がん治療と聞くと、手術で患部を切除することを想像する人が多いのではないかと思いますが、これは本当に治療でしょうか?
実は、がんに侵された臓器を手術によって摘出するのは、医者ががんを治療できないからに他なりません。
本当にがんが治療できるのなら、がんを切除する必要などないはずです。
しかも、臓器はからだに必要なものですから、切除すれば当然患者の免疫力を低下させてしまいますし、手術の後遺症に苦しむ人も大勢いるそうです。
つまり、手術は急場しのぎの代替医療であり、真の治療法ではないということです。
これまでにも述べてきましたが、がんは生活習慣病ですから、たとえ手術で急場をしのいだとしても、生活習慣を見直さなければ、がんが再発する可能性があります。
なお、ウイルス感染が原因の場合は生活習慣とは関係がなさそうですが、ウイルスに感染した人が全員がんを発症するわけではないので、ウイルス感染が原因でがんを発症した人も、生活習慣に問題があった可能性が高いと思います。
したがって、まずは生活習慣を見直し、以前ご紹介した「低体温・低酸素状態」を改善して免疫力を高めることが、がん治療の第一歩ではではないでしょうか?
ところで、世の中には心でがんを治した人もいるようです。
寺山心一翁(てらやま しんいちろう)さんという人が書いた『がんが消えた―ある自然治癒の記録』(日本教文社:2006年刊)という本によると、寺山さんは、47歳のときに腎臓がんになったそうです。
血尿が出て、腎臓に腫瘍が見つかってから半年間放置した後、手術や抗がん剤注射、放射線治療を試みたそうですが、結局効果がなく、鎮痛剤を飲みながら自宅で死を待つ状態になってしまったそうです。
ところがある日、腫瘍は自分がつくってしまったもので、自分の子どもであると悟り、自分の腫瘍に「愛しているよ」と毎日語りかけたところ、寺山さんは奇跡的に快方に向かったそうで、現在もご健在です。
また、がんになることは一種の自己防衛で、がんにならなければ敗血症で死ぬという見方もあります。(『「がん呪縛」を解く』(稲田芳弘:著、Eco・クリエイティブ:2008年刊))
がんを目の敵(めのかたき)にして、手術で取ってしまうことを考えるのも結構ですが、がんができたことに感謝して、がんとともに生きるのも選択肢の一つではないかと思います。