あんのん雑記

愛媛県西予市野村町の慈雲山安穏寺、
住職の雑記です

いかに伝えていくか・・・

2012年06月04日 | お寺の行持
紫陽花が花を開き夏への気配を匂わせております。



さて、今日は3回忌のご法事のお勤めです。

いつものようにお斎の席でいろいろなお話を伺います。

亡くなったおじいさんの弟さん、86歳の方から

広島の原爆の話を聞きました。

部隊の移動で、原爆が落ちた次の日に広島に入り、

3日間ほど広島に滞在したとの事。

まだ火の消えてない町の様子、病院の様子、川の様子を

野村の言葉で語ってくれました。

語るその眼には、苦しみ悲しみがにじみ出ていました・・・。


正直、野村で広島の話を聞くとは思ってもいませんでした。

驚くとともに、原爆を生々しく感じました。

悲しい記憶ですが、きちんと伝えていかねばならないことです。


大震災も同じく伝えていかねばならぬことです。

津波の記録があったり、言い伝えがあっても大きな被害を出した地区もあるとのこと。


いかに伝え、いかに受け止めるか・・・