先日は、台湾・海岸巡防署の巡視船が香港に本拠を置く「世界華人保釣聯盟」のメンバーを載せた遊漁船と共に尖閣の領海に侵入しましたが、今朝は、中国農業部漁業局の魚政3隻が領海に侵入し、日本の巡視船による退去要求に対し、「本船は中国の海域で正当な公務を執行している」「妨害をするな。直ちに中国領海から離れなさい」「魚釣島を含む島嶼は中国の領土である」などと応答したのだそうです。
侵入は今年2度目ですが、内容がエスカレートしていること、国が購入の意思表示した後であること、日中外相会談のタイミングにも偶然かもしれませんが合っている事など、周到な作戦に基づいている事に注目すると同時に、対応策の実行が必要です。
中国監視船3隻が尖閣周辺に侵犯 「妨害するな、直ちに中国領海から離れろ」 - MSN産経ニュース
「妨害をするな。直ちに中国領海から離れなさい」「魚釣島を含む島嶼は中国の領土である」との盗人猛々しい、ずうずうしい発言は遊爺の記憶では初めてだと思われる、エスカレートした応答です。
火の無いところに煙を立て、発言や行動を執拗に繰り返し、反応を見ながら徐々にエスカレートさせ、やがては黒を白にしてしまう、中国の常套手段の一環です。
尖閣に陸上施設や人員配置をしないで、近海を艦船で定期巡回し、領土内に侵入する外国船に出て行けと警告する。この現状は、ついに日本と中国が同じレベルに並んだのです。
だから石原都知事は尖閣を購入し実効支配を強めると言っているのですが、国は現状を中国と共有しようとしているのか、安定管理と称して、中国と同じ管理レベルに留め様としているのです。
過日、国会の予算委員会で山田教授も指摘された様に、次は大漁船団の来襲のどさくさでの上陸作戦です。
ASEAN外相会議が開催されているカンボジアで、日中外相会談があり、玄葉氏は漁業監視船 3隻が沖縄県の尖閣諸島周辺の領海内に侵入したことを強く抗議すると共に、日本政府が尖閣諸島を国有化する方針を説明したのだそうですが、中国・楊外相は「尖閣は中国の固有の領土である」と逆に主張し会談は平行線に終わったのだそうです。
いま日本が行動しなければ、竹島や北方領土の二の舞になり、気が付いた時は中国に実効支配されてしまい、取り返す行動も出来ない状況になります。
先ずは都が購入する。そして都が実効支配の活動を開始し、更に国が連携し施設や都などの活動支援の部門を派遣するといった戦略の構築が早急に必要です。
中国の戦略は構築されていて、実行段階は、前述したように、日本と同等のレベルに達してきているのです。
国が都と対抗するのではなく、国家の主権を協調して護ることが必要なのです。
米・クリントン国務長官は半年後に退任されるのだそうですね。
尖閣は日米安保の対象だと明言を繰り返し、中国への抑止力を発揮していただいていましたが、国務省のベントレル報道部長が 9日の記者会見で、日本の尖閣諸島国有化方針について、「米国は尖閣諸島の最終的な主権について(特定の)立場を取らない」と述べ、当事者同士で平和的な解決をしろと発言したそうです。クリントン長官が明言される以前に一部にあった考え方が浮上してきています。
尖閣国有化で説明求める 米国務長官、訪日の際に - MSN産経ニュース
だったら、オスプレイも基地も要らないよと言いたくなります。
民主党が壊した日米安保体制。財政が苦しい米国は、そんな政権の国の為に自国の若者の命をかける訳にはいかないというのももっともな話でもあります。
自分の国は、先ず自分で守る体制づくりも求められます。
# 冒頭の画像は、今年2月に「漁政202」と共に接続水域内を航行した中国の漁業監視船「漁政35001」(右上)と、警戒する海上保安庁の巡視船「りゅうきゅう」
この花の名前は、 猩々袴(ショウジョウバカマ) 撮影場所;六甲高山植物園
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侵入は今年2度目ですが、内容がエスカレートしていること、国が購入の意思表示した後であること、日中外相会談のタイミングにも偶然かもしれませんが合っている事など、周到な作戦に基づいている事に注目すると同時に、対応策の実行が必要です。
中国監視船3隻が尖閣周辺に侵犯 「妨害するな、直ちに中国領海から離れろ」 - MSN産経ニュース
「妨害をするな。直ちに中国領海から離れなさい」「魚釣島を含む島嶼は中国の領土である」との盗人猛々しい、ずうずうしい発言は遊爺の記憶では初めてだと思われる、エスカレートした応答です。
火の無いところに煙を立て、発言や行動を執拗に繰り返し、反応を見ながら徐々にエスカレートさせ、やがては黒を白にしてしまう、中国の常套手段の一環です。
尖閣に陸上施設や人員配置をしないで、近海を艦船で定期巡回し、領土内に侵入する外国船に出て行けと警告する。この現状は、ついに日本と中国が同じレベルに並んだのです。
だから石原都知事は尖閣を購入し実効支配を強めると言っているのですが、国は現状を中国と共有しようとしているのか、安定管理と称して、中国と同じ管理レベルに留め様としているのです。
過日、国会の予算委員会で山田教授も指摘された様に、次は大漁船団の来襲のどさくさでの上陸作戦です。
ASEAN外相会議が開催されているカンボジアで、日中外相会談があり、玄葉氏は漁業監視船 3隻が沖縄県の尖閣諸島周辺の領海内に侵入したことを強く抗議すると共に、日本政府が尖閣諸島を国有化する方針を説明したのだそうですが、中国・楊外相は「尖閣は中国の固有の領土である」と逆に主張し会談は平行線に終わったのだそうです。
日中、尖閣巡り平行線 玄葉外相が監視船侵入を抗議 :日本経済新聞
【プノンペン=藤田祐樹】カンボジア訪問中の玄葉光一郎外相は11日、プノンペン市内のホテルで中国の楊潔(ち)外相と会談した。玄葉外相は同日午前に中国の漁業監視船3隻が沖縄県の尖閣諸島周辺の領海内に侵入したことを強く抗議。日本政府が尖閣諸島を国有化する方針を説明したが、楊外相は中国の従来の主張を繰り返し、議論は平行線をたどった。
日中の外相会談は、野田佳彦首相が尖閣諸島を国有化する方針を明らかにしてから初めてで、会談時間は予定の30分を超える約50分間に及んだ。
玄葉外相は尖閣諸島について「歴史的にも国際法的にもわが国固有の領土であることは疑いのない事実だ」とあらためて指摘。「領有権問題そのものが存在しない」と強調した。尖閣諸島を「平穏かつ安定的に維持・管理するため総合的に検討する」との遠回しな表現で国有化の方針を説明し、地権者からの所有権移転は対外的な問題ではないとの認識を示した。
一方、楊外相は「尖閣は中国の固有の領土である」との中国側の従来の見解を繰り返し、日本の国有化方針を強くけん制した。
11日には、午前4時半から7時半にかけて尖閣周辺の日本の領海に中国の漁業監視船「漁政35001」「漁政204」「漁政202」が相次ぎ侵入した。玄葉外相は領海侵入に強く抗議したうえで「日中関係の大局に影響を与えないように冷静に対処することが重要だ」と要請した。楊外相は尖閣は中国の領土だとする主張を繰り返した。
玄葉外相は日中双方の「国民感情の抜本的な改善が必要だ」と指摘。両政府間で「日中国民交流協議」を早期に立ち上げる方針で一致した。日中国交正常化40周年に関する行事の準備加速も呼びかけた。
日本政府はこれまで尖閣諸島の管理にあたり、国が所有する大正島以外の4島は個人から賃借を続けてきた。日中関係の悪化を避けつつも「尖閣諸島の平穏、安定的な維持管理を続ける」(外務省幹部)という目的が背景にある。島への立ち入りは禁じ、構造物の建造などの措置からは距離を置いてきた。
だが、4月中旬に東京都の石原慎太郎知事が尖閣購入計画を表明したことから事態は一変した。石原知事は、尖閣購入後は自然探査や環境保全のための開発など、実効支配を高めるための措置を講じる構え。中国側を強く刺激し、日中関係の火種が増えることが想定されるため「国が買い取った方がまだましな状況」(外務省幹部)との判断に傾いた。
中国国内ではインターネットなどを中心に日本政府の国有化方針に反発が強まり、共産党政権の対応次第では「弱腰」との批判が集まりかねない事態になっている。中国外交筋は「日本側が行動すれば、中国側も具体的な行動で対応していく」と強調。11日の中国公船の領海侵入も「尖閣国有化方針への報復措置」と日中外交筋は指摘する。
今年は日中両国の国交正常化40周年にあたり、両国政府は友好ムードの演出を目指していた。だが、尖閣国有化問題の浮上で、今秋を予定する一連の友好行事の円満な実施を危ぶむ声もある。
【プノンペン=藤田祐樹】カンボジア訪問中の玄葉光一郎外相は11日、プノンペン市内のホテルで中国の楊潔(ち)外相と会談した。玄葉外相は同日午前に中国の漁業監視船3隻が沖縄県の尖閣諸島周辺の領海内に侵入したことを強く抗議。日本政府が尖閣諸島を国有化する方針を説明したが、楊外相は中国の従来の主張を繰り返し、議論は平行線をたどった。
日中の外相会談は、野田佳彦首相が尖閣諸島を国有化する方針を明らかにしてから初めてで、会談時間は予定の30分を超える約50分間に及んだ。
玄葉外相は尖閣諸島について「歴史的にも国際法的にもわが国固有の領土であることは疑いのない事実だ」とあらためて指摘。「領有権問題そのものが存在しない」と強調した。尖閣諸島を「平穏かつ安定的に維持・管理するため総合的に検討する」との遠回しな表現で国有化の方針を説明し、地権者からの所有権移転は対外的な問題ではないとの認識を示した。
一方、楊外相は「尖閣は中国の固有の領土である」との中国側の従来の見解を繰り返し、日本の国有化方針を強くけん制した。
11日には、午前4時半から7時半にかけて尖閣周辺の日本の領海に中国の漁業監視船「漁政35001」「漁政204」「漁政202」が相次ぎ侵入した。玄葉外相は領海侵入に強く抗議したうえで「日中関係の大局に影響を与えないように冷静に対処することが重要だ」と要請した。楊外相は尖閣は中国の領土だとする主張を繰り返した。
玄葉外相は日中双方の「国民感情の抜本的な改善が必要だ」と指摘。両政府間で「日中国民交流協議」を早期に立ち上げる方針で一致した。日中国交正常化40周年に関する行事の準備加速も呼びかけた。
日本政府はこれまで尖閣諸島の管理にあたり、国が所有する大正島以外の4島は個人から賃借を続けてきた。日中関係の悪化を避けつつも「尖閣諸島の平穏、安定的な維持管理を続ける」(外務省幹部)という目的が背景にある。島への立ち入りは禁じ、構造物の建造などの措置からは距離を置いてきた。
だが、4月中旬に東京都の石原慎太郎知事が尖閣購入計画を表明したことから事態は一変した。石原知事は、尖閣購入後は自然探査や環境保全のための開発など、実効支配を高めるための措置を講じる構え。中国側を強く刺激し、日中関係の火種が増えることが想定されるため「国が買い取った方がまだましな状況」(外務省幹部)との判断に傾いた。
中国国内ではインターネットなどを中心に日本政府の国有化方針に反発が強まり、共産党政権の対応次第では「弱腰」との批判が集まりかねない事態になっている。中国外交筋は「日本側が行動すれば、中国側も具体的な行動で対応していく」と強調。11日の中国公船の領海侵入も「尖閣国有化方針への報復措置」と日中外交筋は指摘する。
今年は日中両国の国交正常化40周年にあたり、両国政府は友好ムードの演出を目指していた。だが、尖閣国有化問題の浮上で、今秋を予定する一連の友好行事の円満な実施を危ぶむ声もある。
石原都知事と違い、事なかれ主義で何事も先送りし相手国に付け込まれる外交を繰り返す外務省が、都知事の土地購入を妨害阻止するために国有化と言いだしたのに、中国に反発されている構図です。
外務省や政府は、中国寄りの方向なのに抗議されているとはおかしな話ですが、そこは外交、弱気や腰の引けた姿勢が見透かされると、一気に責め立てられるのです。外務省も政府も三流以下で、中国にいいように弄ばれていますね。
ベトナムは中国に対抗する為、徒党を組むことに成功し、米国の参画まで成し遂げ中国包囲網を構築しました。中国の対応は、ベトナムなどの要求への妥協姿勢に転じて、南シナ海から脅せば腰が折れる日本の東シナ海へ注力の方向転換を図る様子です。
インドも、真珠の首飾り作戦による中国の覇権拡大に、ようやく具体的反抗行動を開始した様ですね。
印、シーレーン監視強化 マラッカ付近海軍基地拡充 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
「日本側が行動すれば、中国側も具体的な行動で対応していく
いま日本が行動しなければ、竹島や北方領土の二の舞になり、気が付いた時は中国に実効支配されてしまい、取り返す行動も出来ない状況になります。
先ずは都が購入する。そして都が実効支配の活動を開始し、更に国が連携し施設や都などの活動支援の部門を派遣するといった戦略の構築が早急に必要です。
中国の戦略は構築されていて、実行段階は、前述したように、日本と同等のレベルに達してきているのです。
国が都と対抗するのではなく、国家の主権を協調して護ることが必要なのです。
米・クリントン国務長官は半年後に退任されるのだそうですね。
尖閣は日米安保の対象だと明言を繰り返し、中国への抑止力を発揮していただいていましたが、国務省のベントレル報道部長が 9日の記者会見で、日本の尖閣諸島国有化方針について、「米国は尖閣諸島の最終的な主権について(特定の)立場を取らない」と述べ、当事者同士で平和的な解決をしろと発言したそうです。クリントン長官が明言される以前に一部にあった考え方が浮上してきています。
尖閣国有化で説明求める 米国務長官、訪日の際に - MSN産経ニュース
だったら、オスプレイも基地も要らないよと言いたくなります。
民主党が壊した日米安保体制。財政が苦しい米国は、そんな政権の国の為に自国の若者の命をかける訳にはいかないというのももっともな話でもあります。
自分の国は、先ず自分で守る体制づくりも求められます。
# 冒頭の画像は、今年2月に「漁政202」と共に接続水域内を航行した中国の漁業監視船「漁政35001」(右上)と、警戒する海上保安庁の巡視船「りゅうきゅう」
この花の名前は、 猩々袴(ショウジョウバカマ) 撮影場所;六甲高山植物園
↓よろしかったら、お願いします。