ゆうき凛々

飼い猫・田舎暮らし・作った物・趣味のこと
などなど。
まとまり無く、好き勝手なことを呟いていきます。

「本と私」

2011年10月13日 | 読書

どこかで聞いたような、お堅いとこが主催して原稿を募集してそうなタイトルにしてみました(笑) 

まあ、要するに、読書遍歴とでもいいましょうか……ね。

私が本を読むようになったのは、小学校4年生くらいの頃。
それまでは、小さな頃に読んだ童話の絵本ぐらいで、マンガも全然読みませんでした。
近所のちょっと上のお姉ちゃん達が、やれ「りぼん」だ「なかよし」だと夢中で読んでいるのが不思議でしたね。チラッと読ませてもらっても何がおもしろいのか全然わらかなかったし。
本といえば、買ってもらった「科学」を読む程度。
当時「○年の学習」と「○年の科学」のどちらかを月に一度学校で販売してたんですよ。で私は絶対的に「科学」派。
理科の実験ほど面白いものはない!!と思ってましたから(笑)
試験管とかスポイトとか、最高にワクワクする物たちでした。 

そんな私が、母と共に従兄弟の家に出かけたときに、その家にあった本を薦められて貸してもらうことになりました。正直、断り切れずに仕方なく……という感じだったような?
同時代の人は知ってるだろうという少年少女向けの推理小説本で「シャーロック・ホームズシリーズ」でした。
2、3歳上の従兄の本だったようです。
仕方なく読み始めた本でしたが、一冊読んで、即ハマりまして……。
読み終わらないと眠れない!!となり、母に呆れられました(^^;
その後、その従兄の本を借りまくり。
ホームズシリーズが無くなったので、しかたなくルパンシリーズへ移り……
そちらも読み尽くしてしまったので、学校の図書室から本を借りようと思ったのですが、おもしろそうな本が見つからず……
(今思えば、随分小さな図書室だったと思います。蔵書もめっちゃ少なかった)
母と共にバスで30分かかる熊本市内(当時は熊本城内にありました)の県立図書館へ借りに出かけるようになりました。
あくまでも推理小説に拘る私に、幅を広げた方がいいと思ったのか母は他の本も薦めまして。
私が一緒に行けなかったある日、「二年間の休暇」という分厚い本を勝手に借りてきました。
仕方なく読んでみたら、コレが結構おもしろかった。これ、別題は、「十五少年漂流記」です(^^)
同じジュール・ヴェルヌの「海底2万里」や、ちょっと前のブログに書いたコナン・ドイルの「失われた世界」もこの頃に読みました。

でも、いくら本好きになったとはいえ、小学校の図書館は「使えねー!」でしたし。
そうそう本なんて買えないし、県立図書館へ行くのも大変……というわけで、しばらくはそんなに読まなくなっていたんですが。
中学へ入る直前、長兄が色々と助言をくれました。

さすが10歳も上だけあって、「学生の時にああしておけば良かった」「こうしておけば良かった」と思うことも多かったらしく、学習に関しての助言もありましたが、図書館についても助言を貰いました。
曰く、タダで好きなだけ借りられて、借りるのも返すのも面倒じゃない(毎日通ってる場所にあるんだから、遠くまで交通費を使っていく必要がない)こんな便利なものを利用しない手はないぞ!学生の間だけの特権だぞ!と。

確かに当時、大人になって本を借りられる図書館は前述の県立図書館しかなかったですし、ブックオフも存在しませんでしたしね。
田舎なので古本屋もなかった……(T_T)
読みたくなったら、自分で買うか、県立図書館にでも行くしかなかったわけです。
なんとか全集とかになると、デカイし、重いし、高いし、で、大変ですしねー。

ということで、確かに図書館はしっかり使うべきだなーと思っていました。

で、中学へ入学しまして。
隣の席になった男の子が、なかなかおもしろい子でした。
その子、テストの時、ある程度の時間が過ぎたら、問題用紙の裏に絵を描いてたんですよ。
余裕でしょ?
という私もある程度過ぎたら「どう考えてもわからんもんはわからん!!」という開き直りの元、同じように絵を描いていたから知ってるんですけどね(笑) 
しかもその子、毎回毎回、必ず宇宙戦艦ヤマトを描いていた。私には何がおもしろいのかわからなかったんですが……。
ヤマトの良さを力説する彼のせいで、いつの間にやらヤマトを観てしまうことになり。
彼自身にも興味を持つことになり……

気付くと、その子、時たま教室にいない。
どこに行ったのか、と思っていると本を持って帰ってくる。
そうです。休み時間に図書館に行ってたんです。
いったい何を読んでるんだろ?と気になりまして。

ある時図書館に行き、読みたい本(例によって推理小説)を探していたら、全然別のところで彼の名前を見つけました。
当時、その中学の図書室では、2種類の図書カードで貸し出しを管理していました。
(きっと当時は同じやり方のところが多かったと思います)
各クラス別の個人用のカード(こちらはカウンター内においてあって、図書委員しか見られない)と、それぞれの本の裏表紙に挟まれた本のカード。
個人用のカードには借りた本の名前と借りた日、返した日が記載され、本のカードの方には借りた人の名前とクラスと日付が記載されていく、という奴。

で、私が見つけたのは本のカードの方。

そのカードを見て「あれ?こんな本をあいつ、借りてるんだ?」とわかったわけですよ。
で……
今考えるとストーカーみたいで気持ち悪いんですが(^^;……
彼の借りた本を探しては借りて読むということをやってみたんです。
普通なら自分が手を出さない種類の本を無理矢理読む、ということになりまして。
と、それも結構おもしろい!となったんですね。

まあ、そのストーカー行為はほんの僅かでやめたんですが。
(どうがんばっても興味を持てない本の方が多かったんだよー)
推理小説ばかりに偏るのではなく、色んな種類の本を読み漁ろう!!ってのだけは、私の中に残りました。
タダで色んな本を読みまくれるのは、数年間だけだ!!という気持ちもありまして…ね(^^;

高校は歴史のある学校だったので、蔵書も県内有数でした。
ので、ビックリするほど古い本とかありました。いつの仮名遣いだ!?ってのも多数。
外国名が全部漢字表記だったり(しかもフリガナ無し!)で、「読めねー!!」となったり…ね(笑) 
そして「今しかない」「今読んでおかないともったいない」という気持ちで、いろんなジャンルの本を借りまくりました。
エスペラント語の本とか、被服の歴史とか、育児の本とか……
どう考えても女子高生が好んで読むタイプの本じゃないだろ?ってのも色々と借りて読みました。
そんなこんなで、高校では常に学年ベスト3に入る貸し出し(?)数でした。
3年間図書委員で(最後は図書委員長でした)もちろん司書の先生にも可愛がってもらいました。閉館後にお茶とお菓子をごちそうになったり、ご自宅に遊びに行かせて貰ったり。
夏休みも特に多く本を貸し出して貰ったりしてね(^^;

卒業後、OL時代は、自分で本を買って読みまくりました。
昼休みも、家でも。
結婚して、子供ができて……と、忙しくなって本を読むことが減りましたけどねー。

今は結構近くに市の図書館があるし、ブックオフとかもあるので、中学に入る前に兄にもらった助言は意味をなさないのかもしれないけど。
でも読書の習慣をつけてくれる助けにはなったので、ありがたいなーと思ってます。
 


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