先日、「習近平が恐れるべき敵は、米国ではなく自国民」と言う題で、中国社会に溜まった国民の不満は、一般民衆が一触即発で突然暴徒化してしまう危機的状況にあることを書いていました。
思想や宗教に偏っていない一般民衆でさえと言う話ですから、宗教や、憲政を求めたり、言論や思想・信条の自由を求めたり、民族差別を批判したり、格差社会を批判したりといった人々においおやということになります。
共産党政府が核心的利益に数えるウィグル地区の平定で、その目的で習近平が訪問した直後に爆発事件が発生しました。厳戒態勢の最中に準備実行されたことは、地下でそれだけ支持者が増えていることで、習近平政権には大きな打撃となると、青山繁晴氏は指摘しておられます。
そして、図らずも、「習氏が認識する国家安全上の危機は外敵からの脅威など単純なものではなく、むしろ国内問題から発する「内なる脅威」が主なのである。」と述べておられるのが、石平氏。
習近平が恐れるべき敵は、米国ではなく自国民 - 遊爺雑記帳
新疆ウイグルで爆発、3人死亡―習主席視察直後 - WSJ.com
2014/05/01 ザ・ボイス 青山繁晴 ニュース解説「新疆ウイグルの駅で爆発 習近平国家主席を狙ったテロの可能性も」「日独首脳会談 ウクライナ問題で連携」など - YouTube
習近平も国内の危機的状況を認識しているから、「総体的国家安全観」を唱えたのですね。
共産党の一党独裁に対する国民の不信感と反発が広がっている"政治"、バブル崩壊による"経済破綻"の危機、イデオロギー中心の「官製文化」が無力化、年間20万件前後の暴動・騒動事件が発生する不安定な"危機的社会"の5つを習氏の「総体的安全観」では強調しているのだと。
いまやGDP第二位の大国となり、その経済力と経済に裏打ちされ拡大を続ける軍事力を背景に、米国に追いつき追い越すとの幻影におののいたり、札束外交や13億の民の市場への魅力に屈したりする国々がほとんどですが、中国の弱点、アキレス腱をきちんと把握することが重要と、石平氏は唱えています。
孫子の兵法で「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず」「彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば戦う毎に必ず敗る」とありますね。そして、敵の弱点を攻めるのが必勝法です。
中国の弱点、アキレス腱を攻めることは、中国の国民を解放することにもなり、アジアひいては世界の平和にもつながるのです。
誰がやるのか。世界の有志の国々が連携してやるのですが、米国が人権問題を中心に指摘していますが、第二次オバマ政権になって、旗色がおかしくなってきていました。
そこで、敗戦国であることと、反日歴史問題の急所をプロパガンダで攻められている日本が、国内の犠牲を強いて覇権拡大を進めている中国の実情を世界に知らしめる努力が必要です。
安倍首相の欧州歴訪で、その成果が上がることを願っています。
# 冒頭の画像は、爆発事件のあったウイグル自治区ウルムチ駅前
この花の名前は、ホトトギス 撮影場所;六甲高山植物園 (2013年 9月 撮影)
↓よろしかったら、お願いします。
思想や宗教に偏っていない一般民衆でさえと言う話ですから、宗教や、憲政を求めたり、言論や思想・信条の自由を求めたり、民族差別を批判したり、格差社会を批判したりといった人々においおやということになります。
共産党政府が核心的利益に数えるウィグル地区の平定で、その目的で習近平が訪問した直後に爆発事件が発生しました。厳戒態勢の最中に準備実行されたことは、地下でそれだけ支持者が増えていることで、習近平政権には大きな打撃となると、青山繁晴氏は指摘しておられます。
そして、図らずも、「習氏が認識する国家安全上の危機は外敵からの脅威など単純なものではなく、むしろ国内問題から発する「内なる脅威」が主なのである。」と述べておられるのが、石平氏。
習近平が恐れるべき敵は、米国ではなく自国民 - 遊爺雑記帳
新疆ウイグルで爆発、3人死亡―習主席視察直後 - WSJ.com
2014/05/01 ザ・ボイス 青山繁晴 ニュース解説「新疆ウイグルの駅で爆発 習近平国家主席を狙ったテロの可能性も」「日独首脳会談 ウクライナ問題で連携」など - YouTube
中国を過大評価するな (5/1 産経 【石平のChina Watch】)
先月15日、新設された中国中央国家安全委員会が初会議を開いた。冒頭、委員会トップの習近平国家主席は「重要講話」を行い、その中で「総体的国家安全観」という耳新しい概念を持ち出した。
一般的に「国家安全」とは、「外部からの軍事的脅威に対する国家の安全」という意味合いで理解されることが多いが、習氏のいう「総体的国家安全」はそれとは異なる。
講話では「政治安全、国土安全、軍事安全、経済安全、文化安全、社会安全、科学安全、生態安全、資源安全」などの11項目を羅列し、それらの「安全」をすべて守っていくのが「総体的安全観」の趣旨だと説明した。
11項目の中で習氏が特に強調しているのが「政治、経済、軍事、文化、社会」の5つである。この5項目の中で外国からの軍事的脅威に対する「軍事安全」以外はすべて国内問題としての「安全」を指しているのだ。
つまり、習氏の「総体的安全観」には主に国内の安全問題が念頭にあることがよく分かる。
そして習氏は、国家安全委員会の主要任務としてとりわけ政治、経済、社会、文化の「安全保障」を強調してみせた。逆に理解すれば、この国の主要な構成部分となる政治、経済、社会、文化の多岐において、国家安全を脅かすような危険要素があまねく存在している、ということになるのだ。
中国の現状はまさにその通りだ。たとえば政治の面では共産党の一党独裁に対する国民の不信感と反発が広がっているのは周知の事実。バブルの崩壊に伴う経済破綻の危険も日々迫っている。
そして文化の面では、娯楽やセックスを追い求める大衆文化が勢いを増し、イデオロギー中心の「官製文化」が無力化していることは1月23日掲載の本欄指摘の通りだ。
社会に関して言えば、年間20万件前後の暴動・騒動事件の発生はまさに、中国社会が大変不安定な危機状態にあることを示している。
人間の体に例えて言えば、今の中国はまさに全身病巣の重病人となったようなものだ。命を支える主要器官のすべてが危険な病気に侵されている状況である。
このような厳しい現実があるからこそ、習氏が認識する国家安全上の危機は外敵からの脅威など単純なものではなく、むしろ国内問題から発する「内なる脅威」が主なのである。
そして、彼と彼が率いる国家安全委員会が、国内危機の対処に精いっぱいであることも容易に想像できよう。
それは日本にとって都合の良いことだ。
中国共産党政権が常に「内なる脅威」にさらされていることが、彼らの進める対外拡張戦略の足かせになっているからである。
もう一つ、それほどの「内なる脅威」を抱えている中国が国際舞台での覇権争いで、超大国の米国と伍(ご)してゆくのにはやはり無理がある。
経済と軍事力の大差はもとより、オバマ大統領には、習氏のような国内問題としての「政治安全」や「文化安全」を心配する必要がまったくないから、発揮できる力の差は歴然としている。
われわれは中国の拡張政策の脅威を十分に認識しておきながら、彼らの弱点、アキレス腱(けん)もきちんと把握すべきだ。
中国の実力を過大評価して、あたかもかの国が世界を制覇しているかのような過剰な想像にとらわれることは、中国に対抗して平和と秩序を守るわれわれの固い意志をそぐ意味では、むしろ有害であろう。
とにかく、中国と習氏の覇権主義的危険性と、あやふやな足元の両方をちゃんと見た上で彼らへの対策を考えるのが賢明である。
先月15日、新設された中国中央国家安全委員会が初会議を開いた。冒頭、委員会トップの習近平国家主席は「重要講話」を行い、その中で「総体的国家安全観」という耳新しい概念を持ち出した。
一般的に「国家安全」とは、「外部からの軍事的脅威に対する国家の安全」という意味合いで理解されることが多いが、習氏のいう「総体的国家安全」はそれとは異なる。
講話では「政治安全、国土安全、軍事安全、経済安全、文化安全、社会安全、科学安全、生態安全、資源安全」などの11項目を羅列し、それらの「安全」をすべて守っていくのが「総体的安全観」の趣旨だと説明した。
11項目の中で習氏が特に強調しているのが「政治、経済、軍事、文化、社会」の5つである。この5項目の中で外国からの軍事的脅威に対する「軍事安全」以外はすべて国内問題としての「安全」を指しているのだ。
つまり、習氏の「総体的安全観」には主に国内の安全問題が念頭にあることがよく分かる。
そして習氏は、国家安全委員会の主要任務としてとりわけ政治、経済、社会、文化の「安全保障」を強調してみせた。逆に理解すれば、この国の主要な構成部分となる政治、経済、社会、文化の多岐において、国家安全を脅かすような危険要素があまねく存在している、ということになるのだ。
中国の現状はまさにその通りだ。たとえば政治の面では共産党の一党独裁に対する国民の不信感と反発が広がっているのは周知の事実。バブルの崩壊に伴う経済破綻の危険も日々迫っている。
そして文化の面では、娯楽やセックスを追い求める大衆文化が勢いを増し、イデオロギー中心の「官製文化」が無力化していることは1月23日掲載の本欄指摘の通りだ。
社会に関して言えば、年間20万件前後の暴動・騒動事件の発生はまさに、中国社会が大変不安定な危機状態にあることを示している。
人間の体に例えて言えば、今の中国はまさに全身病巣の重病人となったようなものだ。命を支える主要器官のすべてが危険な病気に侵されている状況である。
このような厳しい現実があるからこそ、習氏が認識する国家安全上の危機は外敵からの脅威など単純なものではなく、むしろ国内問題から発する「内なる脅威」が主なのである。
そして、彼と彼が率いる国家安全委員会が、国内危機の対処に精いっぱいであることも容易に想像できよう。
それは日本にとって都合の良いことだ。
中国共産党政権が常に「内なる脅威」にさらされていることが、彼らの進める対外拡張戦略の足かせになっているからである。
もう一つ、それほどの「内なる脅威」を抱えている中国が国際舞台での覇権争いで、超大国の米国と伍(ご)してゆくのにはやはり無理がある。
経済と軍事力の大差はもとより、オバマ大統領には、習氏のような国内問題としての「政治安全」や「文化安全」を心配する必要がまったくないから、発揮できる力の差は歴然としている。
われわれは中国の拡張政策の脅威を十分に認識しておきながら、彼らの弱点、アキレス腱(けん)もきちんと把握すべきだ。
中国の実力を過大評価して、あたかもかの国が世界を制覇しているかのような過剰な想像にとらわれることは、中国に対抗して平和と秩序を守るわれわれの固い意志をそぐ意味では、むしろ有害であろう。
とにかく、中国と習氏の覇権主義的危険性と、あやふやな足元の両方をちゃんと見た上で彼らへの対策を考えるのが賢明である。
習近平も国内の危機的状況を認識しているから、「総体的国家安全観」を唱えたのですね。
共産党の一党独裁に対する国民の不信感と反発が広がっている"政治"、バブル崩壊による"経済破綻"の危機、イデオロギー中心の「官製文化」が無力化、年間20万件前後の暴動・騒動事件が発生する不安定な"危機的社会"の5つを習氏の「総体的安全観」では強調しているのだと。
いまやGDP第二位の大国となり、その経済力と経済に裏打ちされ拡大を続ける軍事力を背景に、米国に追いつき追い越すとの幻影におののいたり、札束外交や13億の民の市場への魅力に屈したりする国々がほとんどですが、中国の弱点、アキレス腱をきちんと把握することが重要と、石平氏は唱えています。
孫子の兵法で「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず」「彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば戦う毎に必ず敗る」とありますね。そして、敵の弱点を攻めるのが必勝法です。
中国の弱点、アキレス腱を攻めることは、中国の国民を解放することにもなり、アジアひいては世界の平和にもつながるのです。
誰がやるのか。世界の有志の国々が連携してやるのですが、米国が人権問題を中心に指摘していますが、第二次オバマ政権になって、旗色がおかしくなってきていました。
そこで、敗戦国であることと、反日歴史問題の急所をプロパガンダで攻められている日本が、国内の犠牲を強いて覇権拡大を進めている中国の実情を世界に知らしめる努力が必要です。
安倍首相の欧州歴訪で、その成果が上がることを願っています。
# 冒頭の画像は、爆発事件のあったウイグル自治区ウルムチ駅前
この花の名前は、ホトトギス 撮影場所;六甲高山植物園 (2013年 9月 撮影)
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このテロを賛美すべきなのでは。
# テロ行為はいかなる理由であっても許されるものではありませんが...。