政権交代が実現した米国。次期大統領と与野党との今後の展開のキーマンは、大統領を含めた4人だと、WSJエグゼクティブ・ワシントン・エディターのジェラルド・F・サイブ氏。
4人は、政界のエスタブリッシュメント(主流派)を象徴する人物だが、彼らはともに、同じ問いに直面している。その問いとは、自分たちが本当に主導権を握っているのかというものだと。
4人の政治家たちは皆、米国民が腐敗と非効率の象徴と見なすようになっている政治的主流派の代表だ。
サイブ氏は、政治キャリアの最終章かそれに近い場所にいる4人に、彼らが一緒になってイチかバチかの賭けに出ての政治不審の一掃を求めておられます。
政界のエスタブリッシュメント(主流派)を象徴する人物の4人はいま、78歳と80歳、70歳、78歳。
1人はリチャード・ニクソン氏が米大統領だった時代にワシントンで政治活動を始め、他の3人はロナルド・レーガン大統領の時代に始めた。
彼らはすべてを目にしてきた政界のエスタブリッシュメント(主流派)を象徴する人物。
それは裏返して観ると、1月6日に米国会議事堂を襲撃した米国市民の攻撃対象。
彼らはともに、同じ問いに直面している。その問いとは、自分たちが本当に主導権を握っているのかというものだとサイブ氏。
4人とは、次期大統領のジョー・バイデン氏、下院議長のナンシー・ペロシ氏、上院民主党院内総務のチャック・シューマー氏、上院共和党院内総務のミッチ・マコネル氏。
彼らがこれから目にするワシントン政界は、トリプルブルーの世界。
少なくとも理論上は、こうした状況が彼ら全員を政治的中道派に幾分近づけるはずだとサイブ氏。
民主党内では、左派・社会主義勢力が台頭していることから、バイデン、ペロシ、シューマーの3氏は、左派勢力に引っ張られるはず。
しかし、反エスタブリッシュメントを掲げるトランプ支持の岩盤層への配慮も求められる。
ただ、過去の当選大統領の獲得票数を上回ったトランプ氏ですが、直近の世論調査ではトランプ氏としては最低の支持率に落ち込んでいますが。
トランプ氏支持率、過去最低29% 米ピュー・リサーチ: 日本経済新聞
4人の政治家たちは皆、米国民が腐敗と非効率の象徴と見なすようになっている政治的主流派の代表だとサイブ氏。
4人は全員が政治キャリアの最終章かそれに近い場所にいる。理論上は、彼らが一緒になってイチかバチかの賭けに出ても失うものは何もないと。
トリプルブルーを達成した民主党。左派が台頭する党内の主導権争いが注目されます。
新型コロナ感染へのトランプ氏の対応批判という神風で、投票所に足を運ばなくてよい郵送投票の拡大もあり、反トランプ票を獲得する戦術が成功した民主党政権。
未だ収束が見えない新型コロナの感染と、経済の低迷が、これからはバイデン政権が矢面にたつこととなり、攻守が逆転します。
世界への影響が大きい政権交代。ハネムーン期間はどのくらいになるのか。その後はどうなるのか。空白の隙をつく中国の動きは何処まであるのか。目が離せませんね。
# 冒頭の画像は、バイデン新大統領
この花の名前は、シナマンサク
2月 7日は、北方領土の日
政府広報(北方領土問題) - YouTube
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4人は、政界のエスタブリッシュメント(主流派)を象徴する人物だが、彼らはともに、同じ問いに直面している。その問いとは、自分たちが本当に主導権を握っているのかというものだと。
4人の政治家たちは皆、米国民が腐敗と非効率の象徴と見なすようになっている政治的主流派の代表だ。
サイブ氏は、政治キャリアの最終章かそれに近い場所にいる4人に、彼らが一緒になってイチかバチかの賭けに出ての政治不審の一掃を求めておられます。
バイデン氏と米政界主流派、主導権を握れるか - WSJ 2021 年 1 月 19 日 ジェラルド・F・サイブ
次期大統領と民主・共和両党指導者、協力の可能性は
4人の政治家はいま、78歳と80歳、70歳、78歳だ。
このうち1人はリチャード・ニクソン氏が米大統領だった時代にワシントンで政治活動を始め、他の3人はロナルド・レーガン大統領の時代に始めた。彼らはすべてを目にしてきた。戦争、リセッション(景気後退)、共和党の支配と民主党の支配、テロリストの攻撃、そして現在は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を。
端的に言えば、彼らはまさに政界のエスタブリッシュメント(主流派)を象徴する人物だ。こうしたエスタブリッシュメント層は、1月6日に米国会議事堂を襲撃した米国市民の攻撃対象だった。政界主流派の一団は、その後の状況に対処する指揮を執っている。
彼らはともに、同じ問いに直面している。その問いとは、自分たちが本当に主導権を握っているのかというものだ。
彼らの名前を一人一人挙げれば、次期大統領のジョー・バイデン氏、下院議長のナンシー・ペロシ氏、上院民主党院内総務のチャック・シューマー氏、上院共和党院内総務のミッチ・マコネル氏だ。彼らは数十年にわたって互いのことを知っている。したがって、予想外の状況は起きないはずだ。彼らがこれから目にするワシントン政界は、上院では完璧に2党の勢力が均衡し、下院でも2党がほぼ均衡している。少なくとも理論上は、こうした状況が彼ら全員を政治的中道派に幾分近づけるはずだ。
しかし彼らが協力しようとしても、大きな抵抗が待ち受けている。
大統領に就任するバイデン氏の左側には、復活を遂げ同氏を圧倒しかねない民主党内進歩派がいる。そして右側には、ドナルド・トランプ大統領の支持基盤のかなりの部分を占め、少なくともバイデン氏の大統領選挙勝利の正当性を信じないと主張する人々が陣取っている。さらに言えば、トランプ氏がこれまでの大統領と違って、大衆に注目される立場を退かず、バイデン氏の活動余地を狭めると信ずるべき十分な理由がある。それどころかトランプ氏は、バイデン氏を攻撃するための基盤をつくろうと試みるだろう。
バイデン氏は、彼独特の政治的イメージが今の状況にうまく合致していることを願うだけだ。反トランプを貫くことが、この国の求めるものだという可能性がある。大統領職の理論の一つは、国民は前大統領と逆のことを新大統領に求めるというものだ。トランプ氏は反エスタブリッシュメントであり破壊者だったため、バイデン氏はエスタブリッシュメントであり国民を統合する者になろうとしており、それが国民の望みであることを願っている。彼の一番の望みは、その他の構造的な障害を克服できるほどの個人的な人気を得ることかもしれないが、多くの米国民は、そうなるには彼が年を取り過ぎているし、党を導く力がないのではないかと疑問を抱いている。
上院で予定されるトランプ大統領の弾劾裁判は、バイデン政権発足後に大いに人々の気を散らす可能性がある一方で、根深い対立を生む可能性もある。それと対極にあって、国を一つにまとめあげる可能性があるのは、別の危機である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックだ。バイデン氏はこれに関し、新たな連邦レベルの救済策を議会で早期に成立させようとしている。バイデン氏の上級顧問であるアニタ・ダン氏は、「COVIDの危機は、青い州の危機でも、赤い州の危機でもない」と指摘し、「早期に予定に組み込まなくてはならないという切迫感がある。状況が良くなっていないからだ。実際のところ、感染症の状況自体は、全ての面から見て、クリスマスの感染急増を経て、恐らく悪化を続けるだろう」と述べる。
次期大統領の仲間の指導者たちも、同様の困難に直面している。ペロシ氏は下院議長にとどまるが、民主党の下院でのリードは縮小した。同氏はリベラルな立場を取る議員だが、現在、左からは主張が激しく要求が多い一握りの若い進歩派議員の集団「スクワッド」の攻撃、右からは民主党穏健派の攻撃を受けている。穏健派は、「警察の予算削減」を求める進歩派の要求によって、自分たちが議席を失いかけたと考えている。
シューマー氏は、上院の多数党院内総務になる予定だが、彼がそうなれたのは、投票結果が所属する党に従って50対50で割れた場合に、カマラ・ハリス次期副大統領が最後の1票を投じることができるからだ。彼にとって、議事進行を妨げるための上院のツール(フィリバスター)は、彼がそれを終わらせるためにうまく立ち回らない限り、継続的な悩みの種となるだろう。バイデン氏はそれを終結させる動きのことを、愚かな策であり、深い対立を生むものだと考えているようだ。
一方、共和党のマコネル氏は上院で野党の院内総務に降格となる。このことは、彼が目標を達成するための最も明確な手段が、正面攻撃ではなく抵抗勢力としての後方からの攻撃となることを意味する。影響力を行使するやり方の一つは、バイデン氏との間で合意(ディール)を成立させることだろう。過去においてもマコネル氏はバイデン氏とともに働いてきた。他のやり方は合意を阻止することだ。
マコネル氏が合意を目指す場合、トランプ氏が政権外から行使可能なあらゆる継続的抵抗と闘い、同時に、2024年大統領選への出馬に関心を持ち、トランプ氏の基盤を部分的に利用しようとする一部の共和党上院議員の抵抗に対処しなければならない。
4人の政治家たちは皆、米国民が腐敗と非効率の象徴と見なすようになっている政治的主流派の代表だ。そうした国民意識を形作る上で、「ワシントンの政界は崩壊している。あなたの代弁者である議員はその問題の一部だ」という類いの訴えかけで始まるキャンペーン広告が果たしてきた役割は小さくない。こうしたキャンペーンは長年にわたり何億ドルもの資金を使ってきた。
しかし、4人は全員が政治キャリアの最終章かそれに近い場所にいる。理論上は、彼らが一緒になってイチかバチかの賭けに出ても失うものは何もない。違うだろうか?
次期大統領と民主・共和両党指導者、協力の可能性は
4人の政治家はいま、78歳と80歳、70歳、78歳だ。
このうち1人はリチャード・ニクソン氏が米大統領だった時代にワシントンで政治活動を始め、他の3人はロナルド・レーガン大統領の時代に始めた。彼らはすべてを目にしてきた。戦争、リセッション(景気後退)、共和党の支配と民主党の支配、テロリストの攻撃、そして現在は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を。
端的に言えば、彼らはまさに政界のエスタブリッシュメント(主流派)を象徴する人物だ。こうしたエスタブリッシュメント層は、1月6日に米国会議事堂を襲撃した米国市民の攻撃対象だった。政界主流派の一団は、その後の状況に対処する指揮を執っている。
彼らはともに、同じ問いに直面している。その問いとは、自分たちが本当に主導権を握っているのかというものだ。
彼らの名前を一人一人挙げれば、次期大統領のジョー・バイデン氏、下院議長のナンシー・ペロシ氏、上院民主党院内総務のチャック・シューマー氏、上院共和党院内総務のミッチ・マコネル氏だ。彼らは数十年にわたって互いのことを知っている。したがって、予想外の状況は起きないはずだ。彼らがこれから目にするワシントン政界は、上院では完璧に2党の勢力が均衡し、下院でも2党がほぼ均衡している。少なくとも理論上は、こうした状況が彼ら全員を政治的中道派に幾分近づけるはずだ。
しかし彼らが協力しようとしても、大きな抵抗が待ち受けている。
大統領に就任するバイデン氏の左側には、復活を遂げ同氏を圧倒しかねない民主党内進歩派がいる。そして右側には、ドナルド・トランプ大統領の支持基盤のかなりの部分を占め、少なくともバイデン氏の大統領選挙勝利の正当性を信じないと主張する人々が陣取っている。さらに言えば、トランプ氏がこれまでの大統領と違って、大衆に注目される立場を退かず、バイデン氏の活動余地を狭めると信ずるべき十分な理由がある。それどころかトランプ氏は、バイデン氏を攻撃するための基盤をつくろうと試みるだろう。
バイデン氏は、彼独特の政治的イメージが今の状況にうまく合致していることを願うだけだ。反トランプを貫くことが、この国の求めるものだという可能性がある。大統領職の理論の一つは、国民は前大統領と逆のことを新大統領に求めるというものだ。トランプ氏は反エスタブリッシュメントであり破壊者だったため、バイデン氏はエスタブリッシュメントであり国民を統合する者になろうとしており、それが国民の望みであることを願っている。彼の一番の望みは、その他の構造的な障害を克服できるほどの個人的な人気を得ることかもしれないが、多くの米国民は、そうなるには彼が年を取り過ぎているし、党を導く力がないのではないかと疑問を抱いている。
上院で予定されるトランプ大統領の弾劾裁判は、バイデン政権発足後に大いに人々の気を散らす可能性がある一方で、根深い対立を生む可能性もある。それと対極にあって、国を一つにまとめあげる可能性があるのは、別の危機である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックだ。バイデン氏はこれに関し、新たな連邦レベルの救済策を議会で早期に成立させようとしている。バイデン氏の上級顧問であるアニタ・ダン氏は、「COVIDの危機は、青い州の危機でも、赤い州の危機でもない」と指摘し、「早期に予定に組み込まなくてはならないという切迫感がある。状況が良くなっていないからだ。実際のところ、感染症の状況自体は、全ての面から見て、クリスマスの感染急増を経て、恐らく悪化を続けるだろう」と述べる。
次期大統領の仲間の指導者たちも、同様の困難に直面している。ペロシ氏は下院議長にとどまるが、民主党の下院でのリードは縮小した。同氏はリベラルな立場を取る議員だが、現在、左からは主張が激しく要求が多い一握りの若い進歩派議員の集団「スクワッド」の攻撃、右からは民主党穏健派の攻撃を受けている。穏健派は、「警察の予算削減」を求める進歩派の要求によって、自分たちが議席を失いかけたと考えている。
シューマー氏は、上院の多数党院内総務になる予定だが、彼がそうなれたのは、投票結果が所属する党に従って50対50で割れた場合に、カマラ・ハリス次期副大統領が最後の1票を投じることができるからだ。彼にとって、議事進行を妨げるための上院のツール(フィリバスター)は、彼がそれを終わらせるためにうまく立ち回らない限り、継続的な悩みの種となるだろう。バイデン氏はそれを終結させる動きのことを、愚かな策であり、深い対立を生むものだと考えているようだ。
一方、共和党のマコネル氏は上院で野党の院内総務に降格となる。このことは、彼が目標を達成するための最も明確な手段が、正面攻撃ではなく抵抗勢力としての後方からの攻撃となることを意味する。影響力を行使するやり方の一つは、バイデン氏との間で合意(ディール)を成立させることだろう。過去においてもマコネル氏はバイデン氏とともに働いてきた。他のやり方は合意を阻止することだ。
マコネル氏が合意を目指す場合、トランプ氏が政権外から行使可能なあらゆる継続的抵抗と闘い、同時に、2024年大統領選への出馬に関心を持ち、トランプ氏の基盤を部分的に利用しようとする一部の共和党上院議員の抵抗に対処しなければならない。
4人の政治家たちは皆、米国民が腐敗と非効率の象徴と見なすようになっている政治的主流派の代表だ。そうした国民意識を形作る上で、「ワシントンの政界は崩壊している。あなたの代弁者である議員はその問題の一部だ」という類いの訴えかけで始まるキャンペーン広告が果たしてきた役割は小さくない。こうしたキャンペーンは長年にわたり何億ドルもの資金を使ってきた。
しかし、4人は全員が政治キャリアの最終章かそれに近い場所にいる。理論上は、彼らが一緒になってイチかバチかの賭けに出ても失うものは何もない。違うだろうか?
政界のエスタブリッシュメント(主流派)を象徴する人物の4人はいま、78歳と80歳、70歳、78歳。
1人はリチャード・ニクソン氏が米大統領だった時代にワシントンで政治活動を始め、他の3人はロナルド・レーガン大統領の時代に始めた。
彼らはすべてを目にしてきた政界のエスタブリッシュメント(主流派)を象徴する人物。
それは裏返して観ると、1月6日に米国会議事堂を襲撃した米国市民の攻撃対象。
彼らはともに、同じ問いに直面している。その問いとは、自分たちが本当に主導権を握っているのかというものだとサイブ氏。
4人とは、次期大統領のジョー・バイデン氏、下院議長のナンシー・ペロシ氏、上院民主党院内総務のチャック・シューマー氏、上院共和党院内総務のミッチ・マコネル氏。
彼らがこれから目にするワシントン政界は、トリプルブルーの世界。
少なくとも理論上は、こうした状況が彼ら全員を政治的中道派に幾分近づけるはずだとサイブ氏。
民主党内では、左派・社会主義勢力が台頭していることから、バイデン、ペロシ、シューマーの3氏は、左派勢力に引っ張られるはず。
しかし、反エスタブリッシュメントを掲げるトランプ支持の岩盤層への配慮も求められる。
ただ、過去の当選大統領の獲得票数を上回ったトランプ氏ですが、直近の世論調査ではトランプ氏としては最低の支持率に落ち込んでいますが。
トランプ氏支持率、過去最低29% 米ピュー・リサーチ: 日本経済新聞
4人の政治家たちは皆、米国民が腐敗と非効率の象徴と見なすようになっている政治的主流派の代表だとサイブ氏。
4人は全員が政治キャリアの最終章かそれに近い場所にいる。理論上は、彼らが一緒になってイチかバチかの賭けに出ても失うものは何もないと。
トリプルブルーを達成した民主党。左派が台頭する党内の主導権争いが注目されます。
新型コロナ感染へのトランプ氏の対応批判という神風で、投票所に足を運ばなくてよい郵送投票の拡大もあり、反トランプ票を獲得する戦術が成功した民主党政権。
未だ収束が見えない新型コロナの感染と、経済の低迷が、これからはバイデン政権が矢面にたつこととなり、攻守が逆転します。
世界への影響が大きい政権交代。ハネムーン期間はどのくらいになるのか。その後はどうなるのか。空白の隙をつく中国の動きは何処まであるのか。目が離せませんね。
# 冒頭の画像は、バイデン新大統領
この花の名前は、シナマンサク
2月 7日は、北方領土の日
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