前回の御父母様からのご相談は
「子どもがアレルギー体質だと私立小学校受験では不利になりますか。」でしたが、
まだ答えていませんでした。
結論は
「アレルギー体質と言ってもいろいろありますので個別相談が必要です。」
ですが、それでは参考になりませんね。
そこで、例えば、食物アレルギーの場合、その私立小学校がお弁当なのか給食なのかで分かれます。
毎日お弁当持参の学校なら、お母様がお子さまの食物アレルギーに配慮してお弁当を作って持たせれば良いわけで特に問題にはならないでしょう。
問題は給食制の学校です。
そのお子さんの食物アレルギーのために該当するアレルギー物質除去食を用意してくれる学校なら問題ないと思います。または、除去食は用意しないが、食物アレルギーのお子さんに限ってお弁当持参を事実上OKしてくれるなら問題はないでしょう。しかし、除去食を用意せず、かつ、お弁当持参も絶対禁止の学校では、食物アレルギーに対応ができないという理由から入試で著しく不利になるかもしれません。それはそうでしょう。例えば、「蕎麦アレルギーのお子さま」にとって給食で蕎麦の成分を摂ることは命に関わる大問題となるからです。
次にアトピー性皮膚炎や喘息の場合はどうでしょうか?
私立小学校入試ではアトピー性皮膚炎や喘息があるからといって不合格にはならないと思います。しかし、それも程度問題で「喘息でほとんど通学ができない。あるいは、入院しないと命の危険があるという重度の喘息」という状況では入試で不利になるかもしれません。
ちなみに、私立小学校受験とはまったく関係ありませんが、卒業後も医官として自衛隊で勤務する防衛医大医学部はアトピー性皮膚炎か喘息があるとそもそも受験できません。他大学なら医学部医学科でも何ら問題にはならないと思います。