がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

民間療法の危険性

2019-08-30 09:06:25 | 健康・病気

約2年前になりますが、「スラド」というサイトに、<がんの代替治療、5年以内の死亡率は標準治療の「最大5.7倍」という調査結果>という記事が掲載されていました。

この記事の元ネタは「Use of Alternative Medicine for Cancer and Its Impact on Survival」という論文で、JNCI(Journal of the National Cancer Institute)に掲載されています。

なお、この記事では、原文の「alternative medicine」を「代替治療」と訳していますが、原文には「cancer treatments administered by nonmedical personnel」(非医療従事者によって管理されたがん治療)とも書かれているので、ここでは「民間療法」とさせていただきました。

また、標準治療(conventional cancer treatment)とは、化学療法、放射線療法、手術、および/またはホルモン療法(chemotherapy, radiotherapy, surgery, and/or hormone therapy)のことです。

この論文では、アメリカ合衆国で最も一般的な4つのがん(乳がん、前立腺がん、肺がん、大腸がん)の患者を2004年から2013年までの期間追跡し、民間療法だけの集団(280人)と標準治療だけの集団(560人)との生存率の違いを分析しています。ただし、民間療法の具体的な内容は不明です。

その結果、がん患者全体については、次のような結果が得られています。

民間療法と標準治療の生存率の比較

ここで、グラフの実線は民間療法、破線は標準治療、縦軸は生存率、横軸は調査開始からの経過時間(月)で、60の位置が5年となります。また、下段の数字は、標準治療、民間療法それぞれの生存者数です。

分析の結果、すべてのがん患者の5年生存率は、民間療法が54.7%、標準治療が78.3%で、民間療法の死亡リスクは標準治療の2.50倍と計算されています。

次に、乳がんの患者については、次のような結果が得られています。

民間療法と標準治療の生存率の比較(乳がん)

結局、乳がん患者の5年生存率は、民間療法が58.1%、標準治療が86.6%で、民間療法の死亡リスクは標準治療の5.68倍と計算されています。

したがって、アメリカの研究ではありますが、民間療法はかなり危険なようです。

このブログでも、民間療法を積極的にご紹介しているので、この数字は、責任の重さを感じる結果ではあります。

ただし、本ブログの目的は、特定の民間療法や代替医療を推奨することではなく、様々ながん治療法を研究して、生活のすべてを抗がん作用のあるものに変え、がんを簡単に治すことにあります。

このことは、本ブログを最初から読んでいただければ分かっていただけると思いますが、もし本ブログのすべてに目を通すことができない場合は、「がんは簡単に治る」以降の2012年3月の記事をお読みいただいて、がん治療の基本をご理解いただければと思います。

そして、より具体的な治療方法については、「世界の秘密 がんは簡単に治る」でご紹介している本を実際に読んで、ご自分の頭で考えて取捨選択していただきたいのです。

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村