遊爺雑記帳

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何もしないのに勝ち切りそうな俺たちの女帝・小池百合子と、都知事選は落ちてもいい蓮舫の残念な現状

2024-06-19 01:33:55 | my notice
 東京都知事選、注目の6月20日告示を迎えようとしています。
 それに先立ち、小池さん、蓮舫さんが夫々 7項目の政策発表。蓮舫さんの項目では、神宮外苑再開発で「100年の森を切るな」と訴えていましたが姿は見られず 1番以外は抽象的な文学表現で政策とは言い難いと感じるのは、遊爺だけ。。
 巷では、多くの論評がとびかっていますが、蓮舫さんは、衆議院選に転籍も念頭の戦略もあるとの珍しい視点の山本一郎氏の解説が、腑に落ちました。
 
何もしないのに勝ち切りそうな俺たちの女帝・小池百合子と、都知事選は落ちてもいい蓮舫の残念な現状 【山本一郎ズアイ】鳥獣戯画化する東京都知事選と困り果てる東京都民、もうちょっとマシな戦いにはならなかったのか | JBpress (ジェイビープレス) 2024.6.18(火) 山本一郎:財団法人情報法制研究所 事務局次長・上席研究員

 東京都知事選、注目の6月20日告示を迎えようとしています。

 それに
先駆けて行われた沖縄県議選では、玉城デニー沖縄県政にとってはダメージとなる自由民主党系の勝利(沖縄県知事・玉城デ二ーさんを支持する県議会与党の過半数割れ)という結果となりました

 
裏金問題で揺れる岸田文雄政権ですが、政治不信を揺るがす政治資金規正法の問題よりも、沖縄県民からすれば「そんなことより玉城デ二―どうにかしろ」というのが民意となったようで、沖縄地方政治のリアリズムを肌で感じる結果となりました

 
相対する東京都知事選、告示前の情勢調査たけなわといった様相ですが、各社数字がまあまあ出揃う中で、ディフェンディングチャンピオンである俺たちの女帝・小池百合子さんが特に何もしていないのに盤石の選挙戦に突入しそうです

 他方、
実質的に共産党に担がれた蓮舫さん(元立憲民主党・現無所属)は、なぜか告示の3週間も早く立候補表明して微妙に失速してしまっている感じが否めません。大丈夫なのでしょうか。

 というのも、
目黒都議補選と静岡県知事選の与野党対決に勝ち、その勢いで蓮舫さん陣営は東京5区選出の立憲民主党幹事長代理、手塚仁雄さんが丸抱えする形で選挙戦に突入してみたまではいいんですが……、例によって活動を乗っ取るのが得意技の日本共産党に飲み込まれてしまって、公職選挙法違反の事前運動ど真ん中の行き過ぎたやり口になってしまいました

 どうしてこうなってしまったのでしょう。

 しかも、これから蓮舫さん陣営も公約を出すそうなんですが、
どういうわけか神宮外苑再開発で「100年の森を切るな」的なデマを前面に立てて選挙戦を戦うようなのです。意味が分かりません。どうしてこうなってしまったのでしょう。

 
そもそも、神宮外苑再開発は、最高裁判所までその認可の是非が争われ、事業停止はしないと確定しているのです。この神宮外苑はあくまでも宗教法人明治神宮の私有地なのであって、「木を切るな」と騒いでいるのは神宮内苑であって今回再開発する外苑ではありませんどうしてこうなってしまったのでしょう

蓮舫さんの陣営がオール左翼となってしまった残念な事情
 気になって仕方がないので、
日本共産党の国会議員・地方議員に「お前らどういうことなの」って聞いてみますと、皆さんバツが悪そうに「(海外を含む)一部の活動家に乗せられてしまった選挙対策の責任者が、特に相談することなく(当時まだ立憲を離党していなかった)蓮舫さんを抱き込んで話を進めてしまった」「演説はともかく戸別配布のビラまで作成してしまい、(実際に運動を指揮している人物は)引っ込みがつかなくなった」とのことで、問題は認識しているけど止められないっていう状況のようです。問題だと思っているなら、少しはブレーキかけたらいいんじゃないかと思いますけれども……。

 
さすがに立憲民主党の本部サイドもマズいと思ったのか、いまごろになって、野田佳彦さんが出てきて、蓮舫さんに対し共産党との距離感について注意喚起したようです。もっとも、これと前後して立憲民主党は蓮舫さんに対し党派色を薄めるという建前で党としての推薦を見送る話となってしまいました

 もともと立憲民主党から単に推薦されて蓮舫さんが出馬するのではなく、立憲都連や共産党を含む有識者が選出する候補が都知事選に挑戦するという立て付けで、当初から決まっていたことではあります。ただ、
蓮舫さんの選対を見てみると立憲民主党と日本共産党、および市民ネットワークで見たことのある人が仕切っており、これは単に「オール左翼」なのではないかと感じたりもします

 一方、
立憲民主党の有力な支持母体である連合と、その傘下の連合東京は実質的に日本共産党が仕切る蓮舫さんの選挙戦を良しとせず、小池百合子さんの支持を表明してしまいました。

 連合東京が都知事選において野党陣営の候補者を応援しないのは恒例のこととはいえ、野党陣営が一枚岩になるどころか完全に蓮舫支持と小池支持に分裂するというのは望ましくないことではあります。どうしてこうなってしまったのでしょう。

 この
「蓮舫さんはどうせ落ちてもいい都知事選」という裏には、当然のように東京26区へ衆議院鞍替えを前提としているからという話があるからに他なりません。この東京26区出馬にあたっては、蓮舫さんの後ろ盾になっている手塚仁雄さんと因縁のある松原仁さんが東京旧3区から東京選挙区の区割り変更で転出して出馬を予定しています。最近「どうせ蓮舫さんは衆院東京26区鞍替えだから適当にやってんでしょ」みたいな風評が多くなったせいか、公式には「そんなことは考えてません」とか言い始めてますが、いや別に嘘とか言う必要ないんじゃないですかね。

 
この松原仁さん、非常にまともな政治家なのだから立憲も大事にしたほうがいいんじゃないかと思うのですが、ともかく手塚さんが追い出してしまって、いまは無所属で26区出馬の予定ですから、そこに都知事選で落ちたとはいえ国民的な知名度を持つ蓮舫さんが26区に鞍替えして立憲に復党し出馬してきたら松原さんは大変なことになります

 この
手塚仁雄さんは立憲の党幹部であるだけでなく、総理復帰の呼び声も高い野田佳彦さんの腹心とも言える存在ですから、非常に厄介なことになります。大変でやんすね。

何もしなくても勝ち切りそうな俺たちの女帝
 
対する小池百合子陣営は割と無風のまま公示を告示を迎えようとしており、なんだかんだ2期8年の実績をバックに、学歴詐称だの7つのゼロ公約どうなっただの言われても無視しておけばよいという横綱相撲みたいになっておるのが素敵です。

 
裏を返せば、選挙戦において特に何もしなくても充分に勝ち切る見込みのある選挙なのであって、都民ファーストの党勢その他を気にして無理に票数を積まなくてもよいという観点からすれば、いかに丁寧に戦ってちゃんと勝つかが目的の選挙戦になります。

 それもあって、
告示前の情勢調査は各社入っているようですが、前述の通り、小池百合子さんが蓮舫さんに対してかなり優勢に進めているのが現状です。というより、勢いを駆って前倒しで出馬発表したはずの蓮舫さんが、告示前の複数回の調査で特に何もしていない小池百合子さんに差を広げられてしまっているような状況になっています。何してんだよ。

 むしろ、ほぼ3選は硬いとみられる小池百合子さんからすれば、75歳を迎えて4選を目指す可能性があるのかどうか、勇退する場合にその小池都政の後継者はいるのか、さらに都政与党として安定している都民ファーストはどうなるのかという別の次元の問題を抱えています。

 というのも、
本来の政治姿勢からすれば、小池さんはどちらかと言えば右側・右派の人物で、朝鮮学校支援見送りや関東大震災で虐殺されてしまった朝鮮の人たちへの追悼文見送りなど、右派が騒ぐポイントではしっかりと目配せはしています

 
ただ、小池都政の2期8年で見るならば全体的にリベラル勢力がやりたがるような福祉や防災、子育て・教育政策を充実させています。これは小池都政で与党となっている都ファと公明党、自由民主党との政策協調の果てに、充分な財政基盤を元に都政を切り盛りしている面があるからとも言えます。

 
裏を返すと、結成当初は「小池百合子のお稚児さん」とまで揶揄された都民ファーストも、あれやこれやすったもんだありつつも、8年の間に都議や区議・市議らがちゃんと地方政治家として育って、小池さんを都議会で支えられるまで足固めできるようになったことに他なりません

 
悪く言えば、小池都政は側近政治の面もあるのでしょうが、東京特有の数多の課題については、都ファと公明党など与党都議団の政策方針を充分に聞きながら、場合によっては国家公務員よりも優秀な都庁組織・職員の行政能力を使って問題を解決し、政策実現を果たしているようにも見受けられます

 
現職有利が知事選・地方選の特徴とはいえ、一連の実績もあって各社調査での小池都政の支持率は65%前後で、都民としてはおおむね満足しているのが現状です。

 もちろん、学歴詐称が騒がれたり、面白本『女帝 小池百合子』を出版されたり、大物政治家の常として何かと周辺も騒がしいのも事実ですが、そのような風評を無視しても
都民の支持がまあまああるとなると、蓮舫さんと言えどもなかなかこれを根底からひっくり返すようなトピックスは探しづらい、というのは仕方ないかもしれません。

 そんな中で、
小池さんとしても政治家としての集大成、どこに人生を帰着させるのかという話になっていくのですが、希望の党(2017年)以降、おそらく重度のCOPD(慢性気管支炎)を患った小池百合子さんが菅義偉政権末期の混乱でも名乗りを挙げられず、今回の解散総選挙前の東京15区への介入でも乙武洋匡さんを口説いて出馬させようとするなど、一定の野心は垣間見えつつも、状況が小池さんの国政復帰、そして日本憲政史初の女性総理大臣就任までは仰がせないように見えます

 
文学的に言えば、歴史がまだ小池百合子を呼んでいない状態ながら、その後の都知事を誰に引き継がせ、また育った都民ファーストをどこに落ち着かせるのかは小池百合子さんの政治家人生において大事な論点になっているのでしょう。

蓮舫がボロ負けした場合は小選挙区で苦戦も
 
逆に、蓮舫さんにはそのような女性政治家としての重みはなく、あくまで手塚仁雄さんや野党共闘路線の掲げる、目立つ手駒としての役割以上にはなれていないのは残念なことです。もったいないなって思うんですよね。

 おそらく、冒頭にも書いたような
神宮外苑再開発のような筋の悪い運動を争点にしてしまって何も疑問を感じないような活動家気質の政治家である限りは、国民にとって悪夢だったとも言える旧民主党・菅直人政権と同じような轍を踏みかねません

 
批判するときの攻撃力はあっても、物事を着地させる政策的な実行力や、適切な判断で政策を選択するような分別がない限りは、人気や知名度でいくら煽ってもなかなか小池百合子さんに届かないのは仕方がないのかなとも思います

 
ただ、衆議院鞍替えがあるので、都知事選に出てもノーダメージである件で言うならば、東京26区への蓮舫さん出馬の是非も、「都知事選でどのくらいの票を取ることができるか」で決まる面はあるようです。圧倒的な知名度で楽勝と見られた東京26区は、先ほども述べた通り松原仁さんが割と強く、蓮舫さんと言えども5ポイントから7ポイントぐらいのリードしかないのではないか、と見られているからです。

 また、
JBpressでも尾中香尚里さんが「蓮舫パニックおじさん」として蓮舫さんへのアンチに男性が多いという前提で論考を出しておられましたが、内容に一理あるものの、今回の都知事選だけでなく、過去の参院選でも蓮舫さんは基本的に女性からの得票が格段に少なく、女性人気が乏しい政治家の一人であることは情勢調査や出口調査から明らかになっています。

 つまり「男性から攻撃される蓮舫」とジェンダー問題を載せて蓮舫さんを担ごうとしても、
投票用紙に蓮舫さんの名前を書いて投じる女性が少ないうえ、肝心の倒す相手が小池百合子さんという女性人気の高い現職であるため、実は蓮舫さんからすればもっとも相手にしづらい候補でもあるのです。

 
結果として、仮に投票率が前回同様かそれ以上であったとしても、300万票をうかがおうかという小池百合子さんに対して蓮舫さんがダブルスコアか、それ以上に負けてしまって返り討ちに遭う場合、東京26区への鞍替えをしても小選挙区では無所属・松原仁さんに苦戦する可能性もありますし、あまり戦況が芳しくないようなら別の東京選挙区に転出することも検討するかもしれません。

 
ノーリスクだと思って出馬した都知事選が、大負けしたら蓮舫さん一個人の問題では済まない怖れが出てきます

 現況で言えば、
蓮舫さんがどこの小選挙区に出たとしても善戦はするでしょうから、仮に小選挙区で落選してしまったとしても東京ブロックで比例復活はするとは思います。ただ、蓮舫さんの、野党の女性筆頭政治家としての声望が地に落ちてしまうと、これは大変なことですし、せっかく野党陣営が自民党の自滅的な裏金問題で政党支持率を大きく落としているトレンドを止めてしまいかねないのです。

 また、自民党は自民党でここで小池百合子さんが無難に勝ったとしても、沖縄県議選と都知事選および都議補選で自民党の裏金問題の禊(みそぎ)が済んだ、とは思わないことが大事です。

 
自民党都連の会長に留任された萩生田光一さんが、小池百合子さん頼みにならざるを得ず、自民党からの支援を表明していますが、折悪く萩生田さんの元秘書で、八王子市議の大竹利明さんが道路交通法違反(酒気帯び運転)で逮捕されるという、どうしてこのタイミングでそんなことを平気でしでかすのかよく理解できない状況まで勃発しています。弛んでいる、というレベルじゃありません

 また、
泡沫候補ながら目下3位で、選挙戦術では定評のある藤川晋之助さんが支援する石丸伸二さんのところの選対本部長に、なぜか自民党都連のTOKYO自民党政経塾で塾長代行をしている小田全宏さんが就任しているという謎人事までありました。いったい何をしているのでしょう。

 さらには、
同日投開票で争われる東京都都議補選が8議席ないし9議席で実施されますが、ここでも各1議席を巡って自民党と都民ファーストで争うところがあるという芸のなさで、同じ小池百合子さんを都知事選で担ぎながら共倒れもあり得る状況は、さすがに仕切れていないというレベルではなくなりつつありますどうしてこうなってしまったのでしょう

 状況が酷くても、そういう状況を見ながら楽しめる人でないと、正気でこの選挙戦は生きていかれないということなのかもしれません。皆さま、ご安全に。

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山本 一郎(やまもと・いちろう
 個人投資家、作家
 1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。


 自民党連敗(含、不戦敗)、立憲民主連勝の市衆院補選や地方選挙の流れの勢いをチャンスと、都知事選に出馬する蓮舫さん。
 ところが、直前の沖縄県議選では、野党の自民党が逆転過半数獲得の政変勝利。自民党連敗の流れが止まりましたね。

 沖縄県民からすれば「そんなことより玉城デ二―どうにかしろ」というのが民意となったようで、沖縄地方政治のリアリズムを肌で感じる結果となりました。
 政治不信を揺るがす政治資金規正法の問題より「玉城デ二―をどうにかしろ」というのが民意となったようで、沖縄地方政治のリアリズムを肌で感じる結果となりましたと、山本 一郎氏。

 発表された、蓮舫さんの 7つの公約。
 1.現役世代の手取りを増やす
 2.あなたの安心大作戦
  3.もっと多様で生きやすく
 4.本物の行財政改革
 5.本物の東京大改革
 6.東京全体をもっと良くする
 7.良い改革は発展させる
 「1.」以外は抽象的掛け声で、公約政策とは言えない!
 
 小池 vs 蓮舫 支持率自民党調査 by 門田氏
    6/1,2 6/8,9 6/15,16
 小池  43.1 40.3  43.6 %
 蓮舫  33.0 34.6   32.1 %

 早くも蓮舫氏支持率ダウン!

 東京都知事選、告示前の情勢調査たけなわといった様相ですが、各社数字がまあまあ出揃う中で、ディフェンディングチャンピオンである俺たちの女帝・小池百合子さんが特に何もしていないのに盤石の選挙戦に突入しそうですと、山本氏。
 他方、実質的に共産党に担がれた蓮舫さん(元立憲民主党・現無所属)は、なぜか告示の3週間も早く立候補表明して微妙に失速してしまっている感じが否めません。

 衆議院補選、目黒都議補選と静岡県知事選の与野党対決に勝ち、その勢いで蓮舫さん陣営は東京5区選出の立憲民主党幹事長代理、手塚仁雄さんが丸抱えする形で選挙戦に突入してみたまではいいんですが……、例によって活動を乗っ取るのが得意技の日本共産党に飲み込まれてしまって、公職選挙法違反の事前運動ど真ん中の行き過ぎたやり口になってしまいましたと、山本さんん。

 どういうわけか神宮外苑再開発で「100年の森を切るな」的なデマを前面に立てて選挙戦を戦うようなのです。意味が分かりません。口頭では盛んに指摘していましたが、文学的抽象論 7つの公約には入っていませんが。

 どういうわけか神宮外苑再開発で「100年の森を切るな」的なデマを前面に立てて選挙戦を戦うようなのです。意味が分かりません。

 日本共産党の国会議員・地方議員に「お前らどういうことなの」って聞いてみますと、皆さんバツが悪そうに「(海外を含む)一部の活動家に乗せられてしまった選挙対策の責任者が、特に相談することなく(当時まだ立憲を離党していなかった)蓮舫さんを抱き込んで話を進めてしまった」「演説はともかく戸別配布のビラまで作成してしまい、(実際に運動を指揮している人物は)引っ込みがつかなくなった」とのことで、問題は認識しているけど止められないっていう状況のようです。問題だと思っているなら、少しはブレーキかけたらいいんじゃないかと思いますけれどもと、山本氏。

 さすがに立憲民主党の本部サイドもマズいと思ったのか、いまごろになって、野田佳彦さんが出てきて、蓮舫さんに対し共産党との距離感について注意喚起したようです。もっとも、これと前後して立憲民主党は蓮舫さんに対し党派色を薄めるという為だったと思いますが、野田氏は共産党との距離危惧を話しておられましたね。

 蓮舫さんの選対を見てみると立憲民主党と日本共産党、および市民ネットワークで見たことのある人が仕切っており、これは単に「オール左翼」なのではないかと感じたりもしますと、山本氏。

 立憲民主党の有力な支持母体である連合と、その傘下の連合東京は実質的に日本共産党が仕切る蓮舫さんの選挙戦を良しとせず、小池百合子さんの支持を表明。

 「蓮舫さんはどうせ落ちてもいい都知事選」という裏には、当然のように東京26区へ衆議院鞍替えを前提としているからという話があるからに他なりませんと、山本氏。
 東京26区出馬にあたっては、蓮舫さんの後ろ盾になっている手塚仁雄さんと因縁のある松原仁さんが東京旧3区から東京選挙区の区割り変更で転出して出馬を予定しています。最近「どうせ蓮舫さんは衆院東京26区鞍替えだから適当にやってんでしょ」みたいな風評が多くなったせいか、公式には「そんなことは考えてません」とか言い始めてますが、いや別に嘘とか言う必要ないんじゃないですかねとも。

 手塚仁雄さんは立憲の党幹部であるだけでなく、総理復帰の呼び声も高い野田佳彦さんの腹心とも言える存在ですから、非常に厄介なことになりますと、山本氏。

 対する小池百合子陣営は、横綱相撲みたいになっていると!
 裏を返せば、小池陣営が選挙戦において特に何もしなくても充分に勝ち切る見込みのある選挙だと。

 本来の政治姿勢からすれば、小池さんはどちらかと言えば右側・右派の人物で、朝鮮学校支援見送りや関東大震災で虐殺されてしまった朝鮮の人たちへの追悼文見送りなど、右派が騒ぐポイントではしっかりと目配せはしていますと、山本氏。
 悪く言えば、小池都政は、東京特有の数多の課題については、都ファと公明党など与党都議団の政策方針を充分に聞きながら、場合によっては国家公務員よりも優秀な都庁組織・職員の行政能力を使って問題を解決し、政策実現を果たしているようにも見受けられます。
 現職有利が知事選・地方選の特徴とはいえ、一連の実績もあって各社調査での小池都政の支持率は65%前後で、都民としてはおおむね満足しているのが現状ですとも。

 文学的に言えば、歴史がまだ小池百合子を呼んでいない状態ながら、その後の都知事を誰に引き継がせ、また育った都民ファーストをどこに落ち着かせるのかは小池百合子さんの政治家人生において大事な論点になっていると、山本氏。

 逆に、蓮舫さんにはそのような女性政治家としての重みはなく、あくまで手塚仁雄さんや野党共闘路線の掲げる、目立つ手駒としての役割以上にはなれていないのは残念とも。

 神宮外苑再開発のような筋の悪い運動を争点にしてしまって何も疑問を感じないような活動家気質の政治家である限りは、国民にとって悪夢だったとも言える旧民主党・菅直人政権と同じような轍を踏みかねませんと、山本氏。
 それを察知してか、7つの公約では触れられなかったのでしょうか。

 批判するときの攻撃力はあっても、物事を着地させる政策的な実行力や、適切な判断で政策を選択するような分別がない限りは、人気や知名度でいくら煽ってもなかなか小池百合子さんに届かないのは仕方がないのかなとも思いますと、山本氏。

 ただ、衆議院鞍替えがあるので、都知事選に出てもノーダメージである件で言うならば、東京26区への蓮舫さん出馬の是非も、「都知事選でどのくらいの票を取ることができるか」で決まる面はあるようですとも。

 300万票をうかがおうかという小池百合子さんに対して蓮舫さんがダブルスコアか、それ以上に負けてしまって返り討ちに遭う場合、東京26区への鞍替えをしても小選挙区では無所属・松原仁さんに苦戦する可能性もあります。
 蓮舫さんがどこの小選挙区に出たとしても善戦はするでしょうから、仮に小選挙区で落選してしまったとしても東京ブロックで比例復活はするとは思います。ただ、蓮舫さんの、野党の女性筆頭政治家としての声望が地に落ちてしまうと、これは大変なことですし、せっかく野党陣営が自民党の自滅的な裏金問題で政党支持率を大きく落としているトレンドを止めてしまいかねないと、山本氏。

 自民党都連の会長に留任された萩生田光一さんが、小池百合子さん頼みにならざるを得ず、自民党からの支援を表明していますが、折悪く萩生田さんの元秘書で、八王子市議の大竹利明さんが道路交通法違反(酒気帯び運転)で逮捕されるという、どうしてこのタイミングでそんなことを平気でしでかすのかよく理解できない状況まで勃発しています。弛んでいる、というレベルじゃありませんとも!

 同日投開票で争われる東京都都議補選が8議席ないし9議席で実施されますが、ここでも各1議席を巡って自民党と都民ファーストで争うところがあるという芸のなさで、同じ小池百合子さんを都知事選で担ぎながら共倒れもあり得る状況は、さすがに仕切れていないというレベルではなくなりつつあります。どうしてこうなってしまったのでしょうと、山本氏。

 安倍派の中で有力後継者候補としての声もあった萩生田氏。統一教会との関係で脛に傷をもっていますが、今回の裏金問題での党の処分では、5人衆では何故か最も軽微な処分。 
 
 自民党都連のステルス支持を得る小池氏 vs 共産党の支持も受ける蓮舫氏の戦い。
 都民の方々は、どちらを選択されるのでしょう。



 
  この花の名前は、ウツボグサ


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