魅惑の日本映画

日本がこれまでに生み出した数々の名作、傑作、(珍作?)の映画を紹介していきます。

怪奇大作戦について(突然ですが・・・)

2008年12月09日 | Weblog

邦画紹介は年内にあと2本は書く予定です


もう年末ですね(って前回も言ったけど
年末になると思い出すのが
冬という季節にふさわしい怪奇大作戦なんですよ。
怪奇大作戦ってご存知ですか??
もうDVDも発売されていて結構有名になったかと思うんですが、ご存じない方ざっくりとした紹介をします。


怪奇大作戦とは1968年の冬に放送が開始された円谷プロダクション製作の科学犯罪ドラマです。
当時としては、「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」と同じ系列として製作されていましたが、今こうして見てみると完全に大人向けのドラマであることがわかります。


大まかな内容は、普通の捜査では解決できない不可思議な事件をSRI(科学捜査研究所)という半官半民の5人のグループが解決していく、みたいな感じです。


非常にダークなテーマで、事件の背後には人間の歪んだ愛情や、人知では推測不可能な心理状態、そしてなんと言っても不条理な社会問題が根底にあるのです。


この部分、「相棒」とリンクする部分で好きです。
準主役(というかもはや主役級)の岸田森の好演が光る牧史郎もなんか右京さんとかぶります。まったく違うタイプの人間なんでしょうけど。

そして、毎回の奇抜なトリックがこれまた面白く、科学というよりもむしろ、Xファイル的な要素が強く、空想科学がほとんどで、中にはモンスターも登場します。
そういったSFを一般の事件にさりげなく織り交ぜる演出も見事です。

40年も前にこんなドラマが製作されていたのかと思うとただ感心するのみです。



中にはこんな意見もあるようです。
「68年当時も異常犯罪は存在し、マスコミでも話題になっていた。だから、怪奇大作戦が一概に先見の眼を持っていたかと言うと、そうは言えないのではないか。」・・・・

しかし、その事実があったとしても、それを映像として表現していくというのはかなりの問題意識を持っていないと出来ないことです。今でも、そういうドラマがどれだけあると思います?

後に各話の一口コメントでも書く予定です。
らいでんさんのファンサイトが閉鎖されてしまって本当に残念です。いろいろ情報など大変お世話になったサイトです。)


以下、全26話リストです。(自分なりにジャンルを分類してみました。結構バラエティにあふれる内容ですよね。意味あるような無いような・・・)


壁ぬけ男 科学技術

人喰い蛾 細菌

白い顔 科学技術

恐怖の電話 科学技術

死神の子守唄 科学技術

吸血地獄 ホラー

青い血の女 科学技術+ホラー

光る通り魔 突然変異

散歩する首 科学技術

死を呼ぶ電波 科学技術

ジャガーの眼は赤い 科学技術

霧の童話 科学技術

氷の死刑台 科学技術+突然変異

オヤスミナサイ 科学技術

24年目の復讐 突然変異

かまいたち 科学技術

幻の死神 科学技術

死者がささやく 科学技術

こうもり男 科学技術

殺人回路 科学技術

美女と花粉 科学技術

果てしなき暴走 科学技術

呪いの壺 科学技術

狂鬼人間 科学技術

京都買います 科学技術+ファンタジー

ゆきおんな ファンタジー


履歴↓

大魔神
大魔神怒る

相棒Season7 「還流~密室の昏迷・悪意の不在~」

その夜は忘れない
ど根性物語 銭の踊り
億万長者
憲兵と幽霊
怪猫亡霊屋敷

日本列島
激動の昭和史 軍閥

相棒(劇場版)
おとうと
衝動殺人 息子よ
満員電車
八甲田山

黒い十人の女
穴(大映)
血と砂
ハウス(HOUSE)
相棒(最終回SP『黙示禄』…番外編)

悪い奴ほどよく眠る
無法松の一生
蜘蛛巣城
江分利満氏の優雅な生活
大江山酒天童子
日本沈没

妖星ゴラス
斬る
待ち伏せ
殺人狂時代
太平洋奇跡の作戦キスカ
赤毛

戦国野郎

ブルークリスマス
大盗賊(東宝)
座頭市と用心棒
ガス人間第一号

電送人間
美女と液体人間
赤ひげ
世界大戦争
椿三十郎

用心棒
モスラ(1961年度版)
新幹線大爆破
隠し砦の三悪人
日本のいちばん長い日

☆はじめに☆