遊爺雑記帳

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中国で相次ぐ大物幹部の汚職摘発 軍内部に習氏を恨む人脈存在

2021-06-02 01:33:55 | 中国 全般
 中国の奥の院(中南海)で、熾烈(しれつ)な暗闘が展開されていると解説しておられるのは、ジャーナリストの宮崎正弘氏。
 相次ぐ大物幹部の汚職摘発は、軍の内部に、習氏を恨む人脈が存在し、習近平国家主席が人民解放軍を掌握して、盤石の態勢とはなっていない証だと。
 
【中国暴発】習主席は軍を完全掌握していない!? 相次ぐ大物幹部の汚職摘発で露呈…軍内部に習氏を恨む人脈存在 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2021.6.1

 中国の奥の院(中南海)で、熾烈(しれつ)な暗闘が展開されている

 
2020年5月に、中国造船大手「中国船舶重工集団」(現・中国船舶集団)の胡問鳴元会長が党籍剥奪処分となった。同集団は、国産空母「山東」建造の基軸企業だ。

 
19年に同集団社長だった孫波は懲役12年の判決を受けた。この胡問鳴と孫波の摘発は大きな事件だ。発注元が中央軍事委員会の装備発展部(=かつての総装備部)だから、捜査が遡及(そきゅう)するのは当然の流れである。

 
装備発展部は「汚職体質の伏魔殿」といわれ、しかも江沢民元国家主席派の巣窟である。装備調達は利権絡みの発注が多い。

 
中国海軍副参謀長だった宋学は先月、重大な規律違反容疑で、全国人民代表大会(全人代=国会に相当)代表の役職を罷免された。宋学は空母開発に関わった

 
大手国有企業「中国兵器工業集団」の尹家緒元会長が4月に逮捕された。尹家緒は、傘下の「長安汽車集団」のCEOを務めた。長安汽車集団は、米フォードや日本のマツダと提携した軍系の自動車企業である。

 
続いて、同「中国核工業集団」の幹部、劉厚成が「規律違反」「法律違反」として逮捕された。

 中国兵器工業集団は、国務院国有資産監督管理委員会が管理、監督する。総資産約6兆3500億円、19年の売り上げは約7兆5000億円というマンモスである。

 銃器、弾薬の開発と製造。装甲車、戦車、無人偵察機などの航空機、ミサイル、水陸両用車、爆弾などの軍事製品の製造。また、民間向けにレーダー・光学製品、各種機械、化学製品、爆発物やブラスト材の製造を行い、国内では土木建設も行う。このグループの中に、中国最大の兵器製造企業「ノリンコ」(中国北方工業公司)がある。

 中国核工業集団は、中国の原発を担う大企業だ。従業員およそ10万人。関連会社は原発ばかりか火力発電も活発で海外に進出する。

 筆者は3年前に、東南アジア・東ティモールの山奥で「中国核工業」の工事現場をみて驚いた。東ティモールにまで原発を建造しにきているのかと思ったが、首都ディリの日本大使館で確かめると、「あれは火力発電所です」と指摘されたことを思い出した。

 この
一連の汚職摘発で露呈したことは、習近平国家主席が人民解放軍を掌握して、盤石の態勢とはなっていない事実だ。軍の内部に、習氏を恨む人脈が存在している。伝統的な軍の腐敗体質に、どこまでメスを入れられるかという難題が浮かんだ。

 香港弾圧、ウイグルでのジェノサイド(民族大虐殺)、台湾、沖縄県・尖閣諸島への脅しなど、
中国が対外的に喧噪(けんそう)なとき、必ず内部で重大な問題が起きているのである。

 来秋の党大会人事は、まだまだ波瀾(はらん)万丈だ。 (敬称略)

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 ■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『WORLD RESET 2021大暴落にむかう世界』(ビジネス社)、『中国解体 2021 日本人のための脱チャイナ入門』(徳間書店)など多数。
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 2019年に、中国造船大手「中国船舶重工集団」(現・中国船舶集団)の社長だった孫波が懲役12年の判決。
 2020年 5月には、同集団の胡問鳴元会長が党籍剥奪処分。
 同集団は、国産空母「山東」建造の基軸企業。この胡問鳴と孫波の摘発は大きな事件だと宮崎氏。
 空母発注元は中央軍事委員会の装備発展部で、捜査が遡及するのは当然の流れだと。

 装備発展部は「汚職体質の伏魔殿」といわれ、しかも江沢民元国家主席派の巣窟。装備調達は利権絡みの発注が多いのだそうです。
 空母開発に関わった中国海軍副参謀長だった宋学は先月、重大な規律違反容疑で、全人代代表の役職を罷免。

 「中国兵器工業集団」元会長で、傘下の「長安汽車集団」CEOを務めた尹家緒が 4月に逮捕された。
 長安汽車集団は、米フォードや日本のマツダと提携した軍系の自動車企業。

 続いて、同「中国核工業集団」の幹部、劉厚成が「規律違反」「法律違反」として逮捕。

 一連の汚職摘発で露呈したことは、軍の内部に、習氏を恨む人脈が存在していて、習近平国家主席が人民解放軍を掌握して、盤石の態勢とはなっていない事実だと宮崎氏。

 腐敗撲滅の御旗の基に、政敵をつぎつぎと失脚させて、習近平の国家主席の座を定着させたのは王岐山。
 現在は副主席に収まり、定年は免れていますが、表舞台ではあまり姿が見られなくなっていますね。
 王岐山副主席、「第12回中米ビジネスリーダー及び元政府高官対話」の米国代表と会談_中国国際放送局

 王岐山の時は着手が進まなかった軍への政敵排除による習近平の地位固め。
 中国が対外的に喧噪な時は、必ず内部で重大な問題が起きていると宮崎氏。
 軍掌握にメスを入れ始めた習近平。国内の権力地盤固めの仕上げが成るのか。国内の眼をそらすための対外喧噪では何をしでかすのか。巷で姦しい、台湾&尖閣侵攻なのか。
 要注目ですね。



 # 冒頭の画像は、習近平主席




 この花の名前は、プルサティラ・ブルガーリス


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