がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

予防とがん検診

2011-05-12 17:44:30 | 健康・病気

欧米先進国では、日本で行なわれている胃と肺のレントゲン写真によるがん検診を実施していませんが、それは、がん検診には延命効果がないからだそうです。

そして、タバコ規制や食生活の改善による予防の方が効果が高いと判断しているそうで、実際、欧米先進国ではがんの死亡率と罹患率が減少しているそうです。

我々は、早期発見、早期治療という標語をよく聞かされているので、がん検診によってがんを早く見つければ、がんが治るような錯覚に陥っています。

例えば、皆さんも「早期発見によって早めに治療すれば、5年生存率が高まる」といった類のことを本で読んだり人から聞いたりしたことがあるかと思います。

しかしこれは、がんが進行した患者と比較するからであって、早期発見後にがんを放置した患者と比べれば、5年後の生存率は大して変わらないはずです。

比較する対象を間違えている段階で、日本の医療は相当遅れていると分かるわけですが、このあたりのことは相手が専門家だけに、こちらも騙されないように注意しないと、とんでもないことになります。

例えば、肺のレントゲン写真(胸部X線写真)を撮ると、少量ながら放射線(X線)を浴びて発がんのリスクが高まりますし、胃のバリウム検査では浴びる放射線量はその100倍以上にも達し、バリウムによる事故(腸閉そくで死亡、アレルギーによるショック等)も報告されています。

最近では、X線CTスキャンによってからだを輪切りにした映像が得られるようになり、がんを早期に発見することが容易になりましたが、浴びる放射線の量は胸部X線写真の数10倍から数100倍にも達するため、定期的にX線CTスキャンを受けることは非常に危険です。

がん検診を受けるよりも、がんは予防できるということを明確に意識して、私がこれまでに述べたことを日頃から実践して、がん予防に努めるのが賢明ではないでしょうか。

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