016年12月04日 23時34分02秒 | Weblog
テレビで福岡マラソンを見た。外人選手がたくさん参加している中で、わが市民ランナー川内優輝選手が堂々の3位入賞した。いつものように、顔をゆがめ歯を食いしばりながら、100%力を出し切った激走だった。
 実業団チームに所属せず、したがってフルタイムで働きながら、専任のコーチも持たず、自分の判断ですべてをやっていくという川内選手のやり方に共感を覚える。スケートのように専任コーチを持てば、年間通しならば数百万から一千万のコーチ料を払わなければならない。だからお金持ちでないと一流選手にはなれない。
わたしは、彼が埼玉の定時制高校の事務職員としてフルタイムで働いて、水曜と土曜に強い練習をする以外は軽い練習をし、年に10回近く出る大会が本番練習という独自の練習スタイルを確立し、これをやり抜いてきたことに敬意を表する。日本の一流スポーツ選手でコーチをつけずに、自分の考えで練習計画を立て、その進捗状況と体の状況を判断し、大会に挑む人を川内選手意外に知らない。実業団から誘われても断ってきたという。実業団チームに入れば、勤務を軽減され、コーチの指導も受けて練習環境は劇的に改善するにもかかわらず、自主独立の道を追及してきた。だから川内選手を応援したい。
 
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カジノ法案、二日間6時間で強行  自民維新

2016年12月03日 23時39分44秒 | Weblog
 自民・維新・一部公明がカジノ法案を、わずか2日6時間の審議で委員会強行採決した。全国紙5紙がそろって反対・批判したのはかつてないことだ。それほどの異常な行いだ。憲法改悪へ向け、維新に恩を売って完全に抱き込むための、安倍のたくらみも透けて見える。
 賭博は古来日本では犯罪だった。額に汗する健全な社会を崩すからだ。野球賭博や花札賭博、競馬のノミ行為で捕まる人は後を絶たない。公営賭博だけは合法とされてきたが、実質的には賭博であるパチンコもあり、日本はすでにギャンブル大国だ。
 ギャンブル依存症の拡大、多重債務者問題、青少年への悪影響、犯罪の誘発、ヤクザの介入などの社会的悪影響をもたらすことは確実だ。日本では今でも人口の5%近いギャンブル依存症患者がいる。その批判に対して、カジノ推進者は、カジノの利益で依存症対策をするという。論理の逆転、究極の屁理屈だ。
 推進者は経済効果を言うが、そもそも何の生産もせずに、人の不幸を踏み台にするような経済活動が、いい社会をつくり出すはずがない。すでに構造改革なるもので富裕層は肥え太り、一方で中流といわれた層はやせほそり、貯蓄ゼロ世帯が30%にも達した。格差社会で日本社会は健全さを失った。そこへ非生産的経済効果をふりかざしてカジノを強行する。退廃の極みだ。絶対許してはいけない。
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ポンペイ展見ました

2016年12月02日 23時29分44秒 | Weblog
 兵庫県立美術館で開かれている「世界遺産ポンペイの壁画展」を見た。750円で入館できたのもよかった。いちばんよかったのはもちろんその内容だ。紀元79年のベスビオ火山の噴火でポンペイは埋没した。1748年から発掘が始まり、今日の展覧会につながる。
 普通の家の、とはいっても金持ちの家の食堂などの壁画が展示されている。貴族の館や教会の壁画ではない。それでも相当の水準を保っている。2千年近く前の壁画が切り取られて目の前に展示されている不思議。日本では漆喰の壁に壁画の伝統は、法隆寺金堂の壁画以外にあまり知らない。気候的に条件が良くないからだと思うが、家庭の壁に壁画を配するというのが、見学しながらも実感としてよくわからなかった。窓の少ない暗い石造りの家には壁画が醸す雰囲気が必要だったのかもしれない。日本では床の間の掛け軸であったり、壺にさした野の草が役を果たしたのだろう。
ある家の壁画上部の落書風広告きが目についた。ウェレクドゥスの工房の外壁入口の選挙広告だ。「頭巾屋は、ガイウス・ユリウス・ポロビウスを二人委員(都市の最高公務者)に推薦します」「ホルコニウス・プリスクスを裁判権を有する二人委員として選出するようお願いします。彼は公職にふさわしい人です」と書かれていた。共和制のローマでは地方都市の公職、市長や裁判官に当たる人物(それぞれ二人いたようだ)を選挙で選んでいたことを示している。わたしは壁画のすばらしさとともに、この壁の選挙応援文に興味をもった。
 この日、昼食にちょっと遠かったが坂道を上ってある蕎麦屋に行った。すでに順番待ちの人がいたが、間もなく入れた。つまみも頼んで一杯飲んでご機嫌になった。盛りそばは美味しかった。よそより美味しかった。でも求めているそばの香りがしなかった。新そばなのに、なせだろう。鼻が悪いからか。鼻が悪いのはわかっている。10年余り前、善光寺山門前の大丸そばでそばの香りを実感して、これがそばの香りか、美味しいと声を上げた。数年のち同じ大丸そばに行ったが香りがしなかった。もちろんほかの蕎麦屋でもさっぱり。鼻が悪いのか、感覚の繊細さがないからか。もう、なかばあきらめているのだが、そばの香りをもういちど味わいたい。
 美術展とそばの休日だった。
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JR北海道、廃線計画を発表 「鉄道員(ぽっぽや)」の線路も

2016年11月29日 23時51分36秒 | Weblog
 BSで「六角精児の飲み鉄本線日本旅」を見た。俳優の六角さんが地方の鉄道に乗り、途中下車をして人のいない海辺や山里を歩く。今回は北海道の留萌本線だった。本線といっても単線で本数はいたって少ない。番組では、列車にのった六角さんが、「朝から失礼します」といってカバンから缶ビールを取り出して、プシューッといわせながらおいしそうに飲む。さびれた食堂で昼食をとり、瓶ビールを飲む。何時間も時間待ちをして乗った列車で、こんどはカップ酒を飲む。飲みながら鈍行列車旅をする。
 この放送の数日前に、JR北海道が、運行する12路線25線区のうち10路線13線区が維持困難と発表した。4線区は廃止しバスに切り替える。なんと六角精児の飲み鉄の舞台だった深川・留萌間が廃止されるのだ。廃止には夕張・新夕張、高倉健の「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台となった線区(富良野・新得)も含まれる。廃止でない困難線区は、施設を自治体が保有し、JRが運航を担当する方式や運賃値上げを検討するとしている。
問題の発端は、1987年の国鉄分割民営化にある。線路の総延長に対し人口の少ない北海道が不利なことは誰でもわかる。経営が成り立たないのは自業自得というのは新自由主義の理屈だ。この理屈で行くと、すべてのことで地方は切り捨てられる。東海道新幹線を保有するJR東海は放っておいても莫大な利益がころがりこむ。国鉄分割民営化そのものが理不尽なのだ。維持費が多いわりに客の少ないJR北海道は、当初から不利と見られていた。安全確保のための投資も十分にできないことから、重大事故まで起こしてきた。
利益を上げられない地方は鉄道を廃止するのが当然という考えで分割民営化がやられた。一方でJR東海と安倍政権は、人口減少時代に向かって巨費を投じてリニアに熱狂している。北海道なんか眼中にない。
わたしは思う。JR各社をもう一度共通の経営に戻すべきだ。すくなくとも利益の一部をプールして苦しいところに融通する制度くらいはつくるべきだ。儲かるところから地方に投資することで、国土全体にバランスの取れた社会にする必要がある。税制でも地方交付税交付金が各都道府県に最低限の水準を確保する土台となっている。それと同じだ。東京も大阪も地方もそれぞれの才覚で、自分ですべてやれ、できないのは自業自得だというのは、最悪の新自由主義だ。安倍もこの考えだ。橋下に代表された維新はもっと露骨にこれを主張していた。落ちぶれるのは自分が悪いのだという考え。これでは社会が崩壊する。戦後、日本だけでなくアメリカも、イギリスも主要先進国が、高い累進課税で社会の安定を築いてきた。ところが、累進課税は風前のともし火。JR分割民営化も、交通政策において180度の方向転換をして地方に自立を求めた。自立とは聞こえはいいが、コンクリの上に立つ強者が泥沼でよろける弱者と綱引をするようなものだ。弱肉強食の新自由主義を放置していいのか。
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がんばれ!「市民連合わかやま」

2016年11月27日 14時43分21秒 | Weblog
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま」(豊田泰史代表)が2016・11・23、賛同者のつどいを和歌山市で開いた。リレートークで、元和歌山大学副学長の堀内秀雄さんが、維新の会の動きは自公の補完勢力だとし、衆院選では何としても統一候補をたて、自公維新の改憲勢力を和歌山から阻止しようと訴えた。
 堀内君はわたしと大学でいっしょだった。優秀な学生だった。和歌山大学で教鞭をとり、副学長も務めた。退職後、このように戦争法の廃止と立憲主義の回復のために、統一戦線の構築のために力を尽くしてくれていることを心強く思った。
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折れたフライ返し、フィデル・カストロの死

2016年11月27日 14時43分21秒 | Weblog
カレーを作るべく、昨日から大きな玉ねぎ3個をみじんに刻んで、フライパンで茶色に近い色まで炒めた。カレー粉を加えてさらに炒めていた時に、ステンレスのフライ返しの首が折れた。寿命が来た。おもえば35年も使っている。このフライ返しのヘラの角の部分にへこみがある。昔、料理が下手だったときに、腹を立てて、ステンレスの流し台の角に思い切り振り下ろした時の傷だ。あとは木のヘラで作業をつづけた。
今日の新聞に、キューバのフィデル・カストロの死が報じられた。90歳。率直な人柄で知られる。7月26日の革命の記念日での数時間に及ぶ演説の姿が忘れられない。アメリカの裏庭での革命を嫌悪したアメリカが、革命政権転覆の軍事作戦を展開したり、経済制裁で締め上げる作戦をつづけた。だが国際的にはアメリカが完全に孤立するに至った。キューバの医療の充実ぶりは、マイケル・ムーアの映画で印象的だった。
 キューバは非同盟運動で中心的な役割を果たし、最近は中南米カリブ海諸国共同体による平和の共同体づくりにも貢献している。フィデル・カストロの死は残念だが、これまで充分働いてきた。世界中を引きつけてきたその一生をたたえたい。
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安倍のトランプ詣で ちょうちん持ちはいい加減にしろ

2016年11月24日 22時57分04秒 | Weblog
安倍首相が当選間もないトランプ氏にご機嫌伺いをして、ろくな根拠もないのに「信頼できると確信した」とちょうちん持ちを演じた。蓮舫議員が追及したように、イスラム教徒をなべてテロリストかのように扱って差別する、メキシコ移民を排除する、女性や性的少数者差別の発言を繰り返した、こんなことをいいちらした人物がその反省をしてもいないのに、信頼できると確信するとは、安倍という人の人格も問題にせざるを得ない。大統領になろうかという人間は、その発言に責任を持たなければならない。大統領でなくとも、普通の人間でも、その発言には責任をもたなければならない。そう考えると、トランプという人物は最低の人間だ。どんな人間よりも最低だ。
世界の首脳で、トランプ詣でをした人物は安倍以外にいない。日本の対米従属は有名だ。だが、大統領に就任していない人物に、大統領をわきにおいてちょうちん持ちをする、この従属ぶりは前代未聞だ。あと2か月任期をのこしているオバマ大統領にも失礼だろうが。
 この記事の表題を、ちょうちん持ちはいい加減にしろと書いたが、これは安倍に対する批判とともに、テレビに対する批判でもある。大阪のテレビで朝日放送の浦川アナウンサーが、安倍ちょうちん持ち訪問を大絶賛して、世の中にこんなにうれしいことはないかのような扱いをした。コメントの藻谷さんが渋い顔をして皮肉を言ったのを、意にも介さないアホぶりだった。世界のトップを切って会った、時間延長して話し合った、すばらしい安倍首相、うっとり!ということだった。これでは芸者、幇間もかたなしというちょうちんんぶりだった。浦川アナからすると、メルケルもオランドも間抜けな政治家ということになる。でも日本の対米従属の過去の首相でも、大統領に就任後に訪米するのがふつうだった。
 安倍首相がトランプにTPPを直訴し、21日にはアルゼンチンで「TPPはアメリカ抜きでは意味がない」と言ったにもかかわらず、その直後にトランプは「TPPから撤退する」と正式に表明した。国民はテレビアナウンサーレベルを超えて、しっかりした目を持たなければならない。
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トランプでヘイト犯罪つづく

2016年11月20日 08時54分32秒 | Weblog
トランプが口汚く人種差別発言をくりかえしながら、それでも当選したことで、いまアメリカでは、ヘイトクライム(憎悪による犯罪)や少数民族・少数者への差別が続発している。人権擁護の先頭に立つべき人間が、逆の行動をする。縛りが解き放たれて、醜い世の中になる。
 日本でも、安倍・稲田らの慰安婦攻撃が、ヘイトスピーチの大合唱を引き出した。大阪では橋下の口汚い弱者攻撃が、生活保護への公然とした攻撃の扉を開いた。生活保護受給者への妬みは以前からあったが、それはひそひそ話であって、大声でいうことをためらわせる良識があった。政治のトップがののしる政治を始めたことで、平然と差別的発言がまかり通るようになった。気分が悪くなる風景が日常化した。
 良識を積み上げるのに時間がかかるが、破壊は一瞬だ。でも、人権への攻撃に負けてはいけない。
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とにかく戦争法実施したい、既成事実づくりに突進

2016年11月16日 10時41分46秒 | Weblog
安倍内閣が2016年11月15日、南スーダンPKOに関し、「駆けつけ警護」を閣議決定した。任務遂行に武器使用を認める。青森のから派遣される350人は20日から現地に送られる。他国軍の警護は含まれない、危険が少ないと取り繕っている。だがとにかく戦争法を実施したい、自衛隊の海外での武器使用を既成事実にしたいという安倍首相のねらいがすけてみえる。自衛隊が戦闘行為をする具快適可能性がつくられたのだ。
 だが、駆けつけ警護どころか、PKO派遣の前提が崩れている。反政府派の幹部が、この11日にも「和平合意は完全に崩れた」と改めていい、国連報告でも「11月の雨期をすぎれば情勢は悪化する」といっている。PKO参加5原則にそってただちに撤退すべきだ。
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労働者の味方を演じるトランプのインチキ

2016年11月15日 09時23分02秒 | Weblog
トランプは白人労働者の雇用を守る、雇用をとり返すといって広く支持を集めた。他方でイスラム教徒やメキシコ移民を侮辱する人種差別発言をしてきた。雇用を失った白人労働者の悲しみ、苦しみと他民族蔑視とがかみ合わされる。
雇用を失わせた張本人の大資本家を糾弾はしない。自分自身が大資本家だ。法人税を35%から15%に引き下げるという。こうなるとアメリカがタックスヘイブンの仲間入りすることになる。ピケティがいうように、第2次大戦後アメリカは、イギリスとともに富裕層・法人への高い税率で所得の再分配をおこない、高い購買力をつくり、世界経済をリードした。だが、いまトランプがいうのは、1980年代にレーガンがやったことの焼き直しだ。レーガン曰く、大幅減税で、景気拡大、雇用増大。しかしその減税は富裕層減税、法人税減税だった。たしかにそれで大企業・富裕層は大儲けしたが、税金収入は減り、福祉が解体されるという結果を招いた。貧富の差拡大劇場の始まりだった。日本でもバブル崩壊後の苦境の打開策がこのレーガンのやり方の物まねだ。で格差の拡大という既定のコース。
アメリカの一方の極に蓄積している貧困は、健康保険制度が完備していないことが一つの原因だ。多くの州で15~30%近い人が無保険だった。オバマは2008年の大統領選で医療保険制度の完備をかかげた。オバマケアと呼ばれ2年前発足した。しかしその中身は日本のような公的健康保険ではなく、民間の保険会社の医療保険に強制加入させるものだ。病人のために健康な自分が加入するのは損だと加入しない人もいる。私的保険では全員加入させてもインチキだ。オバマの限界。でもこれで9割以上カバーできたようだ。アメリカは自由診療の国だ。堤美果さんが紹介したように盲腸手術で200万円という国だ。貧血で2日入院して200万というケースもあるらしい。
 トランプはオバマケアを攻撃してきた。TPPなどで共和党の主流とケンカしながら、医療保険制度は自己責任に反する、貧困者に金を回すのはおかしいという共和党の本来の政策を叫んできた。雇用を失って苦しんでいる人に医療保険の整備はいらないといってきたのだ。だがトランプは当選後、オバマケアについていい部分もあると修正へ態度を変化させた。
 トランプは、大資本家であり、社会保保障・社会福祉に反対する共和党の考えを変えていない。しかしおちぶれた白人労働者を民主党の地盤でも引きつけた。自分たちの苦しみはイスラムやメキシコなどの移民によるものだと異民族の弱者を蔑視することで納得させた。日本でも維新の勢力が、既得権益をはく奪するといって、労働者保護から生活保護や老人福祉の施策にまで怒りを向けさせることで支持を広めてきたのとダブる。
 トランプは決して白人労働者の貧困を改善することはできない。そのような政策体系を持ち合わせていないし、政治思想も持ち合わせてはいない。 
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土人発言を擁護する鶴保沖縄北方担当相は辞職せよ

2016年11月10日 09時46分10秒 | Weblog
 鶴保庸介沖縄・北方担当相が沖縄県民を心を逆なでする暴言をはいた。
 8日の参院内閣委員会で、共産党田村智子議員が、沖縄高江の住民に対し大阪府警の機動隊員が「土人、シナ人」発言をしたことを鶴保氏が「ことさら人権問題と騒ぐのではなく」と述べたことをただした。田村氏は、公務員である機動隊員が住民を土人だと侮辱したことが人権問題でないのかと追及した。これに対し、鶴保大臣は、「人権問題かどうか第三者が一方的に決めつけるのは危険だ」「言論の自由がどなたにもある」「土人が差別だと断定できない」などと答弁した。
 この鶴保という人物は沖縄担当大臣をする資格はない。公権力を行使する機動隊員が住民を前になげつけた言葉であり、それを「差別だと断定できない」「言論の自由」だというのは、およそ人権を理解しているとは思えない。大阪の松井知事と同レベルだ。金田勝年法務大臣が、土人という言葉は差別用語だと言っているのに、これを否定する人物は大臣として認められない。
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背筋凍るTPPの行方は トランプ政権でとん挫

2016年11月10日 00時07分14秒 | Weblog
アメリカ大統領選挙でトランプ当選を稲田朋美大臣は「想定内でした」とインタヴューでいったが、よく言うよと思った。安倍政権はクリントン当選を疑わなかったのは公然の情報だ。稲田は想定内といって見る目があると思わせようとするのはあまりにずるい。世論調査でもクリントンが圧倒していて、トランプが敗北しても敗北宣言はしないといっていたくらいだから、直前に世論は急変動したのだ。「NEWS23」の星浩さんが前日にアメリカからトランプ氏が勝つかもしれないといっていたのはよく事情をつかんだ報道だったと思う。
 トランプは人種差別主義、イスラム排除、女性や性的少数者への無理解など、人権的にはお話にならない低レベルの人物だ。政治家とりわけ大統領の資格はない。だが、人権問題を大事に思わない人々が多いのも現実だ。そんな人に対して、多国籍企業がばっこするグローバル資本主義のご本家のアメリカで落ちこぼされ、ふみつけられた労働者が、現実からの打開を約束をしてくれるトランプに熱狂するのは止めることはできない。
 トランプの政策のひとつの柱がTPP反対だ。もともと共和党も民主党も大資本家の政党だ。だからトランプの反TPPは共和党主流からははずれる。トランプが反TPPで人気を取るから、クリントンも反TPPをかかげた。民主党候補者選びでもサンダース氏が急追したように、一握りの資本家に富が集中し圧倒的多数の労働者庶民から富が吸い上げられる格差社会が固定してきたことへの反発が激しくなっていた。日本でもそうなのだが、日本人はまだまだ安倍の「アホノミクス」にだまされている。
 TPPは巨大な多国籍企業の利益のためのもので、その被害は日本の農業ばかりか食の安全・医療・薬価・共済制度あらゆるものに及び、破壊する。本家のアメリカでも弱者にとってTPPはその生活を掘りくずすものだ。多国籍企業・グローバル企業のために国家主権も売り渡すのがTPPだ。
 これまでの大統領候補者と違って、しいたげられた労働者の人気を取ることに目標を定めたトランプが、巨大企業の金が共和党に流れているのを無視して独自に反TPPをかかげた。トランプ自身が大資本家で選挙資金を自分でまかなえたからできたことだった。
 TPP締結12か国でどこも批准していない。ベトナム国会議長も、アメリカ大統領選挙の結果を含め他国の動向を見て検討するという。各国とも国内に反TPPの運動がはげしく巻き起こっている。グローバリズムのハリケーンでどこの国も格差が拡大している。そのなかで唯一、異常な動きをしているのが日本だ。地球温暖化のパリ協定をほったらかして、TPPに入れあげたのが安倍内閣だ。日本経済は、日本の農村風景は、食の安全は、医療は、共済は、破滅のふちに瀕する。
 だが日本のマスコミとそこに登場させてもらえる解説者・御用学者は、トランプでTPPが少なくとも4年はとん挫することは世界経済を停滞させるとんでもないことだといいまくっている。だが待て、経済は誰のためのものだ。各国国民の、日本国民の生活のためのものではないか。巨大企業のために格差をいっそう拡大することを良しとするのが日本のマスコミだ。安倍と定期的に酒食を共にして手なずけられている。マスコミは格差の問題を単独で取り上げた時は格差拡大は困ったものだといいながら、格差社会を推進するTPPは経済発展にはぜったい欠かせないというのだ。その多国籍巨大企業は、税逃れのためにタックスヘイブンにペーパーカンパニーをたくさん作って、日本の国家財政を掘りくずしているではないか。法人税をまけてもらっているうえに、税逃れだ。
 安倍自公・維新は、明日10日にも衆院本会議で強行しようとしている。世界の動向も読み取れない近視眼だ。アメリカが批准しなければ、もうこれはお蔵入りになるという取り決めなのに。
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背筋凍るTPP どこも批准しないのに突出する安倍政権

2016年11月08日 09時20分28秒 | Weblog
多国籍巨大企業の私的利益のために各国国民の福利を奪い、主権を侵害するのがTPPだ。署名した12か国の中で批准した国はまだない。安倍政権が強行採決で他国の尻をたたこうとやっきになっている。
 アメリカでも多国籍企業のためのTPPなどとんでもないと反対運動が強い。だから大統領選挙でも、クリントン、トランプ両候補がともに反対をかかげている。選挙前にオバマ政権に叱咤激励をしようというのが安倍日本政府だ。だが、今日、大統領選だ。反対をかかげた新大統領が決まり、就任までの期間に、重要な条約承認を押し込むなど常識では考えられない。
 ところがオバマの尻をたたこうというのが安倍だ。異常としかいいようがない。8400頁の関連文書のうち2400頁しか翻訳せず、交渉経過は表題以外はすべて黒塗り。それで審議しろという横柄。膨大な内容をろくに審議していないのに強行採決する。強行採決など今だ考えたこともやったこともないと見栄を切った安倍。
 世論は、農業は甘やかされているというマスコミにすりこまれた誤った考えの払しょくまでは至っていないが、国会審議については66・5%が慎重審議を求めている。安倍自公与党、与党に入れてもらいたい準与党維新の横暴を許してはいけない。
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美味しい! 久しぶりの納豆

2016年11月07日 20時04分15秒 | Weblog
心筋梗塞になってステント手術して以降、血液サラサラ剤とともにワーファリンを3錠飲んできた。これもサラサラ剤だが、脳こうそくを起こさないための薬だ。ワーファリンの効き目を阻害するのが納豆や青汁だ。以後飲み忘れないよう特別に気を付けてきた。
久しぶりに手術をした病院で検査をして診断を受けたら、ワーファリンを飲まなくても大丈夫と言われた。ほんとに大丈夫なのかと思いつつもうれしい気がした。
納豆はそんなことで3年半も食べていなかった。食べないのが普通になったのでさして食べたいと思わなくなっていた。でも今日、ほんとに久しぶりに食べた。ねぎを刻んで、辛子とたれをかけて、ぐるぐるとかき回した。ねばねばの味を楽しんで、芋焼酎のお湯割りで流し込んだ。旨いなあと思った。
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