なぜか私は東京に行っていまして。
全然知らない地域を電車で移動し、駅を降りました。
もちろんそこも、見知らぬ場所。
と、何かが起こったようで。
周りは大騒ぎ。
振り向くと、ほんのちょっと前に自分の乗った電車が辿ってきた辺りが、
一面水浸しになっていました。
叫び声、泣き声、誰かを探す声が飛び交う中、人をかき分けて来た方向へ戻ろうとするけれど、溢れる水で先へ進めない。
仕方なく、まるで方向がわからない中、乗り物に乗れそうな方へと歩き続け。
やっと電車に乗って、乗り換えられそうな駅で降りてみたものの、そこはえらく田舎で。
どうやれば帰れるのか、土地勘が無い上に、方向音痴の私には全くわからない。
ケータイで旦那や子供達に連絡をとろうとするけれど、全く通じず。
途方に暮れる………
そんな夢でした。
一ヶ月以上過ぎてから、こんな夢。
迷子になっちゃうとか、なかなか家に帰れなくなるとか、見知らぬ土地で右往左往するとかいうのは、子供の頃から繰り返し見る夢ではあるんですが。
今回のは………いつもと違う。
正直自分のことを、優しい人間だと思ったことはない。どちらかというと、他人に対しては冷たいと思うんですけども。
必要以上に、共感……というか、自分のことのように感じてしまうことがあって。
それが辛いので、ドラマや映画（作り物の話でも、ドキュメントでも）殆ど見ないようになっていた時期もあるんですが。
昨夜の夢から自己分析してみると。
受け止めるのがしんどくて、感じないように自分をブロックしてたんだなぁ…と思います。
私は関西在住ですので、無事です。
なんの被害もありません。
親戚なども津波の被災地方面にはいません。
（関東には友人が数人いるんですけど）
なぜかこのブログを見に来てくださる方の数が増えていたので、「念のためお知らせしておいた方がいいよ」と地震直後に子供達に言われたんですが。
途中まで書きかけて……。
どうしてもアップできずに、ずっと放置してました。
何をどう書けばいいのか、考え出したらもう、何も書けなくなっちゃって。
神戸の震災の時、私は神戸に住んでいましたが、大した被害にはあっていません。
（旅行に出かける予定の朝でしたので、ちょっと時間が違えば、高速道路の上で被害にあっていたかもしれませんが）
食器は割れたし、一時的に電気は止まりましたけど、復旧も早かったし、水道、ガスは無事でした。
うちのマンションのすぐ裏の住宅地は、長いこと水道もガスも復旧しなかったけどね。
近くにあった旦那が店長をやっていた店舗は飾り天井が落下し、階段の手すりにはめ込まれていたガラスブロックが崩れて……と、そちらはそこそこ大変でしたけど。
あの災害の中では、ものすごく軽い被害でしかない程度です。
それでも……
地震の恐怖はしみついています。
ベランダから見た立ち上る幾筋もの黒い煙は目に焼き付いています。
しょっちゅう聞こえるヘリコプターの音が、余震前の地響きとよく似ていて……怖くて、腹立たしくて仕方なかったことも。
子供が通っていたリトミックの先生のマンションは、家中滅茶苦茶になって水槽が割れ、そのガラスで旦那さんが大怪我をされていた。
（一ヶ月後くらいに行っても、マンションの外に壊れたバスタブや便器が置いてあった）
同じマンションの別の階では、壁に横に亀裂が走っていたそうで、下手するとその階が潰れていたかもしれない。
近所の友達のとこは、旦那さんのお母さんを何とか被災地から連れてきたものの、元々心臓が悪かったので、震災のショックで発作を起こし。
近所の病院に連絡したけれど、酷い対応をされてそのまま亡くなった。
お葬式をしようにも、火葬場が一杯だし、お坊さんも足りなくて順番待ち。
そして火葬場では、駐車場の車の屋根に灰が積もるほどだったのだとか…。
その後の一周忌、三回忌なども、常にお坊さんに来てもらうのが大変だったそう。
（だいたい同じ日に重なってしまうので…）
旦那のお店に片づけに来てくれる社員やバイトの子たちが、「今日は父親を掘り出してきた」「今日は友達を捜し出してきた」なんて言っていたり。
（たぶん西側では）被災地からいちばん近いＰＣショップも併設していたので、周り中火事の中で焼け残ったビルにあった、周りが熱で溶けているパソコンを持ち込まれたり。（なんと、中身は無事だった！！）
旦那さんの会社が神戸の支社を閉じることになり、東京へ引っ越すお友達がいたり。
（引っ越しも、ものすごく多かったので、引っ越し会社のバイトも慣れない子が多かったようで、すごく手順が悪かったらしい。子供の三輪車に乗って運んでるバカもいた←こちらは目撃した）
直接の被害が無くても、あれこれ、あの震災で人生が変わってしまった人たちがいるんですよね……。
なんだか
忘れかけていたあれこれを、次々と思い出してしまいますね……。
「がんばれ」なんて簡単に言えません。
「一緒にがんばろう」と言えるほど、自分に何ができるのか、考えちゃってそれも言えないし。
実際大変なめにあってる人たちに、かけられる言葉なんてない。
そんなつもりではない言葉だったとしても、傷ついたり、腹が立ったりすることがあるのを知ってるから。
すみません。
今頃になって、やっと現実として受け止めてるところで。
（遅いよね……。うん）
私が見た夢のように。
目覚ましのアラームがなったら、夢から覚めて
「ああ、怖い夢だった」って。
そう、なったらいいのにね。
ごめんなさい。
久々なのに、こんなことしか書けなくて。
次からは、
多分ちゃんと、元のようなのーてんきな文章に戻します。