前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

139.転院

2014-03-16 23:43:20 | 前頭側頭型認知症

3月12日 日赤から昨年入院していたS病院に転院しました。


3月10日 勤務中3時半頃、S病院から電話

ベッドが空いたので転院できます。11日は迎えの寝台車用の車が使えないので、12日の転院になりますが、奥さんもご一緒に来ていただきたいのですが、大丈夫でしょうか?

同僚に事情を説明し、休暇を貰うことにしました。
仕事を終えて家に帰り、姑にも報告。
良かったと喜んでいました。

11日 夫に転院が決まったと知らせに行きました。
たまたま、主治医の先生がいたので、腎不全についてお聞きしました。

私   > 腎不全という事ですが、人工透析が必要なのでしょうか?
主治医> ご主人は20年以上糖尿病を患っていらっしゃって、かなり腎臓の
       機能が落ちているので、腎不全一歩手前の慢性腎臓病です。
       この後ご主人が人工透析が必要になった場合は、S病院でおそらく
        人工透析は出来ないと思うので、こちらでできます。
       その他に、入院して人工透析できるのはSW病院があります。


12日当日
S病院からは9時半頃、日赤でおちあうので、9時前に着くように出かけました。
低気圧が日本列島に深く垂れこめて、朝早くから雪が結構降り積もり、
春の名残り雪とは思えないほど、車の除雪が必要でした。
ワイパーをフル回転させないといけないほどの吹雪に、天候も急に変わる日でした。

夫は、転院を知っているため、ちょっと落ち着いて見えました。
時間に余裕があり、病室の片づけをしました。
わずか二つの袋にすべて詰め込みました。
荷物には、洋服は一枚もありません。
S病院から病衣を持ってきていただくように話してありました。

夫> 退院の精算を先に済ませてこい (なんて普通なの?)
    S病院に行く前に家に帰る
私> 行けないよ、このから直接S病院に行くんだよ
夫> ラーメン食べに寄って行く
私> できないよ、鼻のチューブからの栄養だから食べられないよ。
    直接S病院に行くよ
夫> なに、そうすれば、あっちに居てもこっちと同じ治療か?
私> そうだよ
夫> じゃ行かない。日赤のようがいい。
私> それはできないよ、もう迎えがこっちに向っているんだよ

こんなやり取りの後、
精算書を看護師さんからいただき、看護師さんたちに挨拶に行きました。

迎えが到着し、S病院の病衣に着替え、台車に乗り病室を出ました。

ナースセンターに顔を出し、そこに居た看護師さんにお礼を述べました。
主治医の先生はと見渡すと、夫が前に居たナースセンターの前のベッドに新しい重症患者さんが入ったようで、手術着の主治医の先生がおられ、私に気が付かれました。お礼を述べると、私の夫を探してくださり、エレベーター近くに行ってしまった台車に向け、「〇さん」と手を振って下さいました。
明るい良い先生です。女性で脳外科のすごい先生です。


S病院の内科に転院11時を回っていました。
S病院の精神科は古い病棟でしたが、内科病棟はできたばかりで、新しくてとても気持ちが良い所です。

夫も気に入ってくれるだろうと思ったけど、予想通り、「S病院より日赤が良かった」と、S病院の内科の看護師さんのいる前で言ってしまいました。


主治医の先生と、担当の看護師さんと、相談員さんと私の四人で話しました。


S病院に入院しどう治療していくか、家族の要望と病院の治療方針についての確認です。

<入院後の方向性>
    ・最後まで入院治療を続ける
<食事・栄養補給の方法について>
    ・末梢静脈からの輸液
    ・経鼻胃管による経管栄養
    ・経口摂取・・・今は経鼻胃管による経管栄養だが
     できるならば、意識の有るうちに口から美味しいと
     食べてほしい。それで、病状が悪化しても、仕方な
     いと思う。
   胃瘻についても聞かれましたが、まだそこまで考えら
    れないことを伝え、そこまで病状が悪化したら、改めて
   相談しましょうという事になった。
<骨折・消化管出血・脳卒中・心筋梗塞等の不測の事態の時>
     ・他院での治療・転院を希望
     脳出血・心不全等、手術を必要とする時、
     腎不全が悪化し、人工透析が必要となった時は
     転院して治療・手術を希望すると返事しました。
<急変時の対応>
    ・心臓マッサージを行う
    ・降圧剤の点滴を行う
  娘達が県外に居るので死に目に合わせたいと希望しました。
  でも、心臓マッサージは30分ほどしか行わないとの事でした。
  30分やっても蘇生しない時は止める、但し、私が30~40分で
  駆けつけるのは待ってくれそうです。


身体的拘束や行動制限に同意しました。

相談員さんから、入院リスク説明を受け同意しました。


入院に必要な消耗品リストで、病院の物を使うか、
購入して持参するかについては、
 ・紙おむつ・尿とりパットは購入して持参
 ・おしりふき・体拭き用濡れティッシュも
   購入し持参する
その他
  ・タオルケット 3枚
  ・バスタオル   3~4枚
  ・前開きの下着 3枚
は家から持参する。


夫は「家に帰る・日赤に戻る・お前と病院の陰謀にはまった」と、言っていましたが、また夕方来るからと、一旦病院を後にしました。

日赤の3月分の入院費の支払いと、
入院に必要な品を買うために、
家から持って来るものを取りに、
また、入院の連帯保証人に、
夫の妹にお願いするために、駆け回りました。
お昼ご飯を食べそこね、2時半過ぎ、ようやく食べようと、
日赤の売店で、サンドイッチを買いましたが、
3切れあるうち、2切れしか喉を通りませんでした。
でも、お茶は美味しかった。

夫の所に戻ると、「昼何喰った」と、早速聞かれました。
「サンドイッチ」と答えると、
「俺も喰いて、買って来い」と言われました。
そこで、またちょっと言い争いになりました。

もう疲れて、返事もしたくなくなり、また来るからと
家に戻る事にしました。

帰りの車の中、夕飯を作る気にもなれず、
サバの照り焼き弁当を買って帰りました。

家の玄関を開けるなり、姑が「〇さん、腹減った」と言いました。
途端に、ピキンと頭に来てしまい、姑に喰ってかかってしまいました。
夕飯の時も言い争いになりました。昼にいったん戻って来た時には、
「今までなにやってたの?」
「何って、転院だから、遅くなるって言ったでしょ」
「これから、日赤に入院費支払いに行ったり、S病院で必要な物を買って持って行かないといけないから、帰りは夕方かなり遅くなると思うよ」
のやりとりもあったので、
まあ、高齢だからと思えばいいのですが、
言ったのに、今まで、昼食もやっとこ食べたのに、
この人は思いやりもないのか?
この親にしてこの子有だ。
だから夫も食べる物に執着してるんだと、頭に血が上ってしまいました。
「あなたの息子の事を今まで、ず~~っとやってきたんですけど!」と、言ってしまい、嫁姑の戦いになりました。「なんだその口のきき方は、それが姑に言う言葉だが」と古臭いことを言って喧嘩となりました。

弁当を持って、私は座卓、姑はテーブルで背を向けて食事しました。

その後、長女から電話があり、夫の転院の様子、姑との喧嘩を話しました。
それでちょっと落ち着きました。それで、姑に、S病院の主治医との入院治療計画で話した事を教えました。お昼も2時半にようやく食べ、連帯保証人も頼み、一日中動き回って、くたびれて(疲れて)帰って来たのに、腹減ったと言われ、頭に来たと正直に話したところ、「悪かった」と姑謝ってくれました。


どっと疲れて、10時ちょっと過ぎに寝てしまいました。