あんのん雑記

愛媛県西予市野村町の慈雲山安穏寺、
住職の雑記です

「まけないタオル」の使い方

2012年06月06日 | 仕事
職場(四国教化センター)で企画開催しています「布教講習会」でした。

講師に山形県 松林寺の三部 義道(さんべ ぎどう)さんを招いてお話を伺いました。


三部さんは東日本大震災においては様々な

ボランティア活動や復興支援活動をされてきました。


その中の一つに「まけないタオル」プロジェクトがあります。

1,000円の支援金毎に支援者と被災地の方へ

タオルが一枚づつ(合計2枚)配られます。


『まけない』と白抜きされたタオルは、

震災に「負けない」という願いが込められています。

そして、ちょっと短めの50㎝・・・

頭にも、首にも「巻けない」タオルなのです。

べたべたのダジャレです。


避難所や被災地は笑いも無く、笑顔もない

どうしようもなく重い空気。

これでは人は押しつぶされる、耐えられない。

すこしでも和らげなければ・・・

という思いからあえてダジャレだったのだそうです。


3万枚を超えるタオルが被災地の人々と全国の支援者をつないでいます。


頭にも首にも「まけないタオル」

どう使いましょう・・・?


私は仕事のパソコンや資料とか運ぶのに毎日使う「買い物カゴ」の

覆いに使ってます。



「まけないタオル」には「震災を忘れてしまいそうになる流れにまけない」

という願いも込められています。


被災地で生きている人々と亡くなった人々を忘れない為と

「震災を忘れそうな流れ」に流されないようにとの自分への戒めであります。