長年塾教師をやってきて、たくさんの生徒さんを教え、たくさんの御父母様と面談をしてきました。その中で中高受験、大学受験で大成功されたご家庭(お子様)には共通点がありました。
その共通点とはなんでしょうか?
皆さん「すすんで学ぶ賢く、優しい子」でした。
では、どう育てれば、「すすんで学ぶ賢く、優しい子」になるのでしょか?
ひとことではとても言えません。このテーマだけでも本が数冊書けそうです。
「すすんで学ぶ賢い子」は塾だから当然として、なぜ「優しい」が必要なのでしょうか?
よく世間で「学歴がイイだけでは使えない。」とか「社会人になったら、学力だけではやっていけない。」と言われます。その通りですね。学校にいる間は学力が高いと尊重されることがありますが、卒業後実社会では学歴や学力だけでは通用しません。
やはり、人柄や人格などを含めた総合力が乏しいと学歴・学力の高さを活かせないのです。今はどんな仕事も人との関わりが必要ですからね。医療もチーム医療ですし、一見人との関わりがなさそうな小説家の先生も編集者や出版社との関わりが必須です。
そういうわけで、いくら頭が良くても、周囲の人々に対して冷たく、軋轢を起こすような人はイイ仕事が出来ないのです。結果、せっかく学生時代にたくさん勉強したのにそれを実社会では活かせず、仕事を通じて社会貢献できません。
そこで、ただ能力開発をしたり、学力を伸ばすだけではなく、同時に人としての総合力を育成するのです。優先順位はなく、どちらも同じくらい大切です。つまり、学力と人格はいわば車の両輪です。両方がそろってはじめて、まっすぐ進むからです。ですから、「周囲の人々を尊重し、優しい心で接している人が学力も高い。」のであれば、仕事も大いに進むと思います。子育ての目標はまず「賢く、優しい子」です。
次に、学力の高い子に育てるにはどうしたら良いのでしょうか?
好奇心豊かで、新しいことを学ぶことを好きにさせましょう。そして、自分からすすんで学びを深める「勉強大好き少年、少女」にしましょう。強制や義務ではなく、「すすんで学ぶ賢い子」に育てるのです。そうすると成長し、自我が芽生えてくる頃にさらに自主的に勉強するようになります。年齢が上がれば上がるほど、すすんで勉強するようになるのです。
こうやって我が子を「すすんで学ぶ賢く、優しい子」に育てる。ーと言うのは簡単です。しかし、現実に我が子をこのように育てるには、日々の子育てでどうもっていったら良いのでしょうか?次回以降具体的な方策を少しずつ公開していこうと思います。