がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

本当の牛乳

2015-08-09 13:53:00 | 健康・病気

前回、その他の健康法の一つとして自然療法をご紹介し、その中で、「運動と、山中の新鮮な空気と、谷川の水と、黒パンと、野菜と牛乳とで多くの病人を治療した」と書きましたが、「牛乳」については本当に健康にいいのか疑問をお持ちの方もおられると思いますので、少し整理しておきましょう。

まず、『二大栄養としてのヴィタミン及蛋白質の研究』(妹尾太郎:著、世界思潮研究会:1923年刊)という本には、

「牛乳中の脂肪は極めて重要な成分で、所謂(いわゆる)乳化として浮遊する小粒状態のものがそれであるが、その比重が乳清よりも軽いために、表面に凝集してクリーム層をつくる。この脂肪は動物性或は植物性の脂肪に類似しているが、美味で消化し易く、且つ栄養価の多い点においては他の脂肪に遥かに勝つている。だからクリーム層の厚いものほど牛乳としては上等である。」(旧漢字、旧仮名遣いを修正)

と書かれていて、この本が出版された大正12年当時には、牛乳の上部にクリーム層があるのが常識だったようです。したがって、健康のために牛乳を飲むのなら、こういった上等な牛乳を飲むべきでしょう。

なお、当時は農薬の心配はなかったと思われますが、現在の日本は農薬大国で、単位面積当たりの農薬散布量はアメリカの8倍にも達するそうです。(OECDの統計より) したがって、現在は牧草の農薬も心配する必要があるようです。

また、現在の畜産業では、本来草食動物の牛に穀物飼料を与えて育てるので、牛の内臓は悲鳴を上げているそうです。(参考:「牛の肝臓は生で食べないように」)

さらに、そういった牛を病気から守るため、抗生物質を牛に投与することが当たり前になっているそうです。(参考:「私たちの目には見えない牛の苦しみ」)

しかも、日本は世界有数の遺伝子組み換え作物輸入大国ですから、与える穀物飼料は大部分が遺伝子組み換え作物だと思われます。

したがって、こんな牛乳をいくら飲んでも健康にはなれないでしょう。逆に、牛乳が花粉症やアトピー性皮膚炎、骨粗しょう症などの原因であるという指摘もあります。(参考:「牛乳で起こる病気」 → リンク切れです、「牛乳カルシウムの真実」)

ただし、牛乳の名誉のためにちょっと反論しますと、現代でも昔ながらの牛乳を生産する農家は存在していて、そこで生産される「本当の牛乳」はそれほど悪者ではないようです。

例えば、自然放牧酪農家の洲濱正明さんは、シックス・プロデュースという会社を設立し、牛舎のない自然な環境で乳牛を育てているそうです。

WEDGE(ウェッジ)という雑誌に載っていた記事によると、洲濱さんがつくる牛乳は、牛乳アレルギーの人でも飲めるそうで、これこそが「本当の牛乳」なのだそうです。機会があったら一度飲んでみたいですね。

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その他の健康法

2015-08-02 14:52:45 | 健康・病気

『現代強健法の真髄』(大津復活:著、大同館書店:1918年刊)という本をご紹介しています。今回は最終回です。

◆その他の健康法

この本には、これまでご紹介した健康法以外にも様々な健康法が紹介されていますが、全部をご紹介するのはあまり意味がないので、最後に気になったものをいくつかご紹介したいと思います。

1.川合式強健法

川合春充(かわいはるみち)氏が創始した健康法で、武術の気合を取り入れた、5分間で終わる体操と、様々な筋肉鍛練法や呼吸法があります。文字だけの説明なので、詳細は割愛しますが、誰でも手軽に実行できる健康法として、かなり流行したようです。

川合氏はその後、肥田家の養子となり、『聖中心道肥田式強健術 天真療法』(肥田春充:著、心身強健聖中心道研究会:1936年刊)という本を出版しています。ご興味のある方は、国立国会図書館デジタルコレクションでご覧ください。この健康法は、想像以上に奥が深いようです。

2.断食強健法

1週間程度の短期断食や、1か月以上の長期断食が紹介されています。様々な事例が非常に詳しく紹介されているので、とても参考になります。ただし、初心者が自分の判断で断食を実行するのは非常に危険なので、ご注意願います。

3.天然生活法

ドイツ人のアドルフ・ユスト氏は、自身の病気を治すために多くの医師を訪ね、様々な薬を飲んだが効果がなく、最後に悟るところがあって、天然的な簡易生活を始めたところ、見る間に病気が治り、間もなく頑健無比の体となったことから、ドイツ北部の山中に療養所を建て、病人を救済したそうです。

4.自然療法

ドイツ人のプライエス・ニイツ氏は、農夫でありながら病気を治す天才で、運動と、山中の新鮮な空気と、谷川の水と、黒パンと、野菜と牛乳とで多くの病人を治療したそうです。彼は世界的に有名になり、世界中の富豪や貴族が彼のところで治療を受けたそうです。

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かなり長い連載となりましたが、いかがだったでしょうか? 健康になる鍵は、実は身近なところにあるようですね。

なお、あまりにも多くの健康法をご紹介したので、どれを選んでいいのか迷っている方もおられるかもしれませんが、その場合は、最も簡単な二木(ふたき)式腹式呼吸法から始めてみてはいかがでしょうか。

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