南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報の隠蔽が追及されていたさなか、防衛省が国会に対して「ない」と説明してきたイラク派遣時の日報の存在が伏せられていたことが明らかにされました。
陸自研究本部が昨年3月発見していたのに、当時の稲田朋美防衛相や統合幕僚監部、内部部局などに報告していなかったのだと。
日報を見つけた研究本部の幹部は、当時、南スーダンPKOの日報をめぐる特別防衛監察が実施されていたことから、イラクの日報について「報告の必要や、国会で議論になっている文書だという認識はなかった」と話しているのだと。
故意に報告をしなかったとすれば、文民統制(シビリアンコントロール)を損なうもので、あってはならないことです。
南スーダンの日報の隠蔽については、防衛省内部(制服組、背広組)の抗争、現場と大臣=内閣との葛藤情報が飛び交い、「陸自による平成のクーデターか?」との声まで聴かれ、陸自からのリークによるメディアの報道が激しくなり、稲田大臣が辞任するに至りました。
南スーダンPKO部隊の日報問題 陸自による平成のクーデターか? - 遊爺雑記帳
陸自のリークはクーデターを意味する - 遊爺雑記帳
今回のイラク派遣時の日報については、故意の隠蔽だったのか、研究本部幹部の認識不足だったのか。
どの省庁であれ、民間会社であれ、現場の情報が途中で閉ざされ、しかるべき上司に伝わらないことがあれば、組織や会社の浮沈にかかわることは、衆知のことです。
それが、戦闘を行う自衛隊となれば、戦いに敗れる可能性に繋がり、国防に影響する重大事を招く、生命線を毀損することで、あってはならないことですね。
産経・主張が、陸自は精強さを保つためにも、隠蔽が生じる余地を一掃すべきと指摘するのは当然です。
隠蔽ではなく、認識不足による結果として隠蔽されたと同じ結果を招いたのであれば、罪は免れません。特に自衛隊においては、前線の情報未達で戦闘に敗れる結果を招く可能性があるのですから、許されることではありません。
モリカケに関連した、文科省や財務省の文書管理も低次元。各省庁の文書管理のシステムと、人間教育の抜本的刷新が急務です。
日本が、官僚の手で沈没させられてしまうかもしれませんね。
# 冒頭の画像は、イラク派遣の陸自日報問題で、記者会見する丸茂吉成航空幕僚長
ヒガンバナ
↓よろしかったら、お願いします。
陸自研究本部が昨年3月発見していたのに、当時の稲田朋美防衛相や統合幕僚監部、内部部局などに報告していなかったのだと。
日報を見つけた研究本部の幹部は、当時、南スーダンPKOの日報をめぐる特別防衛監察が実施されていたことから、イラクの日報について「報告の必要や、国会で議論になっている文書だという認識はなかった」と話しているのだと。
故意に報告をしなかったとすれば、文民統制(シビリアンコントロール)を損なうもので、あってはならないことです。
南スーダンの日報の隠蔽については、防衛省内部(制服組、背広組)の抗争、現場と大臣=内閣との葛藤情報が飛び交い、「陸自による平成のクーデターか?」との声まで聴かれ、陸自からのリークによるメディアの報道が激しくなり、稲田大臣が辞任するに至りました。
南スーダンPKO部隊の日報問題 陸自による平成のクーデターか? - 遊爺雑記帳
陸自のリークはクーデターを意味する - 遊爺雑記帳
今回のイラク派遣時の日報については、故意の隠蔽だったのか、研究本部幹部の認識不足だったのか。
イラク日報の隠蔽 自ら強さを損なっている (4/6 産経 主張)
陸上自衛隊の海外派遣時の日報をめぐり、またもや隠蔽(いんぺい)が明らかになった。防衛省が国会に対して「ない」と説明してきたイラク派遣時の日報の存在が伏せられていたのである。
驚くべきは、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報の隠蔽が追及されていたさなかの出来事だったことである。
陸自研究本部が昨年3月、408日分を発見していたのに、当時の稲田朋美防衛相や統合幕僚監部、内部部局などに報告しなかった。あきれるほかなく、隠蔽体質と指弾されても仕方ない。
誰がなぜ、間違った判断を下したのか。研究本部外の陸上幕僚監部などが関わっていなかったか。経緯を詳細に調べ、責任の所在を明らかにしてもらいたい。
小野寺五典防衛相が国民に謝罪し、防衛政務官をトップとする調査チームに全容解明を指示したのは妥当だ。調査が難航すれば特別防衛監察に踏み切ることが必要になろう。
日報の隠蔽は、いくつもの問題をはらんでいる。
当時の稲田防衛相らに適切な報告をしなかったとすれば、文民統制(シビリアンコントロール)を損なうもので許されない。日本で最大の武力を持つ自衛隊には厳正な規律が求められるのである。
稲田氏ら当時の防衛省自衛隊の首脳部は、国民に対して重大な責任を感じるべきだ。「知らなかった」ことを含め、自分たちの指導力不足を猛省してほしい。
軍事組織である自衛隊にとって指揮命令系統がきちんと機能することこそ生命線である。不都合であっても事実を速やかにトップに上げられないようでは、国民を守る戦いで任務を達成できまい。
北朝鮮核危機や尖閣諸島をねらう中国の脅威を踏まえれば、いつ有事になってもおかしくない時代に入ったといえる。陸自は精強さを保つためにも、隠蔽が生じる余地を一掃すべきである。
陸自の日報の扱いにも疑問がある。迫撃弾が撃ち込まれることもあったイラク派遣時の日報は、貴重な「戦訓」を読み取る資料であり、国民の財産である。
南スーダン日報問題の再発防止策として、日報の10年間保存が決まったが、その後も保存する必要はないのか。
文書管理のありようを根底から考え直すべきである。
陸上自衛隊の海外派遣時の日報をめぐり、またもや隠蔽(いんぺい)が明らかになった。防衛省が国会に対して「ない」と説明してきたイラク派遣時の日報の存在が伏せられていたのである。
驚くべきは、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報の隠蔽が追及されていたさなかの出来事だったことである。
陸自研究本部が昨年3月、408日分を発見していたのに、当時の稲田朋美防衛相や統合幕僚監部、内部部局などに報告しなかった。あきれるほかなく、隠蔽体質と指弾されても仕方ない。
誰がなぜ、間違った判断を下したのか。研究本部外の陸上幕僚監部などが関わっていなかったか。経緯を詳細に調べ、責任の所在を明らかにしてもらいたい。
小野寺五典防衛相が国民に謝罪し、防衛政務官をトップとする調査チームに全容解明を指示したのは妥当だ。調査が難航すれば特別防衛監察に踏み切ることが必要になろう。
日報の隠蔽は、いくつもの問題をはらんでいる。
当時の稲田防衛相らに適切な報告をしなかったとすれば、文民統制(シビリアンコントロール)を損なうもので許されない。日本で最大の武力を持つ自衛隊には厳正な規律が求められるのである。
稲田氏ら当時の防衛省自衛隊の首脳部は、国民に対して重大な責任を感じるべきだ。「知らなかった」ことを含め、自分たちの指導力不足を猛省してほしい。
軍事組織である自衛隊にとって指揮命令系統がきちんと機能することこそ生命線である。不都合であっても事実を速やかにトップに上げられないようでは、国民を守る戦いで任務を達成できまい。
北朝鮮核危機や尖閣諸島をねらう中国の脅威を踏まえれば、いつ有事になってもおかしくない時代に入ったといえる。陸自は精強さを保つためにも、隠蔽が生じる余地を一掃すべきである。
陸自の日報の扱いにも疑問がある。迫撃弾が撃ち込まれることもあったイラク派遣時の日報は、貴重な「戦訓」を読み取る資料であり、国民の財産である。
南スーダン日報問題の再発防止策として、日報の10年間保存が決まったが、その後も保存する必要はないのか。
文書管理のありようを根底から考え直すべきである。
どの省庁であれ、民間会社であれ、現場の情報が途中で閉ざされ、しかるべき上司に伝わらないことがあれば、組織や会社の浮沈にかかわることは、衆知のことです。
それが、戦闘を行う自衛隊となれば、戦いに敗れる可能性に繋がり、国防に影響する重大事を招く、生命線を毀損することで、あってはならないことですね。
産経・主張が、陸自は精強さを保つためにも、隠蔽が生じる余地を一掃すべきと指摘するのは当然です。
隠蔽ではなく、認識不足による結果として隠蔽されたと同じ結果を招いたのであれば、罪は免れません。特に自衛隊においては、前線の情報未達で戦闘に敗れる結果を招く可能性があるのですから、許されることではありません。
モリカケに関連した、文科省や財務省の文書管理も低次元。各省庁の文書管理のシステムと、人間教育の抜本的刷新が急務です。
日本が、官僚の手で沈没させられてしまうかもしれませんね。
# 冒頭の画像は、イラク派遣の陸自日報問題で、記者会見する丸茂吉成航空幕僚長
ヒガンバナ
↓よろしかったら、お願いします。