山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

吉村知事、医療崩壊の自覚もなく、責任もとらない。子ども・親を困らせるオンライン

2021年04月24日 11時06分11秒 | Weblog
  昨日、ニュースで吉村大阪知事は、医療崩壊の事態について問われ、「僕としては、医療崩壊ではないと思う」と平然といってのけた。どういう神経か。
 実態を部分的にではあるがニュースで知る府民にとってはこれが医療崩壊でなければ何が医療崩壊なのか頭が変になりそうな事態だ。コロナ陽性で自宅療養(=放置)が九千数百人になり、入院療養調整中が2600人余り、中等症の病院で重症化しても重症病床への転院の見込みもないまま、また自宅待機中に死亡する人が続出しているではないか。1日で15人、20人とコロナ死をしている。救急車が数時間から24時間も入院先が見つからない状況が続いている。これを医療崩壊といわずして何というのか。
 コロナの急拡大まん延が、一般診療、救急診療を圧迫している。吉村知事は平然と、不要不急の手術は延期してほしいと呼びかけている。不要不急でない手術がどこにあるのか。知人からの報告によると、大腸がんで第4ステージに入っている人の手術が予定されていたのに、1カ月も延期になったという。がんは進行しないのか、待ってくれるのか。コロナに膨大な医療者が投入されるため、他の救急治療、末期患者の治療が放棄される事態がすすんでいる。命の選別が進んでいる。これを医療崩壊といわすして何というのか。
 これを問われて、「僕としては・・・」と苦渋の表情も浮かべず「医療崩壊ではない」という。菅首相ですら、昨日の緊急事態発出に当たって、「こういう結果になったことについて、大変申し訳なくおもう」と謝罪した。吉村氏はひとことの謝罪どころが反省の弁もない。むしろテレビカメラの前では、新たな政治アピールの場だという臭いふんぷんで強い姿勢を示す。強い姿勢が維新の基本だから。ヒトラーしかり、トランプしかり、橋下徹しかり。強い姿を見せつけることが大衆をひきつけると。
 政府も吉村府政も医療崩壊を招いた責任は重大だ。去年からPCR検査を徹底して、無症状者も見つけ出して保護することをやりぬくべきだと多くの人がいって来た。政党では共産党志位委員長がなんどもことあるごとに、また共産党とは関係ないがモーニングショーの玉川さんも最近はもう嫌になったというほどくり返してきた。基本中の基本だ。玉川さんはPCRを徹底した中国は10数パーセントの経済成長をしたじゃないかと数字をあげた。人口当たりのPCR検査数は世界で140番台だ。ワクチンが来ればなんとかなると思っていたのか、しかしワクチンはオリンピックのずっとずっと先だ。
 もうひとつ問題は、松井市長が突然オンライン授業に切りかえるとぶち上げ、反発を受けて翌日は撤回、しかし3日目には折衷案を。結局大阪市だけが、朝2時間自宅でオンライン、その後登校し授業と給食、午後は家へ帰りオンライン。各家庭は不満爆発だ。親は仕事を休んで対応しなければならない。小学生はとりわけ大変だ。現場をあずかる先生たちは、また松井が馬鹿なことを言いだしてと思っているだろう。コロナの病院に役に立たない雨合羽をのキャンペーンに似ている。府下でも冷静な市町村は松井みたいなことはしない。通常通り学校で授業する。音楽で合唱しないとか要点を抑えれば大丈夫だ。京都、兵庫もまともだ。
 もちろん、基本として教育課程の編成権は学校にある。法的にそうなっている。維新政治の下で破壊されてきているが、しっかりした校長と教職員のいる学校は編成権は学校にあるとの立場から、全員登校させ、授業すると決めた学校は大阪市内にもたくさんあるのだ。市長や教育委員会より学校がしっかりしている。上からの素人考えの押しつけほど迷惑なものはない。

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