ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

枝葉末節 という言葉の本当の使い方  木村秋則

2011-05-22 21:20:12 | 本の話・素敵な話
   
あなたの人生に「奇跡のリンゴ」をつくる本  
木村秋則著作 より抜粋


枝葉末節という言葉があるけどさ、私は世の中の人がこの使い方を間違っているような気がしてならないのな。

枝葉末節はばっさり切り捨てて、もっと大事な幹のことを考えろというわけだ。
だけどな、本当はその枝葉こそが大切なんだと私は思っています。

リンゴの木だって、葉がなければどうにもならない。
葉は太陽のエネルギーを使って、水と二酸化炭素をつくるわけだ。
その葉を失ったらリンゴは生きていけない。腐乱病という病気で、リンゴの幹が腐ってしまうことがある。

幹を切り倒すしかないんだけど、私はそういうとき元気のいい枝を1本残す。
何年かするとその細い枝が立派な幹に育ち、枝葉を茂らせ、りんごの実を実らせるようになるのな。枝は幹になるけれど、その逆はないんだよ。

この話は、何もリンゴだけに限った話じゃない。川だってそうだ。ナイル川といか揚子江みたいな大河だってさ。無数の細い支流が集まってできているんだよ。
川を遡ればやがては山の湧き水のような小さな源流にたどり着く。
その無数の小さな源流をすべて断ったら、どんな大河も涸れるしかない。

私の友達の農家に、借金で首がまわらなくなった男がいました。
それで、まず田や畑を売ろうとしたわけ。
なんとか家屋敷は残したいということでな。

私は「話があべこべだ」と言ってやりました。「売らなきゃいけないなら、家屋敷を売れ。借家に住めば済むことだ」ってな。
だって、農家の収入の源は田や畑なんだからな。

友達は、なるほどといって家を売りました。それから一生懸命農業に打ち込んで、元の家を買い戻すまでになりました。




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