がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

アメリカのがん

2011-08-21 23:25:40 | 健康・病気

アメリカのがんの現状を少し調べたので、報告したいと思います。

アメリカ国立がん研究所(NCI)の統計によると、主要ながんは、肺がん、前立腺がん、乳がん、大腸がん、膵臓がんで、2007年の10万人あたりの死亡率(年齢調整死亡率)は以下のようになっています。

肺がん 白人:約52人、黒人:約56人 (1991年頃から減少)

前立腺がん 白人:約22人、黒人:約51人 (1994年頃から減少)

乳がん 白人:約22.5人、黒人:約32人 (女性のみ、1991年頃から減少)

大腸がん 白人:約16.5人、黒人:約23人 (白人は1980年頃から減少、黒人は1991年頃から減少)

膵臓がん 白人:約10.6人、黒人:約13.5人 (白人は1998年頃から微増、黒人は1993年頃から微減)

また、2010年の推定死亡者数と推定罹患数は以下のようになっています。(NCIの各種がんのホームページを見ると2011年と書かれているものもありますが、おそらく2010年のことかと思われます)

肺がん 死亡:15万6,940人、罹患:22万1,130人

前立腺がん 死亡:3万3,720人、罹患:24万890人

乳がん 死亡:3万9,520人、罹患:23万480人(女性のみ)

大腸がん 死亡:4万9,380人、罹患:14万1,210人

膵臓がん 死亡:3万7,660人、罹患:4万4,030人

これを見ると、アメリカではがん死亡率が減少しているとはいえ、肺がん、前立腺がん、乳がんの死亡者数は多く、特に前立腺がんと乳がんは、人口比を考慮しても事態は日本より深刻なようです。

意外だったのは大腸がんで、よく「欧米人は肉食だから大腸がんが多い」と聞かされていたのですが、2009年の日本の大腸がん死亡者数は4万2434人ですから、人口比を考えると、日本の方がはるかに事態は深刻なようです。

なお、前立腺がんは男性にしか発生しないので、数は少なくても率は高く(約2倍に)なります。(乳がんも同様)

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第17回日本がんコンベンション

2011-08-12 18:08:03 | 健康・病気

先日、偶然「日本がんコンベンション」のスタッフをしている人と話をする機会があり、10月22日・23日に開催される講演会に来るよう誘われました。

「日本がんコンベンション」とは、「がんコントロール協会」が主宰する講演会で、がんの代替療法について、今回は13人の専門家の先生が講演をされるそうです。

この「がんコントロール協会」は、1994年に「アメリカがんコントロール協会」の日本支部として設立されたそうで、本家の「アメリカがんコントロール協会」は1973年に設立されたそうです。

また、「アメリカがんコントロール協会」が設立されるきっかけは、セシル・ホフマンという女性が乳がんで余命宣告を受けた後、代替療法(レートリル療法)で奇跡的に回復したことだそうです。

なお、レートリルとは、杏仁(きょうにん:アンズの種子)から抽出した成分のことで、レートリルは別名アミグダリンともよばれているそうです。

セシル・ホフマンは、1963年に「がん患者と援助者の国際協会」を設立し、がんで苦しむ人々を助ける活動を始めたそうで、この活動がロサンゼルスに広まって、そこで中心になって活動していた人たちが「アメリカがんコントロール協会」を設立したそうです。

前置きが長くなりましたが、アメリカで1990年頃からがん死亡率が減少に転じたのは、こういった活動と無縁ではないかもしれません。

また、今回の講演には、メキシコのティファナで、実際に代替療法でがん患者を治療している先生も来られるそうで、IPT療法(インシュリン強化療法)という最新の治療法について説明があるようです。

IPT療法とは、がん細胞がブドウ糖を通常の細胞よりも多く吸収する性質を利用して、インシュリンを投与して一時的に低血糖状態にした後、アミグダリンを加えたブドウ糖液を静脈注射し、アミグダリンを選択的にがん細胞に取り込ませる治療法だそうです。

アミグダリンは、有毒なシアン化合物を含みますが、通常の細胞にはシアン化合物を無毒化する酵素があるのに対して、がん細胞にはそういった酵素がないため、がん細胞だけを選択的に殺すことができるのだそうです。

その他にも、食事療法などについて興味深いお話が聞けると思いますので、ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?

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胆のうがん

2011-08-05 13:38:25 | 健康・病気

厚生労働省が発表した人口動態統計によると、胆のうがん(胆道がんを含む)死亡者数は、2009年には1万7599人(男性:8598人、女性:9001人)でした。

胆のうがんは日本人に多くアメリカ人には少ないそうで、2010年のアメリカ国立がん研究所(NCI)の推計によると、人口3億人のアメリカで、胆のうがん死亡者数はわずか3320人でした。

これは人種的な原因かとも思いましたが、調べてみると、日本以外ではハンガリーやチリで胆のうがん死亡率が高いので、地域的な原因が大きいようです。

日本国内でも、胆のうがん死亡率には地域差があり、かつて新潟県が最も高かった時期があったため、新潟大学の研究によって、水道水中の農薬(ジフェニルエーテル系除草剤のクロルニトロフェン)が胆のうがんの原因であることが明らかにされたそうです。

以前にもご紹介しましたが、1960年代以降、ダイオキシンを含む除草剤が日本中で大量に使用されているので、ひょっとするとこういった農薬が日本のがん死亡者数を増加させてきたのかもしれません。

実際、「社会実情データ図録」というサイトを見ると、単位面積当たりの農薬使用量は日本が最も多く、アメリカの8倍も使われているので、やはり何らかの影響があると考えるのが妥当でしょう。

水道水中の農薬を除去するには、浄水器を設置するしかありませんが、何を買ったらいいか迷っている方には、3万円前後で買えるアルカリイオン整水器をお薦めします。

その理由は、単に農薬が除去できるだけでなく、以前にもご紹介しましたが、厚生労働省が認めた医療機器であり、消化器系の不調を改善する効果もあるからです。

また、野菜の残留農薬については、信用できる自然食品店で無農薬野菜を買うのが一番ですが、通常の野菜でも、皮をむいたり茹でこぼすなどの工夫でかなり残留農薬を減らすことができるそうです。

野菜の残留農薬を減らす方法について詳しく知りたい方は、『万病の引き金 活性酸素に負けない法 スカベンジャー料理が毒を消す』(増尾清:著、農文協・健康双書)という本を参照してください。

なお、胆のうがんのその他の原因として、唐辛子の摂取が考えられるそうで、家系的に胆のうがんの心配がある方は、唐辛子の摂取にご注意ください。

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